「希望のゆくえ」寺地はるな 寺地さんの温かなお話、をイメージしていたら違った。爽やかだったり思わず微笑んだりすることない話で、サンドペーパーでゆっくり心を撫ぜられているような話だった。そして、人は見る人によって違う人物像を持つ。それは家族の中においてもだった。最後はちょっと寺地さんらしいというか私の知ってるこれまでの寺地さんが見えた気がした。振り幅が広がったぞ。希望のゆくえ寺地はるな新潮社