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「共通一次世代」「センター試験世代」というように、50代の前半までの人は、高校で正しい答えを選ぶ訓練をしてきています。マークシートの試験でなくても、小学校から高校までの勉強は、きまった答えを求められるものが多いです。しかし、人生においては、正解のない問題も多くあります。たとえば仕事に生きるのがいいのか、自分の趣味や個人の生活を充実させるのががいいのかというような問題です。もちろん、社会で生きて行くには、最低限の仕事をしなければなりません。しかし、仕事一筋で、自分の趣味などに時間を費やしてこなかった人は、老後にまたむなしい思いをすることもあります。仕事一筋の人はそれはそれで価値のある人生だと思うし、趣味や個人の生活を充実させることにも価値があると思います。要は、人それぞれで、答えがあるわけではありません。正解を選ぶ勉強になれていると、人生にも何か答えがあるのではないかと思ってしまいます。このように、人生には答えのないものが多いのです。自分の頭で自分の人生を考えることが大事なのです。