【福島原発の地質構造】同書p.48に「福島第一原発地質断面図」がある。(添付6) これを見ると、原発設置の際に元の砂岩地層がかなり削り取られている(図の破線)ことがわかる。砂岩層の下に「段丘堆積層」があり、その下が泥層(泥岩)になっている。砂岩層と泥岩層の間に(青で示す)「富岡T3」互層がある。ここは砂岩と泥岩が入り混じった層だ。「富岡T2」層は凝灰岩の地層である。「富岡T1」は関東ローム層で、火山灰が固まった硬い粘土層である。「ローム」はドイツ語のレーム(Lehm)が英語のLoamになったもので、赤土のことだ。昔の本では「壚拇(土ヘンに母)」と書いてある。
砂岩層は水を通しやすく、泥岩層は細かい土が固まったものだから水を通しにくいが、衝撃が加わると亀裂を生じやすいそうだ。大地震によりひびが入ったというよりも、「原発建設の基礎掘削にさいして、大型掘削機を使用するので、砂岩と泥岩の互層に大きな衝撃を与えれば、その地層はひび割れだらけになる」と著者はいう。泥岩は瓦のようなもので、普段は水を通さないがひび割れすれば、屋根板まで水漏れするのと同じだという。
「富岡T2」層は凝灰岩でできているので、水を通さないが、東端でマイナス50~150mの位置にあるから、今回の汚染水問題とは関係がない。
問題は第6図の地表にある「#3R/B」という建物で、これは「Reactor No.3 Basement」つまり「第3原子炉建屋地下」を意味していると思われる。地表レベルからマイナス約20m,「富岡T3互層部」の直上まで井戸のようなものが掘られているが、これは何か?「朝日」、「読売」の「東日本大震災縮刷版」を調べたが、3月13日3号機で水素爆発が起こったことは書いてあり、原子炉格納容器の図は何度も報じられているが、建屋の地下構造物については一度も報じられていない。「AM-BM」と名づけられているが、解読できない。ぜひどなたか教えてほしい。
左端にある「P-5」は「第5ピット」という意味で、地盤調査のために試掘したボーリングのことだろう。もしAM-BMもピットの一種だとしたら、建屋の底に溜まっている高濃度汚染水が砂岩層に流出する恐れはないのか? メディアはちゃんと報じてほしい。
この図で初めて汚水タンクが置かれている場所の高度(図の「砂岩」上)が30mであること、海岸からこの高台まで約500mあることがわかった。これならこの前書いたように、長者原の海抜20mの地点から横穴トンネルを700m掘れば、地下水の流路を変え、長者原に流すことができるだろう。
砂岩層は水を通しやすく、泥岩層は細かい土が固まったものだから水を通しにくいが、衝撃が加わると亀裂を生じやすいそうだ。大地震によりひびが入ったというよりも、「原発建設の基礎掘削にさいして、大型掘削機を使用するので、砂岩と泥岩の互層に大きな衝撃を与えれば、その地層はひび割れだらけになる」と著者はいう。泥岩は瓦のようなもので、普段は水を通さないがひび割れすれば、屋根板まで水漏れするのと同じだという。
「富岡T2」層は凝灰岩でできているので、水を通さないが、東端でマイナス50~150mの位置にあるから、今回の汚染水問題とは関係がない。
問題は第6図の地表にある「#3R/B」という建物で、これは「Reactor No.3 Basement」つまり「第3原子炉建屋地下」を意味していると思われる。地表レベルからマイナス約20m,「富岡T3互層部」の直上まで井戸のようなものが掘られているが、これは何か?「朝日」、「読売」の「東日本大震災縮刷版」を調べたが、3月13日3号機で水素爆発が起こったことは書いてあり、原子炉格納容器の図は何度も報じられているが、建屋の地下構造物については一度も報じられていない。「AM-BM」と名づけられているが、解読できない。ぜひどなたか教えてほしい。
左端にある「P-5」は「第5ピット」という意味で、地盤調査のために試掘したボーリングのことだろう。もしAM-BMもピットの一種だとしたら、建屋の底に溜まっている高濃度汚染水が砂岩層に流出する恐れはないのか? メディアはちゃんと報じてほしい。
この図で初めて汚水タンクが置かれている場所の高度(図の「砂岩」上)が30mであること、海岸からこの高台まで約500mあることがわかった。これならこの前書いたように、長者原の海抜20mの地点から横穴トンネルを700m掘れば、地下水の流路を変え、長者原に流すことができるだろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます