球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

昭和の母の言う冗談

2006-12-11 | マジメな話
いきなりだけど、10日は姉の誕生日だった。
昨日は余裕がなくメールもしてあげられなかったけれど、
日にちは、忘れたりはしない。

で、9日に母からメールが来た。
『お誕生日おめでとう!って一日早いね (ケーキの絵文字)
 FOMAにしたよ(言いたくない絵文字)』
で、母と姉がVサインで画面上を練り歩く画像が送られてきた。

誕生日?あなたの隣にいる人のことではないのか?
と思って、一行上の文の主旨を持ったメールを送ったら、
"あなたの誕生日を間違うはずがない"
という。
(↑どうでもいいが、最近俺のことをあなたと呼ぶことが多い。)

??????ピンポイントで間違ってないか??????

…結果から言うと、それが、母親なりのギャグだったらしい。
それが俺に通じなくて寂しそうだった。
俺の両親はいまどき信じがたいくらいの旧弊なスタイルを貫いているため、
"母はギャグを言わないもの"と思い込んでいたようだ。

それプラス実際に姉の誕生日だったこともあり、
俺は、かなり後までそのギャグとやらに気付けなかった。



話とは多くの場合噛み合わず、ときに他愛のない会話ですらデジタル化されて1,0だ。
大事なものや関心事が違うと、会話はかみ合わなくなると言われている。

俺はオケ、会社、大学、昔のバイト先、あらゆるところで
"会話が噛んでないよ"と言われる。もはや芸術の域に達したと言ったら、過言だ。
ただ、いくら慣れていても怖い。

だからいざ会話が噛んでしまうと、あまりにあっさりしているのでとてもびっくりすることがある。
いつもだったら全然わかってくれないのに、なんで今日はわかってくれるんだ?
なんて思う。

同じように、いつもわかってくれる人だと、なんで今日はわかってくれないんだ?
なんて思ってしまうあたりは、皆さんも一度は感じたことがあるだろう。

経験は大事だと言うけれど、経験が提供するのは思い込みという名のノウハウ。
(勿論ノウハウという名の思い込みでもいいと思う。)
仕事では役に立っても、どうにもならないこと相手に経験を束ねて立ち向かってもそれは勘違いというもの。
平面はポリゴンになるかもしれないが、ポリゴンが肉体にはならない。



本当はこんなことを考えず、いつも頭をすっきりさせたい。
恥ずかしいから、とかそういうことではなくて、苦しいから。
苦しむっていうけど、今を苦しむ以外の苦しみは、必要ないことなんだ。
色々考えているように見せて過去に生きるなんて、必要ないだろ?

今日は自分の思い込みが一因で母親との会話が噛まなくてちょっと悲しかったという話なんだけど、
どれだけ多くの思い込みが歯車を乱してきたのか、俺にはわからない。

あるいはこの文だって、口頭で話したらどれだけ周りと噛まないかを想像するのは容易だ。
(…という勘違いがあっても、読み手がそれを勘違いと思うかはわからない。)
書く分にはどれだけ周りと噛まなかろうと、別に空気が擾乱しないのがよい。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする