ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【永久凍土】難波先生より

2013-09-10 12:25:28 | 難波紘二先生
【永久凍土】500億円かけて、福島第一原発を凍土で固めるというのが政府の「新対策」だそうだ。維持費は「わからない」そうだ。まったくあきれた。
 2年以上凍った土が溶けないものを「永久凍土」という。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/永久凍土


 ブルンバーグTVの報じるところによると、
 <福島第一原発で検討されている凍土遮水壁は全長1.4キロメートルで、完成すれば世界最長。福島第一原発を手掛けた鹿島建設 が14年3月31日までに計画調査を完了することになっている。
 計画によると、地中20-40メートルに約1メートル間隔で垂直パイプを埋め、現場の冷凍設備で作った冷却剤を循環させる。これによって凍土壁を作り汚染水の流出水を防ぐ。15年7月から約6年間、土を凍らせる。
 チャルノブイリや福島の原発事故を調査しているエネルギー・防衛問題コンサルタント、リチャード・マクファーソン氏は「凍土は請負業者にとって金のなる木だ。地下を凍らせておくだけのエネルギーは無駄になる」と指摘した。>
 http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MRHVNA6JTSED01.html
 つまり、この計画では地下水の流入がストップするのが、早くて2年先。その頃には内閣が替わっている。実行責任は現内閣にはないわけだ。


 ロイターは、
<建屋の周囲1.4キロの土を凍らせて地下水の流入を防ぐ目的で設置する凍土壁だが、今回のような大規模でしかも10年単位といった長期間で運用することは世界的に前例がなく、実験的な要素が強い。>と報じている。
 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE98202U20130903?pageNumber=2&virtualBrandChannel=0
 普通、科学者なら小規模実験をして、有効性を確かめてから本実験を行う。
 これが実験なら、失敗したら、やっと私のいう山の反対斜面からの排水トンネルを掘るつもりだろうか?
 福島県の人たちはどう考えているのだろうか…


 地下40メートルというと、深層地下水だ。ここまで放射能に汚染されている証拠があるのか?
 2021年までに福島第一原発事故が終息するという保証はまったくない。だったら「6年間、土を凍らせる」というのは希望的観測で、50年間、100年間必要になるかもしれない。本当の永久凍土だ。そのコストをどうするのか?


 「国土強靱計画」と安倍首相は言ったが、まず電柱の地下埋設をやるべきだ。そしたら地震や竜巻で電柱が折れて、停電するということはなくなる。美観もよくなる。ついで交流サイクルの50/60の一元化をやるべきだ。これで東と西の電力不足を互いにカバーできる。福島原発も、長者原から東に排水用の地下トンネルを掘ればよい。これなら、工事費はかかるが維持費はタダみたいなものだ。原発処理に50年かかろうが100年かかろうが、関係ない。


 安倍は美辞麗句は巧みだが、やっていることは土建屋を儲けさせるだけの田中角栄と同じことではないか。
 オリンピック東京誘致のために、国会は休会、9/3の原発対策はそのために発表したのだそうだ。
 こんな発表で東京が有利になると思えない。国内のメディアは言わなくても、外国メディアは黙っていない。
 ゲームを開いても、観光客が見に来ないだろう。そのことはIOCの委員もよく承知しているだろう。
 物事には優先順位がある。まず原発事故の解決だ。
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