「カフーを待ちわびて」の外伝と聞いて、
明青と幸のことがわかるかと思って飛びついた。
たったの3行だったけど二人で島に帰ってきた、とあり嬉しい。
さて、外伝は女子の話。
南の島に魅せられて住んじゃったり、
転々と島をを変えたり、逆に島から出て都会で暮らしてみたり。
30代の女子のこと。
私も海に潜っていたころ、
沖縄の離島に行く度に
ここに住めたらどんなにいいだろう、と思った。
人が優しい、お酒も食べ物もおいしい。
とにかく、何にもなくて海が綺麗。
真夏の紫外線だらけの日差しの中で、
時間が止まってしまうような感覚になる。
島の時間はゆるりと流れる。
旅人純子やフーテン奈津子が羨ましい。
でも、やっぱり部外者なんだ。
島の人間でない彼女達の思いも切ないなぁ。
いつかいなくなる人として彼女達と接する島の人達。
主人公の純子は、安住の地を求め続けている。
ついにというか結局というか巡り巡って
故郷に安住の地を決めた主人公が
手紙をくださいと島で会った人達に伝える。
メールではなくて手紙。
「島な人々」から来る手紙だなんて。。。いいね。
いいなぁ。私は手紙が大好きだった。
ケータイ持つようになってメールばっかりになってしまったなぁ。
手紙はいいよね。なんだか伝わるよね。
島を離れて都会に住んだのに
帰りたい故郷をリゾート開発で失う成子。
みんな それぞれだ。
それぞれに自分の安住の地への思いがある。
女性に優しいお話でした。
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