ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【お礼など】難波先生より

2017-11-26 22:33:28 | 難波紘二先生
【お礼など】
 松山の宮住冨士夫さんから「週刊・愛媛経済レポート」11/27号のご恵送を受けた。お礼申し上げます。愛媛新聞社のOBで、P.27の「よもやまジャーナル」に客員論説委員の肩書きで、作家久間十義(ひさま・じゅうぎ)が日経に「禁断のスカルペル」という修復腎移植を連載した理由を書かれている。2015年5月30日の連載終了後に「日経」に発表されたので、私は読んでいない。

 元もと久間氏は臓器移植に批判的だったが、自分が重症ネフローゼで腎不全になり、考えが変わり宇和島で万波さんの手術も見学し、小説執筆に踏み切ったという。
 動機が何であれ、久間氏の「日経」文化面の小説が与えたインパクト大きかったと思う。

 私が知らなかったエピソードが、もうひとつある。修復腎移植が2006年11月初めに「病腎移植」と報じられて以来、万波さんは「悪魔の医師」と週刊誌などで報じられた。宇和島市には多くのメディア関係者が詰めかけ、万波さんを追いかけた。
 その一人が「実は最近、腎臓の調子が悪くて…」と口にすると、万波さんはオンボロの中古車から降りて、その記者の話を親身になって聴いたという。
 以来「県外記者団の同医師への見方は一変した」と宮住さんの記事にある。
 なるほど、当時「毎日」の「記者の目」欄で、津久井達記者が東京本社・大場あい記者の「バッシング」論調に反論した背景事情がよくわかった。

 修復腎移植を先進医療として認めた厚労省に対して、学会筋が反対しているが、これについても「日経」、「四國」に論評を発表する予定だという。期待している。

 「ダビンチで腎臓を摘出せずに自家移植できる(すべきだ)」という移植医の考えが、私にはよくわからない。
 AI搭載ロボットにより外科医の出番がなくなる、つまり「技術的失業」に陥ることを知らないのだろうか? 手術を機械が行うようになると、外科医の腕は落ちると思うが、いかがなものか。

 こうして修復腎移植の橋頭堡は徐々に拡大しつつある。宇和島徳州会病院だけでなく、東京西徳州会病院(小川由英先生)でも、臨床研究が始まるので、「先進医療」としての実現は早まるだろう。正規に「保険医療」として実現すれば、日本医療史を変える大事件となるだろう。

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