【市電】難波先生より

【市電】広島市の市電には 在来型の高床式電車（１両ないし２両編成）と ステップのない低床式で ４両がつながった芋虫みたいな 電車が走っている。昨日、そのイモムシに乗ったら、たまたま ２両目の先頭部分だった。ベンチシートの 最前列に腰掛けたら、左足が動くのに 気づいた。気持ちが 悪い。


　車両の継ぎ目は 斜め前を見ると、蛇腹式になっているので、１両目と２両目の間には ドアもなにもない。床を見ると、１両目の床が 半円形に ２両目の床に 飛び出している。（写真１）
　電車が 路線を曲がるとき、この部分が 反対方向へ 回転するのである。（写真２）
　全体として 直角に 向きを変える場合でも、大きな円弧を描くから それほど急速には回転しないが、片足が後ろの車両の床にあり、片足がこの回転部分に乗っていると、妙な感じがする。
　
　回転部分は二つに分かれ、取っ手が付いていて持ち上げて 開けるようになっている。この下に連結器があり、その点検に 使用するのであろう。これまで このイモムシには 何度も乗っているが、たいてい車両の真ん中辺りに坐っているので、気づかなかった。
　広島市で市電に乗られる方は 一度、車両の継ぎ目に乗って、お試しください。最前列には 縦の手すり棒も 付いているので、回転床に乗り 手すり棒を掴んでいると、もっと妙な感覚が味わえると思います。