ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【コラム氏のネタ本】難波先生より

2018-10-24 15:43:17 | 難波紘二先生
【コラム氏のネタ本】
 10/18 「産経」の一面コラム『産経抄」が、積水ハウスが50億円の「地面師」詐欺にあった話をとりあげ、『詐欺とペテンの大百科』(青土社)から類似例を引用していた。
 https://www.sankei.com/column/news/181018/clm1810180001-n1.html

邦訳文がどうなっているか知らないが、英語原文では詐欺師ラスティング(1880年、チェコ生まれ)はシカゴのギャング、アル・カポネから無担保で5万ドルを借りたこと、パリのエッフェル塔を2度 「売った」こと、1935年にニューヨーク市警に逮捕されたが脱走したこと、最後にピッツバーグで逮捕され、詐欺罪で15年、脱獄罪で5年の刑を受けたが、1947年(67歳)で獄中死亡したとある。「産経抄」が対比している石川五右衛門とはだいぶ違う。

 同書飜訳本からの引用は、2016/3/19「毎日」の「余禄」、2018/7/23「朝日」の「天声人語」にも見られるので、今や「コラム氏」のネタ本になっていると判明した。
 よって本書の英語本、
 Carl Sifakis:Hoaxes and Scams:A Compendium of Deceptions, Ruses and Swindles. Facts on File(New York, 1993), ISBN 0-8160-3026-X
の表紙写真(下)。青土社版の本は厚く、狭い書庫に置くのは不具合だ。値段も高い。手元の本は中古で12.50ドルだった。


 表紙右下の頭蓋骨は、英国の弁護士でアマチュア考古学者チャールズ・ドーソンが「英国でミッシング・リンクを発掘した」と主張した、史上最大級の考古学捏造、「ピルトダウン人」で、頭は旧石器時代人、下顎はオランウータンの骨から構成されている。
 この話は英ケンブリッジ大名誉教授コリン・レンフルーによる世界的な教科書「考古学・第4版」に、日本の「旧石器遺跡捏造」事件と並んで載っている。
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