市川サービスセンター森です
こちらのブログでは初めましてになるのでしょうか・・
普段はサービスセンターにてトライアンフを主に担当し、
社内チームで筑波ロードレース選手権ST600クラスに
ライダーとして参戦中です。
グッドウッドグループ全体におきまして、メーカーを問わず
サーキットを楽しまれているお客様のサポートを
させて頂いております。
さて、そんなワタクシが今回登場させて頂いた理由は・・
先日ツインリンクもてぎレーシングコースにて
2012年式S1000RRをテスト試乗させて頂きましたので
そのご紹介をさせて頂こうと思います。
走行条件としては、モードは公道仕様のレースモード、
(コーディングプラグなどは未装着)
サス等の調整などはあえてしないで乗ってみます。
出荷状態と違うのはタイヤをピレリの
ディアブロロッソコルサに交換してあることくらいでしょうか・・
いよいよ走行です。
普段のレーサークラスではなく
ナンバー付クラスに混じっての走行の為
周囲に十分配慮しての走行となりました。
走り始めてすぐに感じたのは鋭い旋回性です。
ワタクシが普段乗っているレースマシンから乗り換えても
違和感のない乗り味・・・。
次にスロットルを急開してトラクションコントロールの性能をチェック。
フロントが簡単に上が・・・るところで調整が入り
わずか数センチのウイリーにとどめてくれます。
これは素晴らしいですね!
コーナーの立ち上がりでは、リッターマシンは
簡単にフロントが上がるので、グッと頭を前に出して前荷重にしながら
慎重に加速していかなければならないのですが、
マシンが勝手にコントロールしてくれます!
シフターの入りもとても良く、加速が楽しいです。
ヘルメットを通して聞こえてくる排気音も
アクセルを開ける気持ちを掻き立てる良い音です。
次にブレーキ性能。
バックストレートにてGPSで計測したいわゆる実速での最高速は
ほぼ250km/h!そこから200m看板でフルブレーキ!
キッチリスピードも落ちて、リアタイヤも暴れることなく安定してます。
更に周回を重ねても、30分の走行終了まで
ブレーキタッチに変化が見られませんでした。
ライトもミラーもついた状態でこれですから
いやはや・・これは非の打ちどころがありません。
タイムは度外視でしたが常に他車をぬって走った状態でも
2分10秒台でしたので、コーディングプラグで190馬力にして
レースタイヤを履いてアタックしたらいったい何秒出るんでしょうか・・・。
今回の試乗で、2012年式S1000RRは
「レーシングマシンに保安部品が付いただけ」なのだ
との印象を受けました。
それでいて市街地でも充分乗れるマイルドさを持ち合わせるという
離れ業を成し遂げているのですからこれで200万円とは・・・
正直、欲しいです(笑)
国産4気筒をこのレベルに持っていくには
相当額が必要でしょう・・・
サーキットで遊びたい方には絶対にお勧めの1台ですね!
不定期ではありますが
今後もこういった機会を設け、
情報を発信して行ければと思います。
今後とも宜しくお願い致します!