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moon

シンデレラが妖精になる時

「午前零時のサンドリヨン」 相沢沙呼

ポチと呼ばれるいじられキャラの男子高校生と
マジックの上手な初(ハツ)という女子高生。
自殺した生徒が高校に現れる、幽霊の正体を突き止める。


高校生の自分が何者で、何がしたいのか
知りたい探究心と
誰かに認めてほしい承認欲求とがふんだんに表現されている。

この話に出てくる高校生たちはとても
今の自分にも近い将来の自分にも一生懸命だ。
思い起こせば、上滑りな高校生活を送ってきた
私なんかより余程素晴らしい。

魔法使いはいないけれど、
魔法使いのような人はきっといる。
サンドリヨンはフェイになる。
シンデレラは妖精に助けられて、お姫様になる。
そして、自分の力で本当にお姫様になる。
それから、誰かに魔法をかける。

ちょっと、10代を思い出すお話でした。

登場人物も多すぎず、少なすぎず、
憎い人に助けてもらう皮肉なつながりとか、
面白かった。

しかし、最近のお話の男子ってポチみたいなキャラが多いなぁ。
人畜無害な草食系?
んー、息子をみているようだ。



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コメント一覧

u-mi
そのPOP
書いた人は、きっといい人ですよ(笑)
間違いありません。

作品としての質がいいのは、なんだかわかる気がします。
『謎解きは~』読んでないので、比較できなけれど。

だからこその面白さ、なのかなぁ。
根無し草
やはり
あのキャラは今までにないタイプなのと、
作品としての質は『謎解きは~』よりも
上なんでね。
京都駅ビルの地下の本屋で秋のミステリーフェアやってるんですけど、店員がセレクトした本
置いててクワコーありますもん手書きポップ
付きで。

u-mi
うわぁ
クワコー、ワンランク上の扱いっぽい。
すごいなぁ、皆様よく知ってらっしゃる。
根無し草

一般のいろんな人がこのミスランクイン予想
されてますけど、クワコーベスト20に入ると
予想してる人多いです。

去年の『シューマンの指』とは作風違いますけど、芥川賞受賞作家のユーモアミステリーとして見てる人は見てるんだな、と・・・
u-mi
ありがとうございます
早速、チェックです。
根無し草
神戸モノとしては
森田季節の『ともだち同盟』もありますよ。

青春ミステリーです。
uーmi
すごい数の
作品が毎年毎年でるんですものね。
好みもあるし。
悪い、重い、暗いより
ほのぼの日常系がいいなぁ、私は。
でも、そんなのぬるいっていう人もいるだろうし。。
1人の作家が両方書くのも面白いかな。
たぶん、作家にも得手不得手があるだろうけれど。
根無し草
いやいや
他にも候補はたくさんありますよ。でも読んでないのもたくさんあるんです。

道尾秀介はこれより『カササギたちの四季』の
方が好きです。この人基本的に後味の悪い、
重い、暗いの専門なんですが、これはリサイクルショップを舞台にした、ほのぼの日常系なんです。シリーズ化目論んでるみたいですけど。
u-mi
さすが
スラスラ、さらりと予想できるんだ。
これは、楽しみ方が増えたなぁ。
予想を元に、楽しみにしますね。


根無し草
う~ん
ベタでいけば1位は高野和明『ジェノサイド』
でしょう。
後、東野圭吾『真夏の方程式』『麒麟の翼』
も候補ですね。『マスカレード・ホテル』は
良くて10位ぐらいかな?

米澤穂信『折れた竜骨』、道尾秀介『水の柩』
とか貴志祐介とかもランクインするでしょう。

『ジェノサイド』みたいのは好みじゃないので
読んでないですが・・・
u-mi
それはいいですね
「メジャー、マイナー問わず公平に評価される」
それは、ミステリーファンにはたまりませんね。

で、予想は?
根無し草
そうですね
あくまで作品としてのクオリティ、面白さが
重視されます。
ただメジャー、マイナー問わず公平に評価されるので信用はありますね。

なので東野圭吾や宮部みゆきも上位にきます。

u-mi
どうなるでしょうね
売れてたらOKってわけでもない。。んですよね。

キャラ賞とか作ってクワコーにあげたい。
根無し草
このミスは
前年10月発売分から11月までの分なので、
『謎解きはディナーのあとで』も対象になるんですがどうなるか。

樋口有介とか東直己なんかは評価低いんです。
u-mi
うわー
クワコーですかぁ。

私の中では一番だけどなぁ。
根無し草
今年は
東野圭吾がどの辺に来るかですね。
過去には『葉桜の~』や『容疑者Xの献身』も
一位獲ってるのでバランスはいいんですよ。

個人的にはクワコーが奥泉氏の知名度でどこまで行くかがポイントです。でもユーモアミステリーはなぁ・・・(笑)

u-mi
読んだら
次が出るので、コンプリートはない感じ。。
ゆっくり楽しみます。

『このミステリーがすごい!』はなぜかいつもお正月に本屋さんで立読みしています。
なので、私には年明けのイメージでした。
ズレてますねぇ。
今年の1位はなんでしょう。
多分、絶対私は知らないけど^^
根無し草
ゆっくりね
これ全部読むと児童書以外はコンプリートに
なります。

そうですね、鮎川哲也賞の選考委員には北村薫
氏もおられるので日常の謎系には厳しいと思いますよ。

来月になると『このミステリーがすごい!2011』が出ますけど早いです時間経つのが。
今年の一位はなんだろう・・・
u-mi
それは楽しみ
でも、そんな読めないっす(笑)
メモメモ・・・

賞の選出も
きちんと選んでるってことですね。
根無し草
サンドリヨンも
もうすぐ続編が発売。

北村薫氏なんかはその後直木賞獲ってますし。

『ウィンター・ホリデー』は大崎梢さんの
『プリティが多すぎる』と同じ号で連載終了。
で『プリティ~』が1月発売なので同時発売で
しょう。元奥さんの由紀子さん登場です。

それまで大崎梢さんの
『片耳うさぎ』
『スノーフレーク』
『ねずみ石』
『かがみのもり』
『キミは知らない』でも読んどいて下さい。
全部小中高生主役の青春ミステリーです。
u-mi
人畜無害
そうなんです。
なんだか、優しいような、押しの弱いような感じです。
そこから、ポチなんかは頑張っちゃうんですが…それまでは
気の抜けた炭酸飲料みたいな男子多いです。

すごいですね~どの方も。
賞をとったところで、続けられるかどうかなんて、わかんないですもんね。

『ウィンター・ホリデー』楽しみだなぁ。
坂木さんのヤマトに会いたいなぁ。
根無し草
人畜無害
というのは悪く言うと毒にも薬にもならないと
言えるんですけどね(笑)

この作品は去年の鮎川哲也賞受賞作ですけど、
この賞はチェックしておいた方がいいです。
やはり東京創元社というのはミステリーメインの出版社なので新人の登竜門として格が違うとこありますから。

因みに今年の受賞作は『眼鏡屋は消えた』という作品でこれまた学園ミステリーでした。
荒削りながらも面白かったです。
(作家名失念)

思えば北村薫、加納朋子、若竹七海、坂木司、
大崎梢等、この出版社デビュー多いです。

『先生と僕』ようやく来月文庫発売。
坂木司、今年は新作発売されませんでした。
『ウィンター・ホリデー』連載終わってるんで
もう出るはずなんですが・・・
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