【シンシン】難波先生より

【シンシン】いま、パンダは絶滅危惧種。だから中国は世界各国へ「有償貸与」しても贈与や有償贈与はしていない。
　年間、何千万円かの貸出料を取り、産まれた子も中国の所有になるという、貸し出し条件になっている。つまり「パンダ貸し出しビジネス」なのだ。
　上野動物園のメスのパンダ「シンシン」に妊娠の徴候があるとのことで、管官房長官が無邪気な談話を発表している。
　http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/4/1408.html?google_editors_picks=true


　が、1970年代にアメリカが中国と国交を回復した後、オスとメスのパンダが首都ワシントンの動物園にプレゼントされた。
　1974年に私はそれをワシントンの動物園で見た。
　記憶に間違いがなければ、メスのパンダは「シンシン」と言った。（英語WIKIを見るとやはりそうだった。1970年に贈られている。）
　http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_giant_pandas
　その頃、上野動物園には、「カンカンとランラン」というオスとメスのパンダが中国から寄贈されていた。大人気で、見るには何時間待ちとかで、とうてい見物できない状態だったが、ワシントンではそういうこともなく、ゆっくりとパンダの生態を見物できた。


　パンダには「同音の繰り返し」で「性にぶさわしく」、かつ愛らしい名前をつけるという必要があるから、同じ名前になるのかも知れないが、「シンシン」が２世であることは間違いないと思われる。
　だが使い古しの名前であることを、メディアもちゃんと報道すべきだし、官房長官たるもの、それを踏まえてもっと気の利いたコメントを出してほしいと思う。