「奈落」古市憲寿
歌手の香織はステージから転落する。、
残ったのは全身不随の身体と鮮明な意識。
香織は蔑んできた家族のもとに戻ることになる。
殺さないけど、生かさない。
でも、香織の生み出すお金は欲しい。
自分を介護施設にいれないのは
回復しては困るから。
イエスもノーも何らかの形で伝えられたとしても
あの家族の前ではなかったことにされるだろう。
身体は動かないけれど意識が鮮明というところに
映画『ジョニーは戦場へ行った』を
観たときの衝撃を思い出した。
あれも、怖かった。
たぶん、子どもだったから金曜ロードショーとかで観たんだな。
無理ぃってなるわな。
3月の1冊目、チョイス間違えたぁ。次は優しいのが読みたい。
 | 奈落 古市 憲寿 新潮社 |
