行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

烏鷺滝が仕事について語る

2010年12月17日 | 禅の心
○私は、基本的には仕事は生活を楽しむための手段だと思っている。

○だから、家庭や自分の趣味が仕事の犠牲になるようじゃあいかん。

○同僚と酒を飲むことが悪いとは言わん。しかし、それはたまにやるのがよい。

○同僚と酒を飲む時間より、子供や奥さんと会話する時間の方が大事じゃよ。

○同僚との人間関係は一時的なものである場合が多い。しかし、子供や奥さんとの関係は死ぬまでのもの。

○キリスト教文化圏では、旧約聖書のアダムとイブの話にあるように、労働は神から与えられた刑罰とする「労働刑罰説」が強いので、西洋人はあまり職場にしがみつかない。

○日本では、労働は神様にお仕えすること(労働神事説)なのじゃ。だから、日本人は仕事をまず第一に考える。

○日本人の「労働神事説」はあくまでも農業についてのものなんじゃ。

○農業というのは家族でやるもの。野良には、じいちゃん、ばあちゃんも おりゃあ、子供もおる。

○だから、農業の場というのは、家族の団らんの場であり、子供たちの教育の場であった。

○しかし、その「労働神事説」を、現代では会社に持ち込んでいるところに悲劇がある。

○おとうさんが、夜遅くまで帰ってこないものだから、団らんの時間がない。お父さんが子供と接する時間がない。

○おとうさんが頑張って、定年を迎えると、燃え尽き症候群になる。家族の大切さに気がついてみると、時すでに遅し。子供たちはどこかへ行ってしまっている。

○仕事は大切なのだ。でも月曜日から金曜日までしっかり頑張って、夜と休日は家族と過ごしたり、趣味にいそしむことが大事なんじゃ。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 烏鷺滝が思いやりについて語る | トップ | 烏鷺滝が 強く生きる心につ... »
最新の画像もっと見る

禅の心」カテゴリの最新記事