ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【ひと違い】難波先生より

2013-07-09 12:57:16 | 難波紘二先生
【ひと違い】前便で骨髄移植を受けた歌舞伎俳優を「中村勘三郎」と書きましたが、「市川團十郎」の間違いでした。
 以下のように本の原稿にはちゃんと書いたのですが、いかんせん記憶力の衰えがあります。お詫びして訂正いたします。
<歌舞伎俳優の市川團十郎(12代目)は2005年急性前骨髄球性白血病(Acute Promyelocytic Leukemia)(APL)を発症し治療を受けましたが、寛解に至らず2008年、妹の骨髄をもらって骨髄移植を受けました。彼の血液型はA型、妹はO型。移植が成功したので、血液型はA型からO型に変わりました1-6, 6-4)。日本では「血液型が変わった」というので、メディアも強い関心を寄せましたが、カレーラスの場合は本人の血液型すら報じられていません。西欧社会では「血液型で性格が決まる」などとは誰も信じていないので、どうでもよいことだからです。

 ABO式血液型のような重要な血液型が不一致でも、骨髄移植は行われます。この場合、毎日のように採血し、ドナーの血液型をもつ赤血球が出現しているかどうかをチェックします。ドナーと同じ血液型の赤血球が見つかれば、骨髄細胞が生着したわけですから移植は成功です。
 骨髄移植により命が助かると人生観が変わることがありますが、性格は変わりません。團十郎は移植術を受けてから3ヶ月後に舞台復帰していますが、性格にも演技にも変化は見られませんでした。残念ながら團十郎は白血病の再発により2013年2月に亡くなりました。>
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