「誰かが足りない」宮下奈都
レストラン「ハライ」に予約を入れる
それぞれのお客様のお話。
同じ日に同じ店で食事をしても、
きっかけも理由も様々。
今日とは少し違う明日への一歩か
今日から明日をつなぐ続きの一歩か。
きっと皆、違っているけれど続きの一歩なんだろう。
「トラ屋帽子店」の「はじめの一歩」という歌を思い出した。
ビデオを手にレストランに向かう兄妹、
幼馴染の話、
オムレツをつくる青年の話が好きでした。
静かな調子が続く作品は宮下さんお特徴。
ちょっと物足りないと思うのは好みの問題でしょうが、
もう一つ何かが足りない気がした。
個人的には
お客様を迎えるマダムの視点が欲しかった。
誰かが足りない (双葉文庫) | |
宮下奈都 | |
双葉社 |