中頓別中島公園の朝は快適だった。
何時ものように4時には目が覚める。
もう既に夜は明けている。
テントを畳んで5時には出発する。
今日は少し寒い。
上は長袖1枚追加した。
今日の予定は名寄の智恵文で農家をやっている、親戚の田中さんに会いに行く。
事前に連絡はしていない。
時間は6時半なのでまだ早いかなと思って行ったら奥さんが外で仕事をしていた。
「おはようございます」と言ってヘルメットを取ったら「函館の毛利さん?」と覚えていてくれた。
最後に着たときは自転車日本一周の時で、それ以来なので17年ぶりになる。
主人はもう何処かに行っていて居なかった。
奥さんが電話をしてくれ、旦那さんは大型トラクターで戻ってきた。
家に入って話す。
広大な農地を夫婦2人で経営しているが、年齢的に大変なのでもう1~2年で農家を止めようと思っているようだ。
更にウクライナ問題で飼料が80%アップするし、他の農業資材も件なみにアップするそうだ。
今年の使う分は既に購入済みだが、来年分の物が厳しいそうだ。
奥さんが野菜を持って行きなさいとなす、キュウリ、トマトを頂いた。
トマトのアイコは凄く甘かった。
聞いたらトマトは赤くなったら水をやらない事だと言っていた。
家には農機具が沢山ある。

この畑はデントコーンだ。
牛などの餌になる。
同じような感じだが、とうきびとは違う。




昔の家の跡を見に行く。
ここにも泊まった事がある。
泊まったとき飼い猫がネズミを獲ってきて、枕元に置いていった。
朝起きてビックリした事がある。
風呂は五右衛門風呂だった。
今は小屋とトラクターが残っている。

家の有った場所は跡形もない。

ここを出て直ぐに大規模なそば畑があった。

家の有った場所は跡形もない。

ここを出て直ぐに大規模なそば畑があった。
先ほどの田中さんが言うには薄利多売で余り儲からないようだ。


朱鞠内湖に向かう。
約40kmだ。
朱鞠内湖展望台で湖水を眺める。
朱鞠内湖展望台で湖水を眺める。
大きな湖だ。


湖畔に向かう。


湖畔に向かう。
写真を撮ろうとしたとき、バッグが無いのに気が付く。
中には財布と電話が入っている。
何処で忘れたんだ‼️
頭をぐるぐる回す。
田中さんの昔の家に行ったとき、暑くなって来たので、ウインドブレーカーを脱いだ。
当然バッグを一旦取った筈だ。
その後は朱鞠内湖まで止まっていない。
40km戻って昔の家跡に行ったが無い。
これは完全に誰かが持って行ったんだ。
でも道路からも見えない廃屋の跡なので持っていくのも考えられない。
もしかバイクの荷台に載せてそのまま走り何処かで落ちたか?
しょうがなく名寄の交番に行く。
人は居ない。
交番内の電話をしたら直ぐ向かわせますと言われたので交番で待つ。
やがてやって来た。
まずはかなり詳細に、お金がいくら、電話の色は、バッグのメーカーは、等々調査が長い。
「出て来たら実家の電話に連絡を入れます」
でも私に連絡出来ない。
でも私に連絡出来ない。
電話が無いでしょう‼️
「函館までどのくらい掛かりますか」
ガソリン買うお金が無いですよ。
お巡りさんさんとの会話は前進がない。
早々に引き上げる。
今度はドコモに行く。
以前山で遭難した人の捜索で電話の位置情報を利用した事がある。
調べて貰うが3000円掛かる。
もう仕方がない。
位置情報が出てきた。
智恵文の親戚の家だった。
え~何故?
親戚の家に向かう。
着いたら近くの駐在所のお巡りさんがいた。
毛利さんですよね。
そうです。
バッグを今、田中さんから預かったんですよ。
田中さんが私に連絡が録れないので、交番に届ければきっと交番に来るだろうとの計らいだった。
何故田中さんが持ってたんだろう。
私が田中さんの古い家を見に行くと言ってたの、1時間位後に自分も行ったそうだ。
そこにバッグが落ちていて家に持ち帰った。
だから私が行ったときに無かったんだ。
これで全て解決したが本当に良かった。
もし無かったらお金を得る手段が全く無くなる。
どうにも出来ない。
すべて解決して士別のキャンプ場に行く。
つくも水郷公園キャンプ場だ。
無料で良いキャンプ場だ。
町も近いのでスーパーで久しぶりに肉を買って焼き肉だ。

田中さんから頂いた、トマト、キュウリ、茄子もある。
野菜も頂いた。


食事も終わった頃雨が降ってきた。
明日も雨。
テントに引きこもりか。