ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【東京?】難波先生より

2013-09-13 19:18:19 | 難波紘二先生
【東京?】これは少々酔っぱらって書いている。だから無責任な雑談だ。
 久しぶりににNHK21:00ニュースと「報道ステーション」を続けて見た。ブエノス・アイレスでの猪瀬都知事の中継インタビューだった。
 「東京が第一ということを世界に見てもらいたい」のがオリンピック招致の大義名分だという発言を聞いて、胸くそが悪くなった。
 私にとって「世界で一番住みたくない都市」は東京だ。「智恵子抄」ではないが、「東京には空がない」。そして関東大震災と東京大空襲を経ているから、「歴史がない」。文化遺産がない。たった1キロか2キロを移動するのに、地下20メートルも降りて地下鉄に乗らなければならない。寅彦は「現代文明の生んだあらゆる施設の保存期限が経過した後に起こるべき種々な困難」を想起すべきだと書いている。(「断水の日」)
 


 そんな町に住むのはまっぴら、行くのも敬遠したい。クラス会が2泊3日の予定で11月にあるが、「伊豆高原の部」は参加するが「東京の部」は敬遠した。昔、ある出版社の社員に「東京は怖い。水道や電線がどう走っているかわからないし、地下鉄の耐水性もわからない。大地震が起きたらどうするのだろう?」と言ったら、「その時はみんな一緒に死ぬのだから、怖くありません」と答えが返ってきた。


 この感性が私には耐えきれない。猪瀬は「風評被害が困る」、「汚染水はたった0.3平方メートルの範囲にしか溜まっていない」と言った。「0.3平方キロ」の聞き間違いかと妻に確かめたが、確認がとれなかった。仮に0.3平方キロだったとしても、「500X600m」の範囲にしか溜まっていないというのは、明白なウソだ。地下水は小山の下なら山を潜っても移動する。江口氏の説によると、関東地方の岩盤は地下1,500mにあり、福島原発の汚染水は「原理的には200キロ離れた東京まで移動し得る」そうだ。
 これがあるから外国人は怖がって、オリンピックに二の足を踏むのだ。


 韓国は福島県を初めとして日本の東北など8県からの海産物輸入を禁止する措置を取った。
 アルメニアの通信社でさえこれを報じている。http://www.panarmenian.net/eng/news/169643/
 これをしも「風評被害」というか?
 ではBSEで米国産牛肉の輸入禁止措置をとった日本はどうなのか?世界が「福島汚染水」を問題にしているのに、すべて風評被害というつもりか?
 日本政府がきちんとした政策も、説明も実施しないからこうなる。
 猪瀬は石原の「オリンピック招致計画」を引き継いだだけではないか。見物客の来ないオリンピックを東京で開いてどうする?7年先にはもう猪瀬は知事ではない。
 オリンピックを、京都か大阪か神戸か広島でやるのなら私は大賛成だが、東京では見に行く気にもならない。


 「産軍複合体による危機が迫っている」と1961年1月、大統領退任演説で警告したのはD.D.アイゼンハワーだ。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/軍産複合体
 次の大統領がJF.ケネディでベトナム戦争を拡大させた。戰争をやめたのがアイクことアイゼンハワーの副大統領でケネディーに敗れ、ジョンソンの後に大統領になったニクソンだとは歴史の皮肉だろう。


 オバマの表情を見て、英語音声を聞いていると、「産軍複合体」の圧力に屈したとしか思えない。顔に張りがないし、白髪が増えたし、何よりも彼が得意とする弁舌に雄弁さがない。「イェス、ウィ・キャン」はどこへ消えたのか? 彼は「正直シグナル」を発している。
 ノーベル平和賞の受賞者が、他国に武力攻撃をする命令を発してよいのだろうか?イラクはフセインの時代、クルド人対してにサリン攻撃を行った。あの時、アメリカはフセインを非難しなかったし、イラク攻撃もしなかった。石油基地であるクェートが占領されて、初めて湾岸戦争になったのである。


 大英連邦の加盟国が反対し、EUが反対し、ロシアと中国が反対し、フランスでも「単独介入はしない」と言っている。つまり「アメリカがやらないなら、どこもやらないということだ。「シリア戰争」にアメリカが先制攻撃する理由などない。武器は使わないと、買ってもらえないから、「産軍複合体」の要請があると思われても仕方がないだろう。


 「毒ガスが非人道的だ」と。なら広島・長崎に落した原爆は「人道的だった」と証明してもらいたい。ナパーム弾も、ダムダム弾も、地雷も非人道的だと言え。ベトナムに撒いた枯葉剤も。人道的な兵器とは何か定義してみろ。サリンは神経ガスだから、人をほぼ即死させる。他のびらん性ガスに比べると、はるかに人道的である。ヒトラーは自分がイペリット・ガスの犠牲者だったから、サリンを使わなかっただけだ。


*前に米大統領は「行政の長官にして軍の最高司令官」、「宣戦布告もできる」と書きましたが。間違いです。「宣戦布告」は当初から議会の権限でした。1787年「合衆国憲法」では第1条、第8項、現行憲法では第8条第11項で議会の権限と規定されています。
 http://aboutusa.japan.usembassy.gov/j/jusaj-constitution.html
 しかし、アメリカが「宣戦布告して戦った戰争」というのは、あまり記憶にない。


 G20でのオバマの発言を見ると、支離滅裂:http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnL4N0H23320130906
<アサド政権の化学兵器攻撃が米国の差し迫った、かつ直接的な脅威と率直に主張することができなかったため、議会の承認を求めた。米国、もしくは同盟国にとり直接的な脅威であったなら、議会の承認を求めずに行動していた。

大半の首脳が、アサド政権が化学兵器攻撃を行ったとするわれわれの見方を支持している。

(シリアへの軍事介入をめぐる)この問題について国連安保理は機能していない。化学兵器使用の禁止規則を本気で維持したいなら、国際的な対応が必要だ。これは安保理を通じてはできない。>

米国がなすべきことは、「シリア軍によるサリン使用」について、物証と証人を提示することだ。また、今の「国連憲章」は1956年に成立し、常任理事国を「米、英、仏、ソ連(ロシア)、中華民国(中国)」の5ヶ国が占めている。これは「第二次大戦」の連合国をそのまま引きずっている。

まともに機能させるには、国連常備軍の設置と「2ヶ国戰争の禁止」(「集団安全保障体制」)の確立が必要だ。ノーベル平和賞受賞者としてオバマがやるべきことは国連改革だろう。常任安保理5ヶ国のうち、米・仏の2ヶ国だけが賛成(議会の承認待ち)で他が反対。もちろん非常任理事国は反対だ。ブッシュのユニラテラリズムに復帰したのか米国は…

「TIME ALMANAC 2013」により国防費の多い国を上位から列挙してみた。(データは2008が多い)対GDP比で見ると、シリアは5.2%で米国の5.1%に並んでいるが、どう見ても兵力119万と核兵器を持ち、44%を軍事費に使っている北朝鮮が世界一の好戦国だろう。ここではシリアなど問題にならない「非人道的な行為」が行われている。安倍もきちんと拉致問題を解決しろ。


1)米国:国防費 $7,394億、兵力157万人、核兵器(+) 、GDP $14.4兆 、軍事費/GDP 5.1%
2)中国:    $898億、  229万人、   (+)    $ 3.7兆、       2.4  
3)ロシア:   $680億、   96万人、   (+)    $ 1.4兆         4.9

4)英国:    $637億、  82万人、   (+)     $ 2.8兆         2.3
5)フランス:  $588億、  24万人    (+)     $ 2.7兆         2.2
6)日本:    $584億、  25万人、   (0)     $ 4.9兆         1.2
7)サウジ:   $462億、  24万人、   (0)     $ 0.47兆        9.8
8)ドイツ:   $442億、  25万人、   (0)     $ 3.5兆         1.3
9)ブラジル:  $366億、  32万人、   (0)     $ 1.4兆         2.6
10)インド:   $320億、  133万人、   (+)      $ 1.2兆        2.7
11)韓国:    $320億、  29万人、   (0)      $ 1.0兆         3.2
12)イタリア:  $210億、  19万人、   (0)     $ 2.1兆         1.0
13)イスラエル: $153億、  18万人、   (+) $ 0.18兆        8.5
14)北朝鮮:   $ 44億、  119万人、   (+)    $ 0.01兆        44.0
15)シリア:   $ 21億、 29万人、   (0)    $ 0.04兆        5.2
16)台湾:    $ 99億、   29万人、   (0)    $ 0.4兆         2.5

 国連憲章第2条は、「加盟国(単数)は国際関係において、武力による威嚇または武力行使を…慎まなければならない」としている。これは「日本国憲法」第9条と同じ思想の上に成り立っている。
 国連常備軍の設置と集団安全保障体制の確立を主張し、一国交戦権を否定した政治家は日本では小沢一郎だが、最近は影が薄くなった。「日本で唯一戦略的発想ができる政治家」と国際的には評価が高かった。が、日本のマスコミと折り合いが悪く、叩かれ通しだ。

 NHKテレビのニュースで、福島県大熊町から避難した60歳男性が仮設住宅で孤独死して、死後4日目に発見されたという報道をしていた。
住んでいた仮設住宅の畳の上で死んでいたそうで、畳みに滲みた腐汁の跡が茶褐色の楕円形をなしているのを、アップで映し出した。なんと無神経なことか、と思う。腐敗が通常の4倍くらいの速さで進んだのはなぜか?

 家の窓を閉め切ったままだから、春先とはいえ気温が上昇し、「死体現象」が加速されたのであろう。昼間から5リットル入りの焼酎ビンを抱えて飲んでおり、遺体発見時にも部屋には酒の匂いがプンプンしたそうだから、腐敗臭に気づかなかったのだろう。かかりつけ医が診断書を出したのか、司法解剖したのか。死因は心筋硬塞だというが、実態は「緩やかな自死」だろう。死亡統計なんて病名の付け方で簡単に変わる。
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