行雲流水

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【寒山詩】狂った世間を生きるために

2016年05月31日 | 禅の心
時人見寒山

各謂是瘋癲

貌不起人目

身唯布裘纏

我語他不会

他語我不言

為報往来者

可来向寒山




時の人寒山を見て

みな謂う瘋癲なりと

貌(かお)は人の目を起こさず

身はただ布裘(ふきゅう)を纏うのみ

我が語、他(かれ)は会せず

他の語われは言わず

為に報ず 往来の者

来たって寒山に向かうべしと



世間の人は私を見て、変わり者だという

しかし私の顔は変わったところはない。

体には布きれをつけているに過ぎない。

しかし私の言うことは世間の人にはわからないし

私は世間の人の言うことは口にしない

そこで道行く人にお知らせする

一度寒山にきてみんさい



狂った世間を馬鹿にして生きよう。

欲にまみれた世間を笑って生きよう。







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