盗人宿

いまは、わかる方だけ、おいでいただければ。

ラスボスが掟破りに強い

2019-07-06 11:15:50 | FFXI
というわけで9月いっぱいでFFXIを引退することにしたのですが、これまでのミッションのうち「アドゥリンミッション」と「星唄ミッション」がまだ終わっていません。

どちらも途中までは進めているのであと3ヶ月あれば何とかなるだろうと思っていたら、アドゥリンMはエクソシストが帰還するというので港に迎えに行っても何も起こらず。
港の端から端まで走り回っても、ただ軽快なBGMが流れるのみ。

もともとアドゥリンMは「次のミッションに進むためのきっかけ」がわからないところがたくさんあります。
ネットに出回っている情報の一部は禁止されているリバースエンジニアリング、つまりサーバに侵入して中身を解析しているわけですが(そうでなければ数百もあるミッションや数千もあるクエストの攻略法がすべて正確にわかるはずがない)、それでもわからない。

しかたがないので星唄Mを先回しにすることにしました。
こちらはさくさく進み、2日でラスボスと対戦するところまできました。
これまであまりにさくさくすぎたので、下調べもせずにバトルフィールドに突入。
ところがこれが強いの強くないのといったら、これまでゲームで対戦したラスボスの中でもダントツに強いんじゃなかろうか。

と思ったら、ネットにはソロ(+フェイス)での攻略方法がたくさん転がっているではないですか。
やはり下調べをしなかった私の油断でした。お恥ずかしい。
次回はもっと情報収集をしてから挑戦したいと思います。

浦島太郎

2019-05-20 13:37:35 | FFXI
先月FFXIに復帰して、とっくに忘れていたことをいろいろ思い出してきました。

いつも申し上げているように私はMac使いで、Windowsのことはほとんどわかりません。
壊れていたコントローラを安物の新品(1,600円)に買い換えて、コンフィグでボタンやレバーの設定をするところから躓きました。
PS2と同じ動きにしたいのに、設定ソフトがわかりづらく、しかもXIを動かしている時はコンフィグが起動しないので、設定をしてはXIを立ち上げ、おかしい部分はXIを終了させてコンフィグを起動してまた修正、の繰り返し。
なんせブランクが長かったので、「これはPS2と同じだろうか」と指が思い出すだけでも時間がかかりました。

動かせるようになったら、次はミッション、クエスト、そしてバトルをしなければなりません。
いまXIのレベル上限は99ですが、IL(アイテムレベル)というものがあり、武器や防具にILがついていると実質的にレベル119まで上げられます。
一部のヘビープレーヤーはこのIL119にさらにオーグメント(付加価値)をつけ、より強化を進めています。

私はといえば、2キャラのうちひとりがぎりぎりIL119、もうひとりはIL117です。
XIでは頭・胴・手・脚・足の5部位の防具、1または2部位の武器を装備できます(日本刀や両手剣などは1本、短刀や片手斧など二刀流ジョブは2本)。
これらをすべてIL119にすれば、とりあえずキャラ全体も119になります。
しかしそれ以外にも首や耳、背、腰など最大で16部位まで装備品をつけられるので、同じ119のキャラでもこれらの強さによってピンキリなのです。

しかもピアスひとつが1000万ギル(XIの通貨単位・だいたい感覚としては日本円に近い)とか、とんでもなく強い相手を倒さないと手に入らないとか、強化のためにアイテムが5万個必要とか、復帰間もない私には別世界に見えます。
とりあえず昔のやり残しのミッションやクエストを進め、地道に小銭を稼いで少しずつ強化する以外の道はありません。

まあ、私は「何を倒したか、レベルはいくつか」よりも、ミッションやクエストの「物語」を味わいたくてやっているようなものですから、しょせんヘビープレーヤーに追いつくつもりはないし、あっても無理な話です。
時間だけはたっぷりあるので、やり残しをゆっくり楽しむことにいたします。

かなり嬉しい

2019-05-01 10:53:58 | FFXI
世の中では猫も杓子も、やれ新天皇即位だの令和だのを話題にしているでしょうから、敢えて違う話題を。

FFXIでは、チョコボを卵から育てて「マイチョコボ」を持てます。
卵→ヒナ→幼鳥→成鳥、と毎日散歩をさせたりお使いをさせること数ヶ月、大人になると呼び出して自分で乗れるようになります。
別に育てなくてもレンタルチョコボに金を払えば乗れるのですが、貸出の場所が限られているので自分で育てておくとレンタルでは行けない場所でも乗れるので便利です。
また「チョコボ掘り」という、地面に埋まっているアイテムをくちばしで突いて掘り出す能力もあります。

そして「チョコボサーキット」というのがあり、NPCのチョコボを相手にレースも戦えます。
となると速く走る能力を優先するか、チョコボ掘り能力を優先するか。
これは卵から大人になるまでの、毎日の世話によって決まります。

チョコボには「体力」「持久力」「判断力」「感受性」という4つのパラメータがあり、毎日何の餌をいくつ与えるか、散歩やお使いなど何をさせるか、でそれぞれの伸びが違ってきます。
パラメータは最低のFから最高のSSまで。
すべてをSSにはできない(その前に育成が終わってしまう)ので、どこにどれだけ振り分けるかが育成のキモになります。

レース用には体力と持久力に目一杯振り分ければよさそうなものですが、判断力が低いとラストスパート用アイテムをスタート直後に使ってしまったり、感受性が低いと他のチョコボからの邪魔をもろに食らってしまいます。
理想としては、体力SS、持久力B、判断力A、感受性Cあたりが強いですね。

そして、いいたいのはここからです。

平成の4月30日の23:45から出走手続きが始まり、令和5月1日の0:35にスタートする「C1クリスタルステークス」、つまり最高峰のレースに、私のチョコボが優勝しましたっ!
私の所属するサーバで、令和で最初に授与される金のトロフィーが、私のものになったのです。
これは嬉しい。

トロフィーはあまり貯まると部屋がいっぱいになるので、ある程度貯まると台座と一緒に係員にトレードすると、トロフィーは回収されて台座にこれまで渡した個数が刻印されて返されます。
しかし今回のだけは、回収させずにずっと持っていようと思います。


「敢えて違う話題」といいながら、結局令和の話になってしまいましたね。
2週間前から始めたXIのリハビリも少しずつ思い出し、新しい仲間も数人できました。
いつまでかはわかりませんが、しばらくは続けるつもりです。

リンクシェル

2019-04-22 20:55:00 | FFXI
FFXI には「リンクシェル」というものがあります。

ひとことでいえば、リーダーからリンクパールを貰った人たちは、世界中どこにいても会話ができるというものです。
早い話、Skype のマルチチャット(というのかな?)のようなものです。
リンクシェルからは何個でもリンクパールを生成でき、希望者に配って仲間を増やせます。


私が初めてリンクシェルを作ったのは2002年、つまり FFXI というオンラインゲームのサービスが始まった年のことでした。
最初に選んだシーフというジョブはとにかく人気がなく、バーティ(数人で組んで戦う事)に入れてもらえることは珍しく、まさに不遇の時代でした。
マウラというエリアで重要なクエストがあったのですが、他のジョブの人は次々とクリアしていくのに、シーフたちは取り残されていきました。

そんな時、あるパーティが全滅しそうになって、私が身を挺して他のメンバーを助けたことがあります(私は倒されました)。
助けられたシーフが感激して、それ以降私を「おやびん(親分)」と呼ぶ様になり親しくなりました。
どうせパーティに入れぬ者同士、いちども戦わず雑談ばかりして終わる日々が続きました。

当時は高価だったリンクシェルを買ったのは、彼とずっと仲間でいたかったからです。
私と彼、ふたりだけのリンクシェルにはシーフ(盗賊)にあやかって「Tantalus」と名付けました。
FFIX の主人公、ジタンの所属する盗賊団の名前です。


彼はもう10年以上前に、XI をやめてしまいました。
数人に増えていたタンタラスの仲間も、いなくなりました。
私ひとりになった時にリンクシェルは壊してしまいましたが、当時のことを忘れたくないので新たに「NeoTantalus」というリンクシェルを作って、ひとりだけ(正確には倉庫キャラとふたり)装着して現在に至っています。

数年前に「リンクパールをふたつまで同時に装着できる」ように仕様が変更されたので、新たにもうひとつリンクシェルを買いました。
英語で「いまさらながら」という意味の名前をつけ、雑談をしながらやり残しの古いミッションやクエストをぬるく進める目的です。
これもいちど十数人の大所帯になりましたが、また次第に人が減って1年ほどで私ひとりになってしまいました。

今回数年ぶりに再会するにあたり、せっかくあるのだから雑談リンクシェルを復活させることにしました。
きのうから募集をかけて、すでに3人に増えました。
冬の寒い日にコタツに入ってみかんを食いながら、あるいは真夏に縁側に座ってスイカを食いながら、世間話をしつつ「たまーに、ぬるく」いっしょにコンテンツを進めるイメージのリンクシェルに育てていければと思っています。

復活の一歩

2019-04-17 14:23:13 | FFXI
PC に USB で接続するゲームコントローラが壊れたので、新しいのを買ってきました。

PS2 と同じボタンやスティックタイプの ELECOM 製で、1,640 円。
生活保護者には小さくない出費ですが、酒に続いて最近は煙草も減らしているので、2週間もすれば元が取れるでしょう。

これでめでたく FFXI を再開できたのですが、諸事情(故障とは別の理由)あって1年以上やっていなかったので、どこに行ってどう戦えばよいのか忘れてしまいました。
場所は覚えていても、行き方がわからない。

振り返れば 2002 年にサービスが始まった時からやってきましたから、戦ってみればいろいろ思い出していくでしょうが、メインジョブはすでにレベルがほぼカンスト。
ここ数年に実装されたエリアでないと相手が弱すぎてリハビリになりません。
その新しいエリアへの行き方を忘れてしまったのです。

困った時のインターネット。
いろいろ探しているのですが、出てくる記事は古いものか、逆に私がまだ手をつけていないものばかり。
昔の知人はすでに全員が引退していて、顔見知りも誰もいません。
しかたがないので、昔に育てたマイチョコボをレースに出しては小銭を稼ぐ毎日です。


……と、ここまで書いて、自分で思い出しました。
この歳になると記憶力が怪しくなって困ります。

実際に行って戦ってみました。
さすがに強い。こちらの戦い方が慣れないせいで、苦戦の連続です。
ようやくリハビリになってきました。

他の大部分の人たちは私よりはるかに先を行っていますから、まずは焦らずにリハビリを続け、これから続けるかどうかも考えていきます。

もう終わりかな

2019-03-08 10:31:37 | FFXI
2002 年の5月から、ずっとオンラインゲーム「ファィナルファンタジー XI(以下「XI」)」をやってきました。

最初のうちは見知らぬ人とパーティを組んで、手探りで毎日地道にシーフで戦っていました。
初期のシーフはとにかく人気がなく、パーティに誘われず、頼んでも断られる日々が続きました。
サポートジョブを取得するクエストに、マウラという港町で3ヶ月以上かかりました。

毎日ログインしては、2日にいちどパーティに入れればいいほうで、顔見知りはできるもののすぐにクエストをクリアして去っていきました。
そうこうしているうち、あるシーフと仲良くなりました。

たまたま同じパーティにいた時に強い敵に絡まれ、全滅しかけたところを私ひとりが犠牲になって他のメンバーを助けたのがきっかけで、私を「おやびん(親分)」と呼ぶようになりました。
どうせパーティに入れないのだから、ログインして何時間もふたりで他愛のない会話をしてログアウト、という日も多くありました。

まあ 17 年間ですから、語ろうと思えば何百日でも話せます。
結論からいうと、もう XI のプレイはしないだろうな、ということです。

私はずっと PS2 を使っていたのですが、スクエニが Windows しかサポートしないことを決めたため、中古の安い Win7 のパソコンを買いました。
ところがある日、いきなり「パスワードが違う」とログインできなくなり、そのまま何ヶ月も放ったままにしていました。

今週、ログインの問題が解決し、久しぶりに課金をしてログインしてみました。
Lv.99 まで育てたキャラが2体、画面の中で出迎えてくれました。

ところが、どうもおかしい。コントローラが正しく動かないのです。
特に方向キーがまったく反応しない。
他のボタンも、生きてはいるけれどコンフィグの通りに作動しません。
何ヶ月も指一本触れていないというのに、壊れてしまったのでしょうか。

私は他にパソコンで動くゲームを持っていないので、確認のしようがありません。
近くのヤマダ電気でも「もっと大きな店で相談してくれ」といわれました。
キーボードを使うと正しく動くので、怪しいのはコントローラだけです。

今度新宿か秋葉原に行って、壊れているかどうか、もし壊れているのならまだ XI に対応したコントローラが売られているのか、確かめてみます。
もしも故障で新品も中古品も手に入らないようなら、もう XI は卒業です。
私が 17 年かけて育てたキャラ2体は、XI のサービスが終了するまでサーバに眠り続けるでしょう。

風属性杖バユバタIII

2013-02-01 13:49:13 | FFXI

以前にキサエタIII の記事を書いたら、おそらくロボット検索で探し出したのか、アクセス数が増えました。
まあコメントもこないし解析もしていないので、たまたまだと思いますけどね。
ということで第二弾、風属性維持費軽減杖、バユバタIIIのおはなしを。

・No.790 全天候 樹人族×50(実質 10)
おなじみグロウベルグ(S)のトレント。かばとっと(カーバンクル)をぶつけてりゃ、どうにでもなります。

・No.791 火・風・雷・光天候 スパイダー族×50(実質 10)
ジ・タの J-12 からボヤータに入ってすぐのスパイダーを、雷天候待ちで。
どうせラムウのじじぃのいるところです。少し待ってりゃすぐにくる。
リンクしても余裕だし、いざとなったらすぐ逃げられる。なかなか、よき狩り場であります。

・No.804 風天候 or 風曜日 指定なし×50
こりゃもう風曜日にテリガンで雑魚を叩いていれば、時々風天候にもなるので、速攻。

・No.805 風天候 or 風曜日 プラントイド族×75
このあたりから「風の聖地・グロウベルグ」に、本格的な世話になり始めます。
連合軍戦績で飛んで北東に向かい、キノコがたくさんいる場所で叩きます。樹人でもよいのでしょう。

・No.810 アンデッド類×150 50 ダメージ以上の風属性攻撃でとどめ
バタリアの J-10 から古墳に入り、MAP1 F-8 の広場から地下に落ちます(スニークが必要)。
落ちたら北に進み(西に行くと一方通行を落ちてしまう)、MAP2 J-9 あたりに周回路があるので、その南半分で戦います。
ちょうど上から落ちたあたりに、骨やらゴーストやらがいるので(北にいる連中は経験値が入らない)、スニークをかけて骨にガルーダをぶつけ、食いついたら退避で周回路に引っぱり、本人やフェローとともに叩く。とどめはウィンドブレード。

まだ維持費 - がないので、MP はどんどん減ります。机上演習ではとても追いつきません。
ところが具合のいいことに、そろそろ枯渇するってんで休んで MP が戻るタイミングで、次が新たに湧くのです。
行くのもさほど苦労はないし、どうせいまではライバルもいません。
好きなときに行ってこつこつこなすのが吉でしょう。

・No.813 大羊族×200 ガルーダの攻撃でとどめ
私はよほどの必要性でもない限り、アビセアの世界にまったく興味を持てません。
もちろん AF3 などの用事があれば、そこしか場所がないのだから、しかたがなく行きますよ。
しかし試練をそこでやろうなんぞ、微塵も考えません。行かずに済むなら行きたくない。

そこで場所はアトルガンエリアのカダーバの浮沼、J-9 あたり。
ナシュモでもアルザダールでも監視哨でも、好きな手段で行ってください。
ここの羊は「特殊技を出すとチゴーが湧く」ので敬遠されているようですが、この試練ならもってこいです。単にガルーダをぶつけて見物してるだけ。
もともと回避の高いガルーダは、そんなもん苦にもしません。本人が離れてりゃシープソングも関係なし。
プレデタークローも無理に出す必要はないし、MP の減り方とか休憩とかトイレに行きたいとか、適当に使って適当に休んで適当にこなします。

これが終われば、風維持費 -4。

・No.1674 ウサギ族×200 ガルーダの攻撃でとどめ
こりゃもう好きなとこでやりゃいいでしょう。私はテリガン。
すでに維持費 -4 があるので、かなり好き勝手に乱獲できます。

・No.1675 マンドラゴラ族×250 ガルーダの攻撃でとどめ
ボヤータの MAP1 と 2 の境目あたりで、よいのではないでしょうか。
ここのはリンクしますが、3匹くらいいちどにきても、すでにガルーダの敵ではありません。かえって釣る手間が省けます。
本人が余計なものに絡まれないように注意です。

・No.2178 クァール族×250 ガルーダの攻撃でとどめ
メリファト(S)の K-4 あたり。連合軍戦績ワープからは距離があるので、現代から Maw 経由か、ゲートクリスタルに飛んでちょこぼで走りましょう。
これも、いっしょに殴ってもかまいませんが、ぶつけて潰して消耗したら休憩、でもよろしいかと。

・No.2586 風の石印×15、No.3019 風の石印×40、No.3482 鳥王の翠石×15
これこそまさに「風の聖地グロウベルグ」の恩恵を、最大限に享受できる部分です。
石印はきのこの山、翠石はたまねぎ畑で、風天候で戦ってりゃ貯まります。
風関係の石は「需要が多いから売買価格が高い」のであり、「希少価値のため高い」のではありません。
さすがにぼろぼろは落としませんけど、1時間で数個は期待できます。

私はファーストキャラがシーフ Lv99 なので、完全にそちらが担当しました。
きのこの山の近くには夜に骨が湧くので、シーフ(短剣)で行くときはそれを少し意識する。気をつけるのはそれだけですね。

回避短剣ソクチャのことを記事にする予定はありませんけど、ソクチャ2本、バユバタIIIを1本作り、風の石印を 165 個、翠石を 45 個、計 210 個を使いました。
買ったのは5個もなかったかなあ。競売の相場の半値六掛けくらいで入札すると、たまーに落札できることがあったのですよ。
そういうのを除いて、すべて自前で集めました。

以上、改めて振り返ってみると、辛かったのは「暗い狩り場が多かった」ことですね。
古墳やボヤータもそうですけど、私はアトルガンエリアが、あまり好きではありません。見通しが悪かったり雨や霧だったり、いわゆるコリブリ祭りの時期に世捨て人だったので、まったく馴染みがないんですよ。
人を集めてまでアトルガンミッションをクリアしたのは、アレクサンダーとオーディンを呼べるようになりたい、単にそれだけです。
落語「千両みかん」と同じで、「ない」と答えるのは暖簾に傷がつきますからね。
たとえネタ召喚獣といわれようが、呼び出せないのは、いかんのです。

その暗さも我慢したら、さほど辛い試練ではなかったかな、この程度でガルーダを永久召喚できるなら簡単だったかな、との印象です。


闇属性杖キサエタIII

2013-01-14 17:40:50 | FFXI

普通に戦うぶんにはすでにガルーダを永久召喚できるし、「あびせあ」だの「ぼいどうおっち」だので尖った相手と戦うことにはまったく興味がないので、別にお犬様(フェンリル)を常時呼び出すことに何の意味もないのですが、思い入れがありましてね。

8年くらい前でしょうか、召喚士が実装されてまだ半年も経たない時、ある野良 PT で召喚士と組んだのですよ。
こっちは召喚士にジョブチェンジできるようにはなったものの、かばとっと(カーバンクル)を呼び出したらかわいくも何ともない。
あの後ろ足の半端な短さ。バランスだけなら竜騎士の飛竜のほうが桁違いにいい。
胴長短足が似合ってかわいい小動物は、コーギーやダックスフントくらいのもの。
しかも、ひげおやぢが呼び出すと、完膚なきまでに似合わない。
結局 Lv 2 でやめました。

で、その組んだ召喚士が、お犬様を呼び出して「上弦の唸り」を発動したのですね。
ずらっと並ぶステータスアップのアイコン。
これで、ぶっ飛びまして。
自分の育てていないジョブのことなんぞ、詳しく知っているはずもありません。何が起きたかわからないけどすごい、ということだけはわかった。
後から召喚士を育てている知り合いに「フェンリルと契約してるなんて、半端な人じゃないわよ」といわれて、どれほどすごかったか初めて知った次第です。

そして数年後セカンドキャラが、めでたく召喚士 Lv 99 になりました。
エルメスなら何を呼び出しても似合う。
「自分から PT 参加希望を出さない」ポリシーのキャラなので、完全にソロだけで上げました。
すでに召喚獣との契約のハードルは下がっていましたが、お犬様だけは現在でもまだ難関です。
契約できたときはうれしくてうれしくて、ウィン水の区を出てすぐに呼び出して、MP がなくなるまで、なくなったらヒーリングしてまた呼んで、いつまでも眺めていました。

いまやアレクサンダー、オーディン、ディアボロスまで、実装されている召喚獣はすべて契約していますけど、やはりお犬様だけは特別なのですよ。
アイコンを並べたいのならその都度呼べばいいけれど、ずっと呼び出していたいのです。お犬様の攻撃力を存分に使いながら、好きなときに上弦の唸りを発動させたいのです。

もともと他の召喚獣より低燃費なので、キサエタIII なんぞいらん。ヤマの杖で維持費 -5 になりさえすればいい。
ということで、すでに回避 +22 のソクチャを2本、風維持費 -7 のバユバタIII を1本、よりによって風ルートばかり3本を完成させている私ではありますが、闇ルートという新たな世界に踏み込んだわけでございます。

・No.790 全天候 樹人族×50(実質 10)
グロウベルグ(S)のトレント
みんなが通る道。

・No.841 氷・土・水・闇 スライム×50(実質 10)
ここでいきなり困難な闇の洗礼、とみんないってるんですけど、そんな難しいかあ?
パシュハウ(S)に飛んで、スニークかけて南東の広場(L-7)に。そこに2匹いる。ちなみにベドー入り口前広場(K-10)にも2匹、お好きなほうをどうぞ。
確かに周囲にはクゥダフ、夜には物騒な連中もうろつきますが、加護の状態でかばとっとを呼び出して、スニーク状態で探す。いたらぶつけて、すぐに退避。そのまま広場の南北どちらかの通路まで引っ張ってくる。これで安全そのもの。
あとはホーリーミストを基本に、いっしょに叩くだけ。
サポは学者。机上演習が貯まったら使い、また充填。これとスピリットテーカー、たまにエレメントサイフォンでヒーリング不要。
1匹に数分かかるので、2匹倒したらもう次が沸いている。

大切なのは事前に天候を調べ、「雨が基本の日」が2日続くタイミングで戦うことです。
そして天候マークを気にせず、とにかく倒しては次を叩くの繰り返し。
戦ってる間に雨でなくなることもあるけれど、それはすなわち「戦ってる間に雨になる」こともある。
10 匹カウントされる間に、私はこれで3匹稼ぎました。

後で述べる No.1748 の場所は、残念ながら必要な天候がほとんど発生しないので、ここでは我慢、我慢です。

・No 878 闇天候 or 闇曜日 種族指定なし×50←いまここ
ラッキー課題。天候で苦労するより、曜日で数を稼いだほうが賢い。
どうせ闇天候で経験値を稼げる相手は一筋縄ではいきません。10 匹倒すのに1時間で済むはずがない。
テリガンの雑魚でも、バフラウのコリブリでも、とにかく「空いている+弱いが経験値は入る」を片っ端から。1時間(現地の1日)あれば最低 40 匹、うまくいけば 50 匹も可能。
いまさら焦ってどうなるもんでもありません。闇曜日は1日ほぼ3回、必ず訪れるのです。

なんでこんな話を始めたかってぇと、単に「再開を宣言した HP を、どこで開くか思案中」だからネタがないだけです。
続きは追記で、おいおいと。

・2013.01.16 追記
「おいおいと」といいながら速攻で追記です。おいおい。

・No 879 闇天候 or 闇曜日 ビースト類×50
テリガンでウサギ。今度は片っ端というわけにはいかないので、1時間では終わりません。
ボヤータのウサギでもいいんでしょうけど、少し強いのと周囲がみなアクティブなのと何よりも行くのが面倒なので、テリガンが賢いですよ。
まあ1日かけるつもりで、のんびり。

・No.884 バード族×150 50 ダメージ以上の闇属性攻撃でとどめ
ここから天候や曜日の縛りはなくなりますが、逆に攻撃方法の縛りが発生します。
維持費に優しいかばとっとで連戦の手法が、とれなくなる。
闇属性で大打撃の攻撃魔法は実質的に皆無といってもいいので、お犬様のルナーベイ、あるいは夢の彷徨い人のネザーブラストかナイトテラーか。
場所はおなじみバフラウ(I-8)でコリブリ。ライバルがいなければ小休止を入れながらの永久機関。

与えるダメージでいえば、私の場合ルナーベイ(平均1200)>ナイトテラー(800)>ネザーブラスト(550)、破壊力はルナーベイがダントツ。
しかし「必ず〆で使って倒さねばならない」条件なので、1分縛りにタイミングを合わせるためには強ければいいわけでもない。
どうせ次からは「フェンリルの攻撃でとどめ」です。ここはひとつディアボロスに活躍してもらうってことで。
ナイトテラーなんか普段はめったに使う機会もないし。

このようなシリーズの落とし穴は「区切りをつけづらい」ことです。
150 ってぇととりあえず 25 や 50 を倒して区切りにするのが常ですが、ポップや MP のタイミングで少し余分に叩いてしまうと「もうちょっとやろうか」になる。
50 までやったんだから、せめて半分の 75 までとかいってるとこの広場はコリブリ4なので、奇数でやめるってのも勇気がいります。
必然、ずるずる続けて最後は「やっちゃおっか」になる。
引き返す勇気を持ちましょう。

・No.887 クラブ族×200 フェンリルの攻撃でとどめ←いまここ
これを達成すれば闇属性維持費 -4 がつきます。
「維持費 - を得るために、維持費 - のない杖で戦う」困難も、これでおしまい。後は楽になるばかりです。

かにさんはどこにでもいるのでクフタルあたりがいいんでしょうけど、私はテリガンでのんびりモード。長期戦は薄暗いより浜辺のほうが楽しいですよ。
どうせ1日1回は、ちょこぼ出走のため帰国せねばなりません。他にやりたいこともいろいろあるし。
さすがに 200 を一気にってのは少し難しい。締め切りがあるでもなし、最先端が偉いわけでもなし、のんびりのんびり、です。

・2013.01.18 追記
いい忘れましたけど、「召喚獣の攻撃でとどめ」シリーズが始まったら、育成のためにフェローを呼び出しておくといいですね。
単価は小さいけれど数をこなすから、1シリーズでそこそこの経験値は入ります。どうせ本人の経験値なんか期待してませんし。
皇帝の指輪か何か、手頃な経験値アップ指輪も使えば塵も積もって山になります。

・No.1748 スライム族×200 フェンリルの攻撃でとどめ←いまここ
召喚士 Lv99(リフレシュ 2/3sec)+イクシオンクローク(リフレシュ)+エボカーリング(維持費 -1)で、これに No.887 の維持費 -4 がつき、お犬様を加護つきで呼び出すと「召喚獣の維持費は最低限の 1/3sec」状態です。
呼び出していても MP がどんどん減っていく状態を脱し、永久召喚にあと一歩まできました。
せめてもうちょいと、杖の外見が変化するくらいまでは育ててみましょうかね。

またもスライムでございます。
No.841 のときはパシュハウ(S)で「かばとっと+ホーリーミスト+本人の攻撃」でちょうど2匹倒すと次が湧くくらいでしたが、今回はお犬様です。いくら相手がスライムといっても枯れる可能性があります。
そこでガルレージュ要塞(S)の Map2 G-6、三門前の8部屋に各部屋1匹ずついます。しかも他の邪魔な敵がいない。試練の当事者でもない限り、人間もいない。
まさにこの試練のために用意された場所といってもいいでしょう。

1匹倒すのにルナーベイ2発が基本だから、2匹か3匹倒せば時間的にエレメントサイフォンを使えます。
これに机上演習と、微々たるものですがスピリットテーカーを併用すると、ヒーリングは8匹倒すごとに1回で済む。
1ヶ所だけ隣の部屋とつながっている(三門開けでおなじみ)場所があるので、そこで戦うときは絡まれないよう注意。
それ以外は部屋間の移動時にもスニークすら必要ないくらいです。
よそのブログで「闇ルートは辛くて」とスライムを愚痴る、中にはスクエニに悪態をつくのが散見されますけど、「身の程をわきまえてからものをしゃべろうな」です。
ここさえ知ってりゃ、闇維持費ルートはラッキー課題の連続なのです。

過去三国から連合軍戦績で飛べば、訪れる手間暇もさほどではありません。
たとえば次のリレイズが切れたら区切りにするとか、いままで以上に「今回はこれでやめよう」を意識しないと、別の意味で永久機関になりますよ。
1回で 40 匹(約2時間)くらいをちまちまこなすのが、よろしいのではないでしょうか。

ちなみに、困るほどたくさんスライムオイルが貯まります。
私は以前は「日常の必需品は安値で売買すべきである」との理由から、サイレントオイルの材料になるスライムオイルは意図的に安く出品していました。
でも現在は新規の低レベルなんぞほとんどいません。
ということで、マウラで石を買って、片っ端からフュエルにして高値で売りさばくのが吉でしょう。

・2013.01.23 追記

・No.1749 ラプトル族×250 フェンリルの攻撃でとどめ
これはもう単純明快、テリガンでひたすら叩きまくるだけ。闇維持費ルートはテリガンさまさまですね。
きょうび、試練の当事者か FoV でもない限り、ラプトルは叩かないどころか敬遠される存在。少し歩き回れば山ほどうろついてます。

見つけてはお犬様をぶつけ、エクリプスバイトを発動させたらすぐスニーク。これで海岸は安全です。
どうせ何かに絡まれてもお犬様なら2匹3匹くらい余裕です。机上演習とエレメントサイフォンで MP もほとんど心配ありません。
ガルレージュがぬるかったぶん、コカやゴブ対策のインビジが疎かになりがち。
本人は手を出さずお犬様に任せ、ひたすら隠れることを最優先に。

・No.2215 頭足族×250 フェンリルの攻撃でとどめ←いまここ

さて、ヤマの杖になり、加護状態でお犬様は MP 維持、ディアボロスは最初は1ずつ減っていくけれどすぐに加護で増え始める、実に心地よい状態ですが・・・
思案のしどころでございます。
現状が D49、維持費 -5。これを達成すると D51、維持費 -6。
召喚士本人が殴るってのはソロ以外に考えられないから、D値はどうでもいい。
すでに外見は偉そうになり、永久召喚も実現している状況で、はたして「この上さらに維持費 -1 のためにイカ 250 を叩く価値はあるのか」です。
まあ次が闇の石印だけで済んで、しかも履行間隔短縮がつく、てことで、やっときましょうか。

「いーかないでーいかないで、おねがーいピンカートーン、いかないでー、いかあった、いかった♪、桃屋のいかの塩辛」
三木のり平のCM、もう知ってる人も少ないだろうなあ。というよりこれがオペラのパロディだとわかる人も少ないだろなあ。
いかないでー、と「いかあった、いかった」場所を探したら実質的にはオンゾゾしかないのであって、暗いと気が滅入るんですよねー。
しかも行くのが面倒。近いのはロングジャーニーでマウラか、ウェイポイントでマウラか、どっちもなかったらコルシュシュに飛ぶかアビセアで飛ぶか、いずれにせよ手間暇銭金はかかります。

場所は G-6 から H-8 あたり。練習未満も混じってしまいますが、潰しておかないと後が面倒なので、底引き網状態でとにかく倒す。
実はこれ、場所が暗いのさえ我慢すればまことにぬるい試練でありまして、ここのゴブさんもサソリさんもあまり社交的ではなく、楽表示なのにインスニなしで歩き回ってもまったく遊んでくれません。
このうっとーしー暗がりで叩き続けることだけが難関です。イカの強さもテリガンのラプトルより格下、リンクもしない。
机上演習を使っていれば、エレメントサイフォンは必要ないどころか「何十匹も叩いてお犬様が少し消耗したから呼び直そうか」のタイミングで、思い出したら使う程度でいい。もちろんヒーリングなど不要。
お犬様が簡単に倒してしまうので、さくさく進みすぎて不安なほどです。
たまに風や水天候になるからエレに絡まれることがあるのと、歩き回る時に地面に穴があって通れない、くらいですね面倒なのは。

思案するまでもありませんでした。選択肢なしの、やる一択。退屈して寝ないようご注意ください。

・2013.01.24 追記

・No.2623 闇の石印×15
闇曜日を狙って戦えば、15 くらい誰でも貯まります。速攻でクリア。
これで維持費 -6 と履行間隔 -10 になりました。

・No.3056 闇の石印×40←いまここ、というよりずっとここ
ここから先は、はっきりいって必死にやるものじゃありません。
現状が D51(きかんしゃじゃないよっ)、維持費 -6、履行間隔 -10。
最終的にキサエタ III にしたら D57、維持費 -7、履行間隔 -12。
これ、0 が 1 になるデジタルな変化ならともかく、ちょっぴり増えるだけでしょ?

ファーストキャラが回避のソクチャを2本作ったのは、シーフにとって回避はたとえ 1% でも高くなれば生き残る可能性が増えるからです。
しかし召喚士がすでに(加護という条件つきながら)永久召喚を達成し、現状維持どころか MP が増える状況まで達成しながら、この上をさらに望む必要はあるのだろうか。
どうせ維持費はいくら減らしても、必要経費の 1/3sec は取られます。となると増やしたいならリフレシュ系の装備に頼るべきで、永久召喚を達成したらもう維持費 - に血眼になるのは愚かな行為です。

前にもいったように、召喚士が殴りを高めたければ、最初から維持費ルートなんか選ばなければいい。
だからD値なんぞどうでもよい。
となると維持費 -1 と履行間隔 -2 のために、闇の石印 40 と星月の黒石 15 を入手する価値が、はたしてあるのかどうかってことですよね。
闇天候で経験値の入る敵は、手間がかかります。わざわざ好きこのんで戦う相手じゃない。
ぬるい相手と戦っていれば「たまたま闇曜日で」石印を入手することが圧倒的に多く、黒石の入手機会はそれより桁違いに少ない。

もちろん競売で金で解決してもいいだろうし、私もそれくらいの金は片手間に出せますけど、その出費に見合うだけの性能アップがはたしてあるのか、もしかするとキサエタという名前と自己顕示欲だけの話ではないのか、てことです。
てなわけで、たまたま石印や黒石を入手でもしない限り、この先に進むつもりはありません。
加護なしで永久召喚するには、杖だけではなく他の装備の話になりますんでね。

以上、闇維持費ルートは「適切な狩り場さえ理解していれば、とんでもなくぬるい」というお話でした。

・2013.02.22 追記

あはははははは。
私のいるサーバで、闇の石印がめちゃくちゃ暴落しました。ひとつ 1,000G。
もともと星月の黒石はそれくらいで流通してましたけど、石印がここまで安くなってたら、そりゃ作るしかないですよね。
てなわけで、競売で地道に買い取り中です。

・2013.03.02 追記

競売で 1,000G で入札し、買えたら買うし、買えなかったらとっとと撤退。
それより高値で買うつもりなど毛頭ありません。
繰り返してりゃ自然に増えるものでして、キサエタIII の完成です。
三国を拠点にしていても、いまはウェイポイントがあるのでジュノに行きやすくなりましたね。
ロングジャーニーがなくても、ザルクヘイムに飛んでセルビナまで歩けばすぐそばだし。

競売の価格ってのは、最初は売るほうも買うほうも手探りです。適正価格ってものがまったく見えない。
そして時間を経て、入手の難易度と需要の高さによって、だいたい適性であろうという価格に落ち着きます。
たまに意図的に高値誘導をしたがる(高値で出品して別キャラが落札する)輩もいますが、そんなもん長続きはしません。
わかってる人は、わかってる人に買ってもらえる価格で出品するのです。

ところが、たまにこの図式が崩れることがあります。

私がいるのはラグナロクサーバで、もう11 年近くどこにも吸収されず逆に吸収を繰り返してきたサーバです。
あるとき、ちょうど魔法を覚えるタイミングで、その時は相場 50,000Gで出品がなく買えなかったのですが、よその(どことはいいませんが)サーバを吸収して数日後、取引相場が 300,000G まで急騰しました。
これは東西ドイツの統合などと同じで「え、相場ってこれくらいでしょ」と片方が思えば、もう片方の相場も強制的に上げられてしまうのですよ。もちろん安値相場に持っていかれることもあります。
「博打のレートはいちど上げたら下がらない」とはよくいったもので、点リャンピンで打っていたものを「きょうは点1にしよう」とかいっても、誰も同意してはくれません。

ま、そういうことで、底値の石でキサエタIIIができたという話でございました。


カルト宗教というもの(続)

2012-12-18 11:29:02 | FFXI

さて、前回は「年代ものの XP マシンを引っ張り出して、まともに動作させるだけで大騒ぎ」の話でした。
それでも何とかデスクトップが表示されるまでは持ってきたので、FFXI のベンチマークをダウンロードして(これだけでも IE を使えだの何だのハードルは高かった)、動かしてみたら数値が 5,600 くらい。
2,000 あればぼちぼち XI が動く、4,000 あればけっこう高性能、7,000 あれば理想的といわれる数値です。
いまの基準でいえばそこそこ、10 年前のマシンとしては上出来すぎるといえるでしょう。

まあ当時で 50 万くらいしましたからね。
私はまったく使いませんでしたけど、これをメーカーに発注したのは私なんで、CPU とビデオボードは当時に入手できる最高性能のものを選んだ、それが功を奏したといえます。
ハードは OK、OS も XP だから推奨、ここまでは XI 稼働の条件をクリアです。
ここまでで半日かかってるんですよ。わけのわからないメッセージに振り回されて、ね。
ハードをいじるなんぞ1時間もかかっていない。大部分は OS のせいです。

さて、いよいよ本題。

今回の作業をするにあたり、Windows 使いの知人とチャットで話しながら進めていたのですよ。
この人は典型的な「コンピュータといえば Windows マシンしか使ったことのない」人。
ここ、重要ね。
それが決して悪いとはいいません。一時期パソコン=Windows という図式があったのは確かです。それしか使ったことのない人がたくさんいるのは当たり前。

ところがですね。
この人、私が Windows の操作性やメッセージの出来の悪さを愚痴るたびに、不機嫌になっていくのです。
しまいには「あなたは Windows は使いづらいほうが嬉しいようだし」「だったらマカー(知らなかったけど「マック信者」の意味のことばなんだって?)に話していればいいでしょ」。
私は Windows に文句をいっているだけなんですけど、この人にとってはまるで Windows マシンを使っている自分を否定されていると解釈しているらしいのです。

しつこいようですが、私はその道のプロです。仕事でも趣味でもハードやソフトをいじる人間です。
わかりやすくいうと、テレビのリモコンを操作するだけでなく、赤外線送受光センサや圧電素子も理解しています。
私にとってリモコンは単なるブラックボックスではなく、理解できる部品の集合体なのです。
つまり「直感的かつ論理的に」その機械を語る目があるのですよ。

いや、別にそれが偉いってことじゃないですよ。
機械を知り尽くしていることと、それを使うじいさんばあさんの気持ちを理解できることは、別ですからね。
その象徴が Windows です。機械屋の理屈をこね回すと、こうなってしまう。

いいたいのは、「ひとつの側面でしか物事を知らないと、人は道を見誤る」ってぇことです。

先ほどの「マック信者」の話でいえば、昔は Macintosh はとても高価で、大部分の人は「安いから」と他者のパソコンを買っていました。
必然的に「GUI が当たり前の Mac ユーザ」「出来合いのアプリだけ使うか DOS/V でがりがりいじる PC ユーザ」に、二極化しました。
この頃なんですよ、「マック信者」という単語が生まれたのは。
つまりこの単語は「貧乏人の僻み」の裏返しだった、という側面を抜きには語れないのです。
人間は他者を否定して貶めることによって、自らを高く見せたがる生き物ですからね。

そういえば Windows95(!)というのが出てきたとき、某パソコン雑誌が「さようならマッキントッシュ」という特集を組みました。
これからは Mac がなくても同じようにマウスで操作できる、もう Mac なんぞいらない、社会から消え去るだろう、と。
その後どうなったか。ほどなくその雑誌は廃刊になりました。さようならー。

そんなこたぁどうでもいい。現状を見てみましょう。
Mac はすでに IBM から Intel に軸足をシフトし、ベースの UNIX の上で MacOS が動くしくみを確立させ、その気になれば Mac で Windows も動く(同じ CPU を使ってるのに、なぜか逆はできない)ようになりました。
私のように UNIX のわかる者にとっては、普段は MacOS で、いざとなったらコンソールを開いて UNIX のコマンドベースで操作できる、実に使い勝手のいいマシンです。
いま Windows マシンをお使いのみなさん、Windows と DOS で同じ事やってるんでしょうかね。

そんなこともどうでもいい。現状で、昔といちばん変化したことは、価格です。
すでに Mac は高嶺の花ではなく、価格帯によっては「いちばんお買い得」でさえあります。
Mac 使い=金持ち、などという図式はとっくに崩壊しました。特別でも何でもない、選択肢のひとつです。

となると、よほど安物のマシンを使ってるか自作でもしない限り、自宅のパソコンを選ぶときに「Windows でなければならない」理由はありませんよね。
自家用車を買うときに「社用車と同じものを」なんて選ぶ人、いないでしょ。
まして世の中の流れは「脱 Windows」です。Linux マシンも増えてきたし、携帯端末の普及で「何がなんでも Windows」の時代はとっくに終わっています。

つまり「Windows マシンを使っている、それしか知らない」人は、数ある選択肢の中から自己責任で選んだだけの話で、それは必然でも不可抗力でもない。
まして他の OS と比較できないどころか経験も知識もないってのは、単なる勉強不足以外の何物でもありません。

ここで、ふと考えました。
落日の Windows を貶す発言を自分が貶されたと感じて憤る人は、マック信者の裏返しとは、違うのではないだろうか。
これはもしかすると、朝鮮ではないだろうか。

たとえば中国が尖閣諸島の権利を主張して、過去だの良識だの冷静だのぬかすのは、もう露骨に地下資源ほしさです。とてもわかりやすい。
もともとあの国は、ねちねちとあの手この手で嫌がらせをして相手の根負けを待ち、隙あらば強硬手段を取って既成事実を作りたがる国です。
これに対抗するのは毅然たる態度と地道な外交で、自民党が卑屈にならなきゃいいんですが。
で、それはそれでいいとして、肝心なのは、半島。
あそこは北も南も「洗脳」が国策でしょ。
北はいわずもがなですが、南も従軍慰安婦や竹島から始まって起源ヒステリーに至るまで、ほとんどすべて「まともな教育ではなく恣意的に偽りの教育を受け続けてきた」から、国際的に見れば馬鹿まる出しなのに本人たちは心からそれが真実だと信じてるわけでしょ。
だから北も南も、国際社会で通用するのは麻薬や武器の密輸や偽ドル札、そしてバブルの金だけで、信用はまったくない。

なんかね、今回それと同じことを、感じてしまったのですよ。
何々しか知らない。だからそれを否定されたら、まるで自分が否定されたかのように発狂してしまう。
Windows のことをなんでそんなに悪くいうの、そんないいかたするなんて信じられない、と。

これって新たな「ウィン信者」ですよ。
たまたまこの人は賢い(この部分に限っては愚か)ですけど、いま世の中で Windows に否定的な意見をヒステリックに糾弾したがり、とっくに消滅した「マック信者」などとレッテルを貼りたがるのって、桁違いにたちが悪い。

「そうはいうけど Windows にもいいところはあるんだぜ」と、大きく構えられないものなんでしょうかねえ。

・・・・・・・・・まさか、いいところが、ない?

カルト宗教というもの

2012-12-18 11:21:15 | FFXI

実は、うちの PS2 の BB ユニットが、壊れましてね。
自宅で検証した結果、裏側のネットアダプタは問題なし、完全に HDD がおかしいと切り分けができたので、修理に出しました。
ところが「HDD 交換だけなら見積もりせず修理を行う」はずだったソニーから電話。

「DVD ドライブにも不具合が見つかりましたので、そちらも合わせて修理いたします」

まてまてまてーい。人の財布を何だと思ってやがる。
DVD はたまに読み込みに時間はかかるが、特に不便に思ったことはない。こちとらスモーカー、レンズが汚れたら自分でシール切って掃除するくらいのこたぁするわい。余計なところまでいじるんじゃない。

「修理を承ったものは、完全な状態でお返しするのが原則なので、一部分だけの修理はできません」

あ、そ。確かに理屈は通っている。そういわれちゃしかたがない。
手つかずのまま返送させることになりました。

となると、さてさて、PS2 が直ってくる前提で考えていた FFXI、できませんねえ。ちょいと困った。
いよいようちの MacMini に Windows を載せて PC 版を考えなきゃいけないのだろうか。

あ。

私が荷物を詰め込んでいる、いわば土蔵のような(といっても四畳半相当の)部屋に、ひょんなことで入手した XP マシンがあります。
すごいよ。10 年もの。図体は巨大ですが、性能はいまの中堅レベル以下。ただし GPU だけは NVIDIA QUADRO。
他人が使っていたもので、自分では触りたくもありませんでしたが作業場所に引きずってきて、手持ちのモニタやキーボードをつなげてみました。
動かねえ。ブルー画面の大安売り。セーフモードにしても埒があかない。
自作派でない限り、たいていここで挫折するものですが、こちとら技術屋です。Windows には疎くても、コンピュータの中味は理解してます。

静電気対策をして、筐体を開く。ずっと使っていなかったから、内部のほこりは些細なもの。
これに掃除機をかけてまた閉じてしまうのは、素人。コンピュータが「何々が壊れている」と騒ぐとき、実際にその何々が物理的に壊れていることはめったにありません。
手の届く限り、メモリ、ビデオボード、HDD などのコネクタ部分をすべて抜いて掃除してまた差す。
このあたりの接触不良、特に古いマシンのコネクタは金属の接触がおかしくなっていることが多いので、ていねいに差し直してやります。
世の中こんなもんでして、たったこれだけで無事にデスクトップ画面まで到達しました。

とてもまともな日本語のわかる奴が書いたとは思えぬメッセージと格闘しながら、ネットワークの IP や DNS を自動取得するよう変更し、ようやくスクエニのダウンロードページに到達したと思えば「Internet Explorer 以外は対応していません」(これはマイクロソフトではなくスクエニが悪い)、それを起動してみれば「このバージョンには対応していません」、バージョンアップしようとしたら「バージョンアップに失敗しました」(これはマイクロソフト)、いやはやなんともはや。

そりゃ当時はモンスターマシンだったとはいえ、何年も眠っていたものです。いろいろ更新しなきゃいけないのは当然の話。
問題はそこじゃない。
ひとつひとつのステップで「うまくいかなかった、それは何のどこにどんな原因があったか」の案内が、ことごとく不親切なのです。

いっときますが、私は Apple II からのアップルユーザです。
ただしこれは、アップル社や製品に対して異様なまでの信奉を抱いているから、ではありません。
私は(簡単なものですが)FORTRAN でコンパイラを設計したこともあるし、UNIX は BSD も SYS V も、あるいは秋葉原でパーツを集めてボードコンピュータを自作しアセンブラで操作したり、とにかく数多くの言語や OS を扱ってきました。
その中で日常の道具としてはいちばん使いやすいのが Mac だから使い続けているだけで、逆にいちばん不親切で出来が悪いから Windows を使わないだけです。

たとえばあなたが ATM から金を引き出そうとして、うまくいかなかったとしましょう。
残高が不足した、暗証番号が違った、別の銀行のカードを入れた、正しいカードだが情報が壊れていた、ATM に異常があった、などなど理由はいくつも考えられます。
その場合「正しい暗証番号を入力してください」「このカードはお取り扱いできません」「係員にお知らせください」など、どうすれば解決できるかをアナウンスするのが当然です。
「予期しないページ宣言です」とかいわれて、誰か理解できますか?

これなんですよ。「使いたいなら理解してるのが当然だろ」という思い上がり。
MacOS のぱちもんなのは、しかたがないでしょう。あれを上回るものを独自に作れといわれても難しい。誰がやっても類似品になる。
それはそれでいい。真似るなら、なぜ「人に優しい部分」も真似ないんだ。なぜ好きこのんで使いづらくするんだ。

と、まあここまでは「マック教」と呼ばれた現象に言及する、どこにでもあるお話です。
実は私のいいたいことは、これよりももっと先にあるのです。

ずいぶん長くなったので、「続報を刮目されたし!」といって区切ることにいたしましょう。