盗人宿

いまは、わかる方だけ、おいでいただければ。

落語

2019-06-30 13:33:02 | にゃんころ
私が落語に初めて触れたのは、50年以上前のことです。

ビデオテープから複写したものから始まって、いま私の手元には100枚以上のDVD、1500以上の高座があります。
まだ整理しきれていないものを含めれば、おそらく2000に達するでしょう。
そしてもちろん定席や独演会、勉強会などに通って聴いてきましたので、いままで5000回以上の高座に接してきたことになります。

もちろん何百人もの噺家の高座を聴いてきたわけですが、数でいえば立川談志が圧倒的に多いです。
DVDも多いですが、落語協会を脱退してからは毎月の「ひとり会」にほぼ毎月通っていた時期もあります。

数で言えば、三遊亭圓生も負けてませんね。
古今亭志ん生はテレビの登場から間もなく倒れて別人になってしまったし、桂文楽は少ない持ちネタを一字一句まで磨き上げた芸だったので「うまいけれど毎回同じ」で子供心に魅力を感じないまま引退してしまった。
ぎりぎり生で間に合ったのが三遊亭圓生でした。

そして、古今亭志ん朝。
彼が舞台袖から高座に出てくると、それだけで華やいだ雰囲気になったものです。

山藤章二いわく、

 「志ん朝は聴衆を江戸に誘ってくれる。談志は聴衆の前に江戸を引きずり出す」

と評しました。
まさに名言といえるでしょう。

落語の話を始めると長いので、今後は小出しにしていこうかと考えています。
まあほとんどが談志の話になると思いますが。

越前

2019-06-29 13:38:48 | にゃんころ
越前国といえば、だいたいいまの福井県。
別に福井県民や福井出身者に恨みも何もありませんが、江戸の川柳で「越前」といえば男性器の包茎のことを意味します。

語源は、越前のある著名な武人が、槍の剣先に普段は熊の皮を被せていて、「皮かむり
槍」と呼ばれていたところからきているそうです。
だから皮かむりを越前と呼ぶようになり、いつの間にか越前の国の出身者はみんな包茎、ということになったそうです。
恨むなら私を恨まないでくださいね。

男性誌やテレビでは、いまだに包茎は恥ずかしく危険なものだと煽って手術を勧める広告が絶えませんが、日本人のほとんどは「勃起すれば皮が剥け、清潔にしていれは何の問題もない」仮性包茎で、勃起しても皮が向けない真性包茎はほんのわずかです。
しかし本人にとっては深刻でも周囲にとってはユーモラスですから、江戸の川柳には仮性も真性もたくさん登場します。

 越中が はずれ隣の 国を出し

 越中は 足らず越前 余りあり

越中とはもちろん、おなじみの越中褌。

 入り婿の 越前かたみ なおすばり

「すばり」は「狭い」こと。入り婿のうえに包茎とあっては、さぞや肩身が狭かったことでしょう。

 越前は 一本もない  長局

こちらは本物ではなく、本物を模した張り型のこと。年季の入ったお局様の収集物といえば、しっかりと傘がふくらんで上に反っているものばかりだったでしょう。


いずれにせよ、勃起すれば皮が剥け、萎縮すれば元に戻るのであれば、治療や手術の必要はまったくありません。
ただし入浴時には、皮を剥いてしっかり洗って清潔にしてくださいね。
男として最低限のマナーですよ。

台風

2019-06-28 22:59:57 | にゃんころ
きのう台風になった熱帯低気圧は、台風「3」号なんですね。
ということは今シーズン、すでに南の方で台風がふたつ発生していたということです。

世界中で異常気象、どうにかなりませんかね。
きょうからG20サミットが始まりますが、ここでも気候変動への対処が大きなテーマのひとつになっています。
マイクロプラスチックもそうですが、地球単位で対処しなければならない問題なので、表面的でない議論を期待したいところです。


きょうは整形外科に行ってきました。
去年の骨折は完全に治ったのですが、もともと骨粗鬆症で筋肉量も少ないため、週に2回通ってジムにあるようなマシンで運動をしろ、と。
マシンといっても、運動不足のじじばばに最低限の運動をさせるためのものなので負荷は軽く、ジムのように汗だくになるようなものではありません。

しかし、整形外科への行き帰りが、暑い!
6月でTシャツ1枚で暑苦しいのですから、真夏に通うのがいまから億劫でしかたがありません。
以前にラスベガスに行った時は、砂漠の真ん中なので湿度が低く、かんかん照りで40度を超えてもさほど不快ではありませんでしたが、日本の暑さはとにかく蒸し暑い。

まあ、それもしかたがないでしょう。そういう国に生まれ育ってしまったのですから。
だからこそ地球規模の異常気象は、各国が身勝手をいわず真面目に取り組んでもらいたいものです。


エンシュア・リキッド

2019-06-27 21:53:29 | にゃんころ
とにかく食欲がありません。
「空腹」というもの自体を自覚しないのです。
下手すると豆乳や野菜ジュースだけで1日を終えてしまうこともあります。

これではいかん、と毎日なんとかスーパーの弁当をお茶で流し込んだり、惣菜パンを牛乳で飲み込んだりしているのですが、うまいと思えない。
しかも私の家の近くはいわゆる定食屋がほとんどなく、栄養バランスはケータリングサービスのまずい弁当に、塩胡椒をかけて飲み込んでいます(きのうはまったく下味のついていない白身魚の竜田揚げが入っていて、本気で驚いた)。

これはきのうきょう始まったことではなく、精神科クリニックで「エンシュア・リキッド」という栄養ドリンクを処方してもらっていました。
牛乳のような、缶入りの飲み物です。
3週間ごとの通院で、4本。どうしても食べられない時はこれで凌げ、ということです。

ところがきのう通院した時、「どうしたの、さらに痩せたんじゃない?」
確かに目は落ち窪み、手足は最低限の筋肉があるものの胴体は肋骨が浮き出て腹はへこんでいます。

で、先生いわく、「これから毎日、エンシュアを飲みなさい」。
3週間分で21本。
1本が250mlですから、とても1回で持ち帰れる量ではありません。
薬局で取り置いてもらって、きのう7本、きょうまた行って7本、明日は用事で行けないので来週にさらに7本。

本来は食欲が出るのがいちばんよいのでしょうが、それを待って餓死するわけにはいきませんから、当面はこの飲み物にお世話になりながら、日々を生きていきます。
ほんとに、安くてうまい定食屋や惣菜屋の多い街に引っ越したいのですが、年老いた両親が近くの実家に住んでいるので離れるわけにはいきません。

まあとにかく、簡単に死なないようにがんばります。

女子サッカーW杯

2019-06-26 13:17:05 | にゃんころ
無事にまた投稿ができるようになり、ありがたい限りでございます。
今後は下書き保存はせず、テキストエディタにでもコピペしておきましょうかね。
まあ消えても思い出せる程度のことしか書いていませんが。

女子サッカーW杯は、負けてしまいましたね。
男女ともに昔からいわれている決定力不足が、今回も露呈した形になりました。
準決勝や決勝ならともかく、ベスト16で消えるとは。
「他の国が強くなった」だけではない、世界との根本的な差を埋めなければ、今後も低迷が続いてしまうでしょう。

まず体格差はどうしようもありませんから「赤穂浪士戦法」、つまりボールを持った相手に必ずふたり以上で奪いに行く。
当然とんでもない運動量になりますから、90分走り続ける持久力が必要になります。

また、スペースを作るためのアイデアが足りない。
狭いところで回していても体格差で相手が有利ですから、守備をがちがちに固めて一気にカウンターで攻めるほうが、いまの日本には向いている気がします。

そして最後に、頼むからシュートは枠の中に蹴っていただきたい。

いずれにせよ、いろいろな課題が明らかになった大会でした。
弱くなったとはいえ、世界のベスト16に入れたのは賞賛されるべきでしょう。
そして今後4年間は欧米に自ら出向いて、アウェーで強い国とたくさん戦ってもらいたい。
日本で時差ボケの相手と戦って勝っても、何にもならないのです。

選手や監督、関係者には「お疲れ様」と労いの声をかけてあげたい。
そして、負けは負けです。もう今回は先がないのです。
体格差の溝をデータとアイデアと個人技で埋める努力を、将来のために強化してもらいたいものです。

尺貫法

2019-06-25 17:41:34 | にゃんころ
記事を下書き保存したらロックしてしまった問題は諦めて、記憶を辿って古いエディタで改めて書きます。
 
日本では戦後しばらくまでは、尺貫法を用いていました。
いまでは尺貫法での取引は禁止されていますが、その名残は私たちの身の回りにたくさん残っています。
たとえば酒や醤油の一升瓶、家屋の「坪」や五寸釘、石油や食用油の一斗缶など。
あるいは「尺八」という楽器も一尺八寸だから尺八と呼ぶわけで、「約54.5センチ」と読んではサマになりません。
また短刀のことを九寸五分(くすんごぶ)といいまして、芝居などで「三宝引き寄せ九寸五分を押し頂き」となれば切腹の場面ですが、「三宝引き寄せ約28.3センチを」では具合が悪い。
昔の小咄は、やは尺貫法でなければいけません。
 
 「おう、揃ったところで、ちょぼいち(サイコロひとつで行う博打)でもやろうじゃねえか」
 「おい、でかい声を出すな。すぐ隣ぁ店請(借家人の身元保証)の後家さんだ。見つかるとうるせえぜ」
 「こういうときゃ、おめえ、符牒でいくに限るんだ。一から六まで目を、一寸、二寸、三寸……ってことにしたらどうだい。聞こえたって仕事の打ち合わせだってことにできるじゃねえか」
 「うん、そりゃいい」
 
で、その時分のことですから、ろうそくを立ててその下で始めました。
こういう事ぁ知らず知らずのうちに声が高くなっていくもので、やがて隣の後家さんが表の戸をガラッと開けて「ちょっと、庄さん!?」
慌ててろうそくを消します。
 
 「お前さんたち、まだ寝ないのかえ?」
 「へぇ、ただいま、床ぃ入っております……」
 「ところで、六寸ってのは、誰だい?」

ブリンタ

2019-06-23 18:12:56 | にゃんころ
インクジェットプリンタを買いました。

紙に印刷するのは月1回あるかないか(しかもモノクロの文書のみ)。
コピーやスキャンは近くのコンビニのほうが早い。
そんな私がなぜプリンタを必要とするのか。
DVDのレーベル印刷(黒文字のみ)のためです。
つまり確実にレーベルが印刷できれば、他の機能なんかどうでもよいのです。

長年のエプソンユーザである兄にいろいろアドバイスを受けた結果、選んだのはカラリオのEP-711A。
アマゾンのレビューで星5と星1がいい勝負、というロシアンルーレットのような機種ですが、数百枚のレーベル印刷さえできれば保証期間内に壊れても使い捨て感覚で使えるので選びました。

レビューでまず評判が悪かったのが、WiFi接続できない、という点。
「できない」という人のほとんどがルータのWPSボタンで自動接続を試したようですが、マニュアルに従ってルータを検索して暗号キーを入力したら一発で接続できました。
iMacからもすぐに認識でき、文書ファイルを数枚印刷しても画質は充分、紙詰まりもなし。

次に評判が悪かったのがインクカートリッジ交換時のトラブルですが、これはまだ何ともいえません。
兄によると、「カラークリエーション」という互換インクが、トラブルもなく安いのでオススメだそうです。

さて、いよいよレーベル印刷。
レビューで触れている人がほとんどいなかったので不安でしたが、まずはメーカーのホームページからレーベルソフトをダウンロード。
起動してみるとずいぶん古臭いというか、3年前からバージョンアップしていないのは大きなマイナス。
しかしイラストや写真を印刷するつもりはなく、単に文字でタイトルや中身を印字するだけなので、最低限の機能さえあれば充分。
きのうからきょうにかけて50枚ほど印字しましたが、一度だけデータをルータから受け損ねて反応しなかったことがあり、これは電源を入れ直したらすぐに直りました。

ちなみにこのレーベル印刷ソフトは、エプソンの純正ドライバで接続しないと印刷できません。
MacのAirPortでの接続では印刷できない、これはマニュアルにもガイドにも書いていません。
まあマニュアルがわかりづらいのはどのメーカーも大同小異ですし、すぐ解決したのでお目こぼししましょう。

というわけで2日間使ってみて、いまのところ星4.5というところでしょうか。
問題は使い続けてインクの交換や部品が痛んできたころどうなるか、です。
またその頃になったら報告させていただきます。

プルシェンコ来日

2019-06-22 05:07:35 | にゃんころ
フィギュアスケートで「皇帝」の名をほしいままにしたプルシェンコが、いまアイスショーのために来日しているそうです。

若い人はご存知ないかもしれませんが、いまでは当たり前になった4回転ジャンプの先駆者であり、昔の採点方式である「6.0を満点として減点法で採点」(現在は技の点数を加算して採点)で、世界の誰よりも満点の6.0を出したロシアのスーパースターです。
現在でいえば羽生結弦のような人、といえば通じますでしょうか。

いまはもうプロになってアイスショーに出演しています。
現役時代、羽生と異なった点といえば、現役時代のエキジビジョンでした。

エキジビジョンというのはご存知のとおり、本番の競技を終えた選手たちが自由に滑って観客を喜ばせるイベントです。
YouTubeで探せば見つかりますが、プルシェンコのエキシビジョンは、

 とにかく、脱ぐ!

普通のコスチュームから滑り始めて、次第に脱いでいくのです。
時には金色のパンツ一丁になって滑ることさえありました。
パンツ一丁で4回転ですよ。驚いていいのか笑っていいのか。
時には本番で禁止されているバックフリップ(宙返り)も軽々とこなして見せました。

今回は息子のアレクサンドルくんも来日しているそうです。
愛称を「サーシャ」というこの息子、実はスケーターの中で羽生がいちばん好きなのだそうです。

プルシェンコ、息子にひとこと。

 「きみがいちばん好きなハニュウがいちばん好きなのは、ハニュウがいちばん尊敬している人なんだよ」

羽生がプルシェンコをいちばん尊敬している、その本人だからいえることです。

羽生も最近は怪我に苦しんでいるし、最近はエキシビジョンを無難にこなすスケーターも多いので、フェルナンデスくらいしか楽しませてくれる人がいなくなりました。
そこで羽生には、心からお願いしたい。

 羽生! 脱げ!

あれまあ

2019-06-21 07:26:12 | にゃんころ
五輪事務局からメールがきて、「あなたの席は準備できませんでした」、要するにハズレだそうです。

できるだけマイナーな種目を選んだんですが、やはりさすがはオリンピック、倍率も半端ではないようです。
まあ今回の抽選以降も購入の機会はあるらしいので、めげずにしぶとく狙い続けるつもりです。

ところで先日のTime Machineによるバックアップは、「残り約12時間」からほぼ正確に1時間ごとにカウントダウンしていって、「残り約4時間」となった時点で急に表示が「バックアップ終了処理中」に変わり、しばらくして「終了しました」の表示に。
単にデータを移すだけなら時間の予測も難しくありませんが、バックアップデータは圧縮されるのでその読みが難しいのでしょう。

いずれにせよ、データは500GB程度しかないのに、ストレージは4TB(パーティションを分けて2TBがふたつ)、バックアップだけのために2TB。
iMacも新品だし、ノートンセキュリティも入れているし、ずいぶん贅沢なシステムになったものです。
もしも故障しなければ、あと10年くらいは使えるのではないか(要するに買い足すものが必要ない)と期待しています。

あ、そうか、来年早々でWin7のサポートが終わるんでしたね。
XPの時と同じように、Win7をソフマップがWin10に載せ替えて中古で安く売るのを待つとしましょうか。
というよりFFXI、もうやめちゃおうかなあ。