ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【酋長の娘】難波先生より

2016-12-19 21:17:17 | 難波紘二先生
【無断転載禁止。必ず執筆者の許可を得て転載してください】

【酋長の娘】
晩年の山田風太郎が何かの随筆集で「本が行方不明になって困る」と書いていた。似たような現象が私にも起こり始めた。

荒井利子 「日本を愛した植民地:南洋パラオの真実」 新潮新書, 2015/9
この本は「どうせ日本帝国の南洋侵略を扱っているのだろう」と思って、期待せずに読み始めたらはまってしまった。

なんと昭和5(1930)年頃流行した「酋長の娘(1番は=わたしのラバさん 酋長の娘 色は黒いが 南洋じゃ美人。WIKI「酋長の娘」からYOUTUBEへのアクセスが可能。)という歌がある。「ラバさん」は「Loverさん」の日本式短縮形。

肝心の本が蒸発したままなので、うろ覚えの記憶で書く。あれは明治時代に日本から渡航してパラオに定住して、現地人の娘と結婚した男の実話だった。第1次大戦でドイツとの戦いが始まり、日本人はみな本土に引きあげたのに、妻子と共に無人島に渡り、ドイツ敗戦までそこに居住したいう。

その後パラオは日本の信託統治領、米軍支配期を経て独立し、何と最初の夫婦の子孫は6000人にも増え、そこから大統領もでているという。
残念ながらこの冒険心に富んだ日本人の名前がネットではわからない。

「酋長」は今では差別語になっているかもしれないが、昔よく見た西部劇ではChiefが「酋長」と字幕に出た。私の英語感覚では組織ないし部族のトップを「チーフ」というので、米国務長官はChief of the Secretary of the Stateであり、「国務省の酋長」と同じ意味である。

 この前大阪県警機動隊員の「土民」発言が問題になったが、あれは発言した個人だけの問題ではなく、宿舎や宴会などでそういう用語が日常的に使われているという背景があるのではないかと思う。そうでなければ若者が「死語」をピックアップしたことの説明がつかないように思う。
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5 コメント

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Chief of the Secretary of the State (ysjournal)
2016-12-19 23:05:26
米国務長官は the Secretary of the State です。

大統領首席補佐官が、White House Chief of Staff なので混同されているのではないでしょうか?
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Unknown (Unknown)
2016-12-23 05:07:40
>米国務長官はChief of the Secretary of the State

国務省:Department of State
国務長官:Secretary of State

Chief ofなんて聞いた事がない。Stateにはtheはつかない。

って書こうと思ったら既に誰か指摘してた。今の長官はケリーさんね。


パラオっていえば、中島敦が一時期住んでいた事で有名。作品の中に、(土民ではなく)土人という言葉がたくさんでてくるが、特段、差別意識なく使っているのだと思う。

最初の移民が誰かは知らなかったが、ネットを検索するのは難波先生よりちょっとだけ上手なので検索して差し上げた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/クニオ・ナカムラ
第5代大統領についての記事。
「ペリリュー首長部族の娘アリール・ベトックと三重県伊勢市大湊町出身の船大工・中村善七との間に8人兄弟姉妹の7番目として生まれた」
とある。
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Unknown (Unknown)
2016-12-23 05:11:13
もうちょっと調べると、どうやら『酋長の娘』はパラオではなくミクロネシアの話らしい。

この人がモデル。
https://ja.wikipedia.org/wiki/森小弁

いろいろと調べると面白いね。
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Unknown (Mr.S)
2016-12-23 07:33:51
白人は未来永劫、黄色人種を差別意識で観る。
我々が未来永劫、未開の土地の人種を「土人」と呼ぶのと同じだ。
我々は白人に対し劣等感を植え付けてやらねばならない
それには中国人などのアジア人と結託する必要があるが
慌てる事はない。
いずれは一種だけが残っていく淘汰にさらされるのが生物の掟。
比較的白人社会、文明が有色人種より優っているのは今だけ。
如何にして白人を壊滅に追い込むかは、10世紀後の伝記に記されているだろう。
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Secretary of State (ysjournal)
2016-12-24 02:17:18
確かに、State の前の the 入りませんね。(お恥ずかしい)
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