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ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【訂正など】難波先生より

2014-10-13 21:56:49 | 難波紘二先生
【訂正など】
 前回のメルマガで朝日木村社長について<勲章なんかに連綿としないで、それよりも「検証委員会」を早急に立ち上げ、読者を納得させる報告書を急ぐべき>と書きましたが、「連綿」は間違いで「恋々」が正しい。これはワープロ変換ないし入力ミスではなく、私の国語力が貧困だったせいです。「岩波用字辞典」で確認いたしました。お詫びして訂正いたします。
 なお「宋襄の仁」については、別項で取り上げました。
 =献本お礼=
 1)浅野涼氏から書き下ろし文庫本『死刑台の微笑』(文芸社文庫, 2014/10)の献本を受けた。厚くお礼申し上げます。どっちが本名でどっちがペンネームかよくわからないが、浅野涼名の方は事実に素材をえたフィクションが多いように思う。高橋幸治名ではもっぱらノンフィクションの作品が多い。
 3人の少年がわずか3日の間に、共謀して4人を殺した「三多摩連続殺人事件」がテーマになっており、次第に真相が明らかになって行く、ミステリー仕立てになっている。もう少し読み込んだら、再度コメントを述べたい。私は死刑廃止論者だから、少年3人が「共同正犯」と認定され、全員死刑になるというラストにはちょっと違和感を憶えた。
 2)高松でクリニックを開いている同級生の印藤孝彦君から「日本社会の生活習慣病No.20」の恵送を受けた。どうもありがとう存じます。全144頁のうち半分が「時事話題」、残りがNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の感想だ。夏に北海道旅行したそうで、健康なようで何よりだ。
 私は松本清張『軍師の境遇(黒田官兵衛)』、黒田勝則『黒田官兵衛』(中公新書)は読んだが、ドラマは見ていないので何ともいえない。
 ただ「朝日誤報」問題で「私は朝日をとっていない」(p.84)といいながら、「全部の新聞に目を通す時間と暇が無い人には、両極端の産経新聞と朝日新聞を読まれるのがいい」(p.66)というのは、ちと合点がいかない。私は8/5と8/6の朝日はコンビニへ買いに走った。(後で新聞販売店が、「タダで届けたのに…」といったが。)
 「修復腎移植」(p.8)という正しい言葉を使っていてくれて嬉しく思った。
=「四国新聞」=
 10/5(日)の四国新聞「朝日新聞誤報の波紋=識者評論」という切り抜きの郵送を受けた。ありがとう存じます。政治評論家屋山太郎(元時事通信編集委員)、長谷川幸洋(東京新聞・中日新聞論説副主幹)、評論家宮崎哲弥の3人がほぼ全面を使って、朝日に対してきわめて手厳しい論評を加えている。
 「中国」には載っていなかったから、これは「時事通信」の配信かと思う。
 今回の「朝日事件」が朝日の部数にだけ影響を与えると思ったら大間違いで、「新聞の信用性」にかかわる大問題で、全国紙・地方紙は関係ない。その点「四国新聞」は、2ヶ月遅れだが旗幟を鮮明にして、新聞離れを食い止めようとしたと私は理解した。
=「ボイス」と「AERA」=
 「ボイス」11月号を買った。PHP出版の雑誌だから右よりと思ったが、表紙には「さようなら朝日、ストップ増税」とあるものの、巻頭言に小浜逸郎が「朝日新聞攻撃の<ムラ社会>的構造」という一文を寄せていて、「やっと朝日を弁護する論者が出たか…」と思った。が、違った。全体の論旨は「朝日がもたらした巨大な国益毀損に対して、ムラ社会的な手ぬるい議論をしているのはけしからん」というものだった。
 目玉は渡部昇一 vs 養老孟司「記者と官僚の<バカの壁>」という対談だから、他は推して知るべし。
 「AERA」10/13号の巻頭言を姜尚中が書き、のみならず「姜尚中が行く熊本文学紀行」というグラビア5頁の大特集を組んでいる。姜尚中は1950年、熊本駅の近くにある朝鮮人に生まれ、日本名を「永野鉄男」といった。父の弟は日本の大学で法律を学び、熊本の憲兵隊にいたという。(姜尚中の自叙伝『在日』,集英社文庫)父も母も自由意志で日本に渡航している。本人の出生地は熊本だが国籍は韓国だ。こういうのを「在日」というか?勝手に滞在しただけじゃないか。
 鄭大均(首都大学教授)は元在日で日本に帰化後、『姜尚中を批判する:<在日>の犠牲者性を売り物にする進歩的文化人の功罪』(飛鳥新社, 2011)という本を出しているが、本人の反論は読んだことがない。
 「AERA」には姜尚中の「朝日新聞擁護論」が載っているかと思ったが、がっかりした。ウナ電で「アサヒキトク」と打ちたいところだ。
=講演依頼=
 「海外学術調査フォーラム」というところから、来年の6月にワークショップで「遺跡捏造」の話をしてくれと言ってきた。前に「無料の講演は(われわれ後輩に迷惑だから)やめてくれ」といわれたと返事したので、それで終わったと思っていた。ところが、相手もよく勉強していて、「言語の起源と意識の発生について」(「季刊邪馬台国」91号,60-80, 2006/4)という私の「大論文」を読んで、鹿児島の方から再度の依頼が来た。
 こんな論文を書いたことすら忘れていた。何しろ刊行後に、まもなく「病気腎移植」問題が突発して、以来8年間、その擁護論に全力を投球していたからだ。
 だが、今年のノーベル医学生理学賞はGPS的な機能をもつ脳の新しいニューロンとそのネットワークの発見に対して出た。「自分自身を考察の対象とする脳の再帰機能」が生まれないと自己意識は誕生しない。そこで「(脳の)再帰能力は論理的な入れ子構造をなす神経回路により可能となっているにちがいない。そのようなシナプス形成をもたらす遺伝子がきっとある」と上記論文で予言しておいた。
 今度のノーベル賞に刺激されて「言語と意識の起源」についての研究も前に進みそうな気がするので、新しい総説文献を読んでみたい。
 まあ、講演の方は会長さんから直接の依頼があったら、意図や参加者のレベルを聞いた上で、ご返事することにしよう。
=お布施=
 ①「難波塾」の中河原夫人から10/5に拙宅付近で摘果したナツハゼの実で作ったジャムが届いた。砂糖を使っていないがとても甘い。漱石「吾輩は猫である」の苦沙弥先生みたいに、食後にスプーンですくって舐めている。ありがとう存じます。(写真)

 これが吾輩のブランチで、右のプレートのガラス小皿にナツハゼジャムが載っている。iPADでニュースをチェックし、ハサミで新聞を切り抜く。同時に三つくらいの作業をしないと、気が落ち着かないのは貧乏性のせいだ。
 ②夜中に栃木のK教授が一身上の相談電話をかけてきた。酔っぱらっての電話だが、まじめにお答えしたら「魚の干物をお礼に送ります」と言った。さめたら忘れているだろうと思っていたら、クール宅急便で干物がたくさん届いた。家内が大きなヒラメをプロパン・ガスオーブンで焼いたら、背骨まで骨せんべいみたいに食えた。まるでステーキ1枚分の容量があった。(写真)忘れないでいてくれてお礼申し上げます。

 手前の皿は「ムカゴの天ぷら」で、これはワインとも焼酎ともよく合う。写真の食材のほとんどは「自家製」である。おまけに赤ワインまで「サンサーラ」でコルク栓を抜き損なった「自家製」ときた…。
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