ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【父と暮らせば】難波先生より

2018-07-25 22:37:50 | 難波紘二先生
【父と暮らせば】
7/18の夕方、広島市である文化サークルの会合があり、
そこで井上ひさし「父と暮らせば」が一人芝居として公演された。
 
 私はこの原作(新潮文庫)を読んでいるが、冒頭、広島市段原町の
バラックの簡易住宅に 雷に怯えた娘が駆けこんでくるシーンがある。
すると奥の8畳の押し入れの上の棚に隠れていた実父(実は亡霊)
が、娘を迎えて恐怖をやわらげてやるという場面だ。

 台本には詳細な「ト書き」があり、舞台構成も二人の衣服も、
読めば目の当たりに浮かぶように書き込んである。
問題の公演では、ここを一人芝居(台本を声音を変えて読み上げるだけ)
として演じる。どうにも腑に落ちない…

 卓話〜公演の類は30分と会則で決まっているのに、延々48分間も一人芝居と称するものが持続したのにはうんざりした。

 何人かの出席者と意見を交換したが、
 「あれは原作とは似ても似つかないしろものだ…」
と指摘する人は他にいなかった。
 このへんがしょせん「地方サークル」の限界なのかもしれない。
 
 戻りはJRも路線バスも不通だから、新幹線を利用して帰宅した。
 家に戻り、「これはきっと舞台映像がYOUTUBEにあるはず」と思って探してみた。
 するとやはり2001年10月、千葉市公演の動画が見つかった。

https://www.youtube.com/watch?v=QboufsXInSU&t=246s

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「父と暮らせば」(井上ひさし作)
日時;2001年10月19日
場所;千葉県文化会館小ホール

演出:室岡旭、出演:小松玲子、坂登輝夫
ビデオ撮影 CNC (JCN千葉)
CNC Specialとして放映
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とあった。
小松玲子が娘「福吉美津江」を
坂登輝夫が亡父「福吉竹造」演じている。

手許の新潮文庫版「父と暮らせば」には
劇団こまつ座の、初演(1994/9)から第59回公演(2000/8)までの
公演リストが載っているが、「千葉公演」はそれ以後のことで、キャストも
変わっている。

 この作品は劇場公開も映画化もされている。これらは時間がかかるのが欠点で、本で読めば30分で終わる。
 「犬も歩けば棒に当たる」というが、広島市まで出ればいろんな経験があるものだなあ、と思った。

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