行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

心頭を滅却すれば火自ずから涼し

2010年07月27日 | 禅の心
今年の夏は猛暑が続いています。それでも山には登っています。
どんなに暑くても、夢中で登っていると暑さを忘れる瞬間があるものです。暑さを忘れると言うよりも、暑さと一体になってしまうといったらいいのかもしれません。ゴルフでもスキーでも暑いこと、寒いことが苦でも楽でもない瞬間があります。
 「心頭を滅却すれば火自ずから涼し」は碧巌録の「評唱」にある言葉で、甲斐の国の快川和尚が、織田信長の軍勢に恵林寺を焼かれる時に、末期の言葉として引用したのが有名な逸話になっています。心が安定していれば、熱さが熱いままで涼しいのだと。「おのずから涼し」なのです。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 仏説 父母恩重経 | トップ | 松原泰道 先生 »
最新の画像もっと見る

禅の心」カテゴリの最新記事