確かにボタンの横に「非常の場合以外は絶対に押すな」と書かれていたら、心の奥底で「押したらどうなるんだろう、押してみたい」と誰でも思うことは思いますよね(押さないけど)。
いや、知人にいわれたんですよ。
「あれだけしつこく『近寄るな』といわれても、台風の海岸や川辺や用水路の様子を見に行って
流される馬鹿がいる。あれはもしかして『近寄るな』といわれ続けるから余計にちかづきたがる
のではなかろーか。
しかもほとんどが老人であるのは、『いままで大丈夫だったから今回も大丈夫』という根拠の
ない自信がそうさせるのではないだろーか」
いわれてみたら、そうかもしんない。
人間、指示待ち世代も困るけれど、何でも自信過剰な向こう見ずも困ります。
私は常日頃から、正月に喉に餅を詰まらせて死ぬジジババを、「餅老人」として春の季語にしてよいのではないかと考えています。
あれだけ毎年ニュースになるんだから「今年は小さく切って食べよう」と思えばいいものを、なまじ去年まで大丈夫だったから今年も大丈夫と思ってしまうのです。
食って詰まってから悔やんでも後の祭り。
秋の「きのこ老人」も、入れていいんじゃないかなあ。
毎年必ず、毒キノコを食って死ぬ馬鹿がいるでしょ。
しかもこれまでずっと山菜採りなどをしてきた人。
これもやはり「これまで大丈夫」の経験が過信を生み、油断を生んだが故の笑えぬ喜劇です。
さて、それではこの「流される馬鹿」を夏の季語にするには、何がいいでしょうか。
・水際老人
・河川の様子
・台風招き
・河原流れ
・過信老人(春にも秋にも使える)
・死に急ぎ(同上)
・末期の流れ
・過信水
うーん、どうにもスマートじゃないなあ。
私はスキューバダイバーですが、いくら水泳の手練れでも平常心を失うと、踝程度の深さの水でも溺れます。
不意に足元をすくわれたり鉄砲水で水に入ってしまった場合、いちばん難しいのがパニックにならない事です。
人間、暴れずに大の字で(私が「大の字」というと、違う意味であることが多いのですが)仰向けになれば、よほど重い服でない限りは顔が自ら出た状態で浮きます。
靴は脱いで空気をいれて両手で持てば、浮き袋の役を果たします。
これは「浮いて待て」といわれる日本で考案された危機脱出法で、とにかく浮いて呼吸を確保して救助を待つのです。
海外でもそのまま「UITEMATE」の名称で各国で指導が行われています。
ただし濁流に飲み込まれたりしたらこの姿勢は難しいので、何かにつかまる努力をした方がよいでしょうね。
いずれにせよ、なまじ自分がまだ元気だと思ってるじじい、ばばあ。
「行くな」といわれたら、行くな。
勝手に流されるぶんは自業自得だが、捜索で二次災害が起きたらどうするんだ。
いいからおとなしく、安全を確保して嵐が過ぎるのを待ちなさい。
それから、台風がきたら海に出て行くサーファー、お前らも家や避難所でおとなしくしてろ。
海上保安庁はお前たちのために命と税金をかけているのではない。
いや、知人にいわれたんですよ。
「あれだけしつこく『近寄るな』といわれても、台風の海岸や川辺や用水路の様子を見に行って
流される馬鹿がいる。あれはもしかして『近寄るな』といわれ続けるから余計にちかづきたがる
のではなかろーか。
しかもほとんどが老人であるのは、『いままで大丈夫だったから今回も大丈夫』という根拠の
ない自信がそうさせるのではないだろーか」
いわれてみたら、そうかもしんない。
人間、指示待ち世代も困るけれど、何でも自信過剰な向こう見ずも困ります。
私は常日頃から、正月に喉に餅を詰まらせて死ぬジジババを、「餅老人」として春の季語にしてよいのではないかと考えています。
あれだけ毎年ニュースになるんだから「今年は小さく切って食べよう」と思えばいいものを、なまじ去年まで大丈夫だったから今年も大丈夫と思ってしまうのです。
食って詰まってから悔やんでも後の祭り。
秋の「きのこ老人」も、入れていいんじゃないかなあ。
毎年必ず、毒キノコを食って死ぬ馬鹿がいるでしょ。
しかもこれまでずっと山菜採りなどをしてきた人。
これもやはり「これまで大丈夫」の経験が過信を生み、油断を生んだが故の笑えぬ喜劇です。
さて、それではこの「流される馬鹿」を夏の季語にするには、何がいいでしょうか。
・水際老人
・河川の様子
・台風招き
・河原流れ
・過信老人(春にも秋にも使える)
・死に急ぎ(同上)
・末期の流れ
・過信水
うーん、どうにもスマートじゃないなあ。
私はスキューバダイバーですが、いくら水泳の手練れでも平常心を失うと、踝程度の深さの水でも溺れます。
不意に足元をすくわれたり鉄砲水で水に入ってしまった場合、いちばん難しいのがパニックにならない事です。
人間、暴れずに大の字で(私が「大の字」というと、違う意味であることが多いのですが)仰向けになれば、よほど重い服でない限りは顔が自ら出た状態で浮きます。
靴は脱いで空気をいれて両手で持てば、浮き袋の役を果たします。
これは「浮いて待て」といわれる日本で考案された危機脱出法で、とにかく浮いて呼吸を確保して救助を待つのです。
海外でもそのまま「UITEMATE」の名称で各国で指導が行われています。
ただし濁流に飲み込まれたりしたらこの姿勢は難しいので、何かにつかまる努力をした方がよいでしょうね。
いずれにせよ、なまじ自分がまだ元気だと思ってるじじい、ばばあ。
「行くな」といわれたら、行くな。
勝手に流されるぶんは自業自得だが、捜索で二次災害が起きたらどうするんだ。
いいからおとなしく、安全を確保して嵐が過ぎるのを待ちなさい。
それから、台風がきたら海に出て行くサーファー、お前らも家や避難所でおとなしくしてろ。
海上保安庁はお前たちのために命と税金をかけているのではない。