ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【眼光】難波先生より

2016-12-19 21:14:51 | 難波紘二先生
【無断転載禁止。必ず執筆者の許可を得て転載してください】

7月末以来、苦しめられてきた「うつ状態」をやっと脱出しました。
ただまだ「慣らし運転中」で不定期刊が続きます。

12/17(金)に受診した精神科の主治医に「眼光がもとに戻っている」と指摘され安心しました。
 主治医のH先生の話によると、「シュール・レアリズム」の画家サルバドール・ダリは躁うつ病であり、躁期かまたは自分で躁状態を作り出して、その傑作を描いたそうです。(ただしこの2説とも、WIKIでは確認できない。「自分で躁状態を作り出す」というところが、よく分からない部分です。)

 「眼光」とは網膜からの反射光をいいます。網膜に行く動脈は脳動脈の枝です。よって瞳の色は、脳外から脳内血流量を判定できる唯一の部位なのです。
「うつろな瞳」をしている人は、脳の血流量が少なく(脳活動量が足りず)、それが「眼光の違い」として表れているだけです。認知症の人やある種の精神病患者を見た経験のある人には、合点が行くことでしょう。
 「眼は心の窓」というのは、そういうことです。ベテランの精神科医ともなると、「眼の色」を見ただけで、脳の血流状態がわかるのです。

 「うつ状態」には内因性のものと脳の酷使による「脳疲労蓄積」によるものがあります。後者は車のエンジンにたとえるとノッキング状態にありますから、やはり脳血流量が減少し、これが「眼光の消失」として表れます。よって名医は眼光を見るだけで患者の病状がわかるのです。
 「眼底動脈(網膜動脈)は脳動脈の状態を直接観察できる唯一の場所である」ということは、医師を含め一般にほとんど知られていないので、つい余計なことを書きました。すでにご存知の方には余計な話でした。

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5 コメント

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ご無事で何よりです (mama)
2016-12-20 00:02:50
stap細胞以来先生のブログを読ませて頂いて来ました。毎週楽しみに勉強する気持ちで読ませていただいて来たので、8月からの休刊に、もしやお加減がお悪いのでは、と心配しておりました。やはり体調不良だったのですね。どうぞお体を大切になさってください。一般の主婦にも考える機会と知識を与えてくださっております。
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Unknown (Mr.S)
2016-12-20 01:42:04
仏ほっとけ神かまうな

これは古の人の名言・金言であると思う。
「躁鬱」に関しても同じ事が言える。

「鬱うっとうしい 躁そっとしとけ」

鬱状態の人には慰めも励ましも要らない
躁状態の人は勝手にさせておくのが宜しかろう。
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ご無事で何よりです (難波先生の愛読者)
2016-12-22 08:17:22
先生のブログが長い事、転載されませんでしたので、何か身辺に起こってしまったのだろうかと、按じておりました。再び、先生の文章に接することが出来て、よろこんでおります。何卒、ご自愛の程をお願い申し上げます。
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Unknown (Mr.S)
2016-12-22 12:20:48
心、即ち脳の働きである。
欝も躁も脳の故障である。
脳へのダメージ原因は外的なものから内的なものまで多種多様かと思うが、外的に限って言えば長期にわたる虐めや暴力によって確実に他人の脳を破壊できる。
薬を使っても破壊できるが、治すことは慰めや励まし、薬物では難しいだろう。
やはり長期的に脳が自然と修復される事が一番望ましい治癒かと思う。
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ご快復お祝い (φρξ)
2017-01-10 11:05:08
 ご快復とのことお喜び申し上げます。
 文章の流れに今少しの淀みを感じます。さらなるご養生ご自愛にお努め下さい。
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