「銀河鉄道の父」門井慶喜 2023-10
宮沢賢治ってこんな感じなん?
そうなん?
ほんと?とちょっと思ってたのと違うんですけど。
というのが最初の印象。
だんだん、父凄いってなっていった。
父、政次郞が厳しくありたいと思えば思うほど、
賢治好き好きの愛情が駄々洩れすぎてびっくりだった。
「父でありすぎる」という言葉がズバリだなぁと思う。
政次郎も自覚していたし。
それにしても、子どもを3人も亡くしたのは辛かっただろう。
賢治が亡くなってから
賢治の作品を「父でありすぎる」父が読むのは辛かったぁ。
物語としては「石っこ賢さん」のあたりが面白かったなぁ。
天才と思ってた子がだんだん凡人になっていくのも。
でも、賢治なんだけど。
これが全てではないのだろうけど、とても読みやすかった。
直木賞受賞作品。