【またも福島】ウィーンにいる加藤君が、小泉元首相の「脱原発」発言について、New York Times編集部論説があるのを教えてくれた。ありがとうございました。
<Japan should welcome Mr. Koizumi’s intervention and begin a healthy debate on the future of nuclear power that has not occurred in the two and a half years since the Fukushima disaster. The Japanese Diet did conduct an independent investigation, which concluded Fukushima to be a man-made disaster. But the investigation did not lead to serious parliamentary debate.(日本は小泉氏が原発問題に介入したことを歓迎し、福島大災害の後、2年半前に亘り行われなかった原子力の将来に関する健全な論争を始めるべきだ。日本の国会は独立した調査を行い、福島の事故は人為的な災害だと結論を下した。だが、調査が国会での真剣な論議につながることはなかった。)
<Mr. Koizumi, whose change of views is startling, shows that there is quite a split on the issue in the political class. As a pro-growth prime minister from 2001 to 2006, he was an enthusiastic proponent of cheap and clean nuclear power. Now he declares that it is the most expensive form of energy, citing not only the many billions of dollars needed to clean up Fukushima but also the unknown cost and method of dealing with nuclear waste.(小泉氏の観点の転換は驚嘆に値するが、原発問題について政治家たちの間に明白な亀裂があることを示している。2001から2006年まで原発推進の首相として、彼は安くてクリーンな原発の熱狂的な推進論者だった。今や彼は原発はもっとも高くつくエネルギーだと宣言した。根拠は福島原発を処理するのに必要な数十億ドルの費用だけでなく、核廃棄物を処理する方法とコストにかかる費用が不明だという点にある。>
http://www.nytimes.com/2013/10/15/opinion/fukushima-politics.html?adxnnl=1&adxnnlx=1381840814-Ffi3lUG88YqO3kf9tL8VPQ
右側にある「おすすめトップテン」のニュースのうち、上位2本が福島関係の記事やメールだ。トホホ…
大型の台風26号が関東・東北にむけて接近中だ。9日水曜日の昼頃、満潮の時間に福島第一が40m近い強風と豪雨、それに高潮に見舞われたら、建屋とプールの燃料は大丈夫かと心配だ。
1号機: 392体
2号機: 615体
3号機: 566体
4号機:1,533体
「体」というのは、直径1cm、長さ4mの燃料棒が25本束になっているからだ。この「燃料集合体」が20個炉心に入る。だから4号機プールには、通常の炉心の3倍分ほども使用済み核燃料が溜まっている。
この建屋は水素爆発により、屋上と1階部分の壁が吹き飛んでおり、建物全体がトップヘビーになり、重心が上に来ている。東電が補強工事をしたが、どの程度完全かわからない。これに加えて、地下水の浸水により付近の地盤はずぶずぶになっている。
沸騰水型原子炉の燃料集合体の重さは約300Kgだから、1,533体では約460tの重さがある。これにプールの水の重さが加わる。
台風による強風、高波、豪雨による地盤崩壊などが重なって、もし建物が倒壊し、プールの水が失われ、燃料集合体が集積したら、強力な中性子により核分裂反応が再開され、温度上昇による燃料棒の溶融、あるいは最悪の場合、爆発が起きる。
これが京大の小出裕章さんたちが心配する最悪の事態だ。
そうならないことを祈る。
東電はどさくさにまぎれて、汚水タンクの水を「敷地内に放出」しているそうだが、これを「水に流す」という。けしからん話だ。
http://www3.nhk.or.jp/fukushima/lnews/6055305952.html?t=1381890242041
<Japan should welcome Mr. Koizumi’s intervention and begin a healthy debate on the future of nuclear power that has not occurred in the two and a half years since the Fukushima disaster. The Japanese Diet did conduct an independent investigation, which concluded Fukushima to be a man-made disaster. But the investigation did not lead to serious parliamentary debate.(日本は小泉氏が原発問題に介入したことを歓迎し、福島大災害の後、2年半前に亘り行われなかった原子力の将来に関する健全な論争を始めるべきだ。日本の国会は独立した調査を行い、福島の事故は人為的な災害だと結論を下した。だが、調査が国会での真剣な論議につながることはなかった。)
<Mr. Koizumi, whose change of views is startling, shows that there is quite a split on the issue in the political class. As a pro-growth prime minister from 2001 to 2006, he was an enthusiastic proponent of cheap and clean nuclear power. Now he declares that it is the most expensive form of energy, citing not only the many billions of dollars needed to clean up Fukushima but also the unknown cost and method of dealing with nuclear waste.(小泉氏の観点の転換は驚嘆に値するが、原発問題について政治家たちの間に明白な亀裂があることを示している。2001から2006年まで原発推進の首相として、彼は安くてクリーンな原発の熱狂的な推進論者だった。今や彼は原発はもっとも高くつくエネルギーだと宣言した。根拠は福島原発を処理するのに必要な数十億ドルの費用だけでなく、核廃棄物を処理する方法とコストにかかる費用が不明だという点にある。>
http://www.nytimes.com/2013/10/15/opinion/fukushima-politics.html?adxnnl=1&adxnnlx=1381840814-Ffi3lUG88YqO3kf9tL8VPQ
右側にある「おすすめトップテン」のニュースのうち、上位2本が福島関係の記事やメールだ。トホホ…
大型の台風26号が関東・東北にむけて接近中だ。9日水曜日の昼頃、満潮の時間に福島第一が40m近い強風と豪雨、それに高潮に見舞われたら、建屋とプールの燃料は大丈夫かと心配だ。
1号機: 392体
2号機: 615体
3号機: 566体
4号機:1,533体
「体」というのは、直径1cm、長さ4mの燃料棒が25本束になっているからだ。この「燃料集合体」が20個炉心に入る。だから4号機プールには、通常の炉心の3倍分ほども使用済み核燃料が溜まっている。
この建屋は水素爆発により、屋上と1階部分の壁が吹き飛んでおり、建物全体がトップヘビーになり、重心が上に来ている。東電が補強工事をしたが、どの程度完全かわからない。これに加えて、地下水の浸水により付近の地盤はずぶずぶになっている。
沸騰水型原子炉の燃料集合体の重さは約300Kgだから、1,533体では約460tの重さがある。これにプールの水の重さが加わる。
台風による強風、高波、豪雨による地盤崩壊などが重なって、もし建物が倒壊し、プールの水が失われ、燃料集合体が集積したら、強力な中性子により核分裂反応が再開され、温度上昇による燃料棒の溶融、あるいは最悪の場合、爆発が起きる。
これが京大の小出裕章さんたちが心配する最悪の事態だ。
そうならないことを祈る。
東電はどさくさにまぎれて、汚水タンクの水を「敷地内に放出」しているそうだが、これを「水に流す」という。けしからん話だ。
http://www3.nhk.or.jp/fukushima/lnews/6055305952.html?t=1381890242041
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます