行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

世間に迎合しない生き方

2020年05月26日 | 親鸞・歎異抄・浄土真宗
中国地方の妙好人といえば
石見の才市と
因幡の源左
ですが、私はどちらがいいと批評しようとは思いません。
ただ、才市は不良少年が改心して宗教に目覚めた人によくありがちな妙好人だと思います。それに対して源左は陽気なじいさんという感じです。とにかく明るく屈託のない人です。
それぞれ高く評価している人が
石見の才市・・鈴木大拙
因幡の源左・・柳宗悦
であることも二人の性格をよく表しています。
源左は江戸時代の終わりから昭和まで生きた人ですが、その言動には古いものを感じません。孫が障子を破いて、「障子を破ることは子どもの時でないとできない」など当時の世間の常識としては考えられないことです。子どもをのびのび育てる、子どもが引きこもりになったらそれはチャンスではないかと、世間の物差しを棄てて生きてきたのが源左の魅力だと思います。

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