先日、アニマルプラネットで「しばわんこ和のこころ」が再放送されたので、すかさず録画しました。
もともと NHK で制作された10分ほどの番組で、アメニというより、紙芝居ですね。
しばわんこ、みけにゃんこ、人間と会話のできる2匹が、博学のおばあちゃんをはじめとする登場人物との会話を通して、日本に伝わる考え方や知恵を紹介していくものです。
原作になった本も、番組の DVD も販売されているので、機会があればぜひご覧ください。
日本文化の単なるうんちく教育番組ではない。押し付けていない。
ああ、すてきな考え方だなあ、しゃれているなあ、心がこもっているなあ、というのが伝わってくるんですよ。
しかも、しばわんことみけにゃんこが、絶妙に、いい。
そしてナレーションとおばあちゃんのアフレコが、野際陽子。もう「よろしくご指導ください」の心境です。
テーマソングからして、いいですよ。
「縁側でのんびりと お茶でも飲んでひと休み なぜか惹かれる 和のこころ♪」
うちに縁側は、ないけどさ。
とてもほのぼのと、おだやかに、まさにのんびりと、そして脳味噌のどこかが猛烈に加速する、とても心地よい番組です。
この番組にも通じる脳味噌の加速を与えてくれるのが、テレビ東京系列で放送されている「和風総本家」。
人に勧められて観るようになったんですが、まず司会のアナウンサーが実にいい。
もともと局アナが(独立する前に)タレント化してもプロの芸人には決してかなわない、というのはフジを筆頭に民放各局がアナウンサー総タレント化を推し進めていまどのような惨状を招いているか、見れば誰でもわかるわけですが、この増田和也という局アナ、実にいい。
とにかくちゃらちゃらしていない。局もさせない。
TBS の安住アナとタイプは違いますが、「タレントがいうような番組用のおもしろいコメントより、笑いを目的としない本筋を通すコメントが、おもしろさという結果を招いている」部分は共通しています。
たいていの局アナはすべって痛くて笑われるんですが、彼も安住もすべらずに笑わせている。これは決定的な違いです。
まだ20代(年が明けてすぐ、みそじ)ですが、ちょっと彼は今後の注目株ですよ。
あまり突っ込んで話しすぎると今回のテーマから外れるので、和風総本家に戻しましょう。
先日は「海外で愛されるメイドインジャパン」。
アメリカの家具職人に愛される大工道具、イタリアの文化財修復職人に御用達の和紙。
メイドインジャパンの実力は世界のお墨付き、これはもういうまでもないことで、技術立国日本の面目躍如です。
しかしその日本がこのところ、長い低迷から抜け出せずにいます。
確かにリーマンショック、ドル安やユーロ安、自分勝手な人民元の為替レート、そして震災など、逆風ふきまくりなのは間違いない。
でもそれだけなんだろうか。本当はもっと違うところに、根源的な理由があるんじゃないだろうか。
まあタイの洪水で工場が止まったのは、これはしかたがない。
逆に、泥棒国家の中国ではなく、日本に敬意を払ってくれるタイにあれだけ工場が進出していた、という事実が重要です。
ぜひ日本企業はアジアの「友好国」に積極的に投資し、平和的に大東和共栄圏を築き上げてもらいたいです。
世界から嫌われる盗人と手を組む必然性はどこにもない。たとえあってもそれを曲げて盗人と組まない勇気を、持ってもらいたい。
吉本でさえ紳助を切ったんだから、企業が投資先として「近い、安い」という目先の利益を切り捨ててでも中国から撤退しタイやベトナムやマレーシアに進出することに、何のためらいもありますまい。
で、何をいいたいかというと、技術立国日本の低迷を招いている最大の原因に、韓国企業との競争があるわけですよ。
韓国は IMF から支援を受けた時点で、いちど倒産した国です。
その時点でデウ(大宇)財閥は解体しました。
会長が日本円で数兆円を着服して海外に逃げ、帰国して懲役を食らったのは有名な話で、会長が数兆円を持ち逃げできる時点で背景にある富の集中と私物化の実態が見えるわけですが、それでもまあいくつかの財閥は生き残った。
その生き残った財閥はいま、共産主義国に匹敵する「国営企業」になっています。
もちろんその筆頭が、サムスン(三星)とヒュンダイ(現代)です。
単純比較はできませんが、たとえば日本なら三菱+安田+パナソニック+東芝、三井+住友+トヨタ+日産、のような企業が完全に国の主導で動いているようなものです。
そりゃ強いですよ。半端じゃない。いい悪いは別の議論として、いま世界経済の中で存在が許されてるんだから、戦うしかない。
しかもここ数年、ウォンは安い。もともと倒産した国の、しかも世界の中ではその他大勢の通貨です。
おまけに国が総力をあげて輸出促進のためにウォン安誘導を続けている。このあたりはいまの日本政権にはできないことです。
まあこれもそろそろだとは思いますけど、当面は続く。これも戦うしかない。
そして何より何より、韓国(もちろん中国にもいえることですが、今回は長くなるのでパス)の企業は「安かろう悪かろう」からスタートしている、これが大きい。
世界的に景気が上向いていれば日本企業の独壇場ですが、これだけ冷え込んでしまうと「安かろう悪かろう」より「悪くても安ければよし」が世界の消費の基準になってしまいます。
確かに日本製品は、いまでも世界最高水準を提供しています。しかし世界的不況の中で、そのマーケットは縮小の一途です。
最大の問題は「悪くても安ければいい」市場を、これまで日本企業がないがしろにしてきたことです。
ブランドイメージが傷つくといって、安物を市場に出して戦う努力を、怠ってきたのです。
どこかで誰かがいっていました。ウォールストリートジャーナルだったかな。
「日本企業は再び世界を席巻する技術力も体力もある。問題はその復活のしかたを間違え続けていることだ」と。
パナソニックブランドは、トヨタブランドは、守らねばなりません。日本の技術の牙城です。
しかし、それ「だけ」でしか商売できないというのは、思い込みです。自己意識過剰です。
別会社でも別ブランドでもいい、安価な普及品を世界に向けてどんどん売り出せばよいのです。
「世界最高技術」を背景にした親しみやすい購入しやすい商品と、「安かろう悪かろう」からスタートした成り上がりが「実は私も世界最高技術」とかいう商品と、どちらがより受け入れられるか。
実質的にパナソニックであること、トヨタであることは、隠していい。隠したほうがいい。
それがすばらしいことは、もう世界の津々浦々に浸透しています。
ただひとこと、「Made in Japan」と書かれているだけで、よいのです。
このすばらしさも、みんな知っています。
そのメイドインジャパンを安く買える。世界の人々にとって、こんなすばらしいことが、ありますか。
たとえ作った工場や工員がタイであれベトナムであれ、「Powered by Toyota」でいいんです。
日本企業が主体で作っている、ただそれだけで世界を凌駕する力を、日本は持っているのです。
企業を私物化する愚かな経営者と、国の将来より自分の利益を優先する政治家には、できないことかもしれません。
しかしこれから何世紀かの日本は、特定企業のイメージより「メイドインジャパン」「日本の技術で作られた製品」を前面に押し出すこと以外、もう再び天空を舞う手段はないのです。
「の」で始まるにゃんころは、いま私のベッドで羽根布団に潜り込んで寝ています。
夜中は毎晩が運動会ですが、昼間はおとなしいものです。
私は体がどんどん衰えていますけど、あいつの食事は適正に与えているので、毛のつやもよく元気です。
去年の脱走で首輪を失ってしまったので、そろそろ新しい首輪を作って、生活が落ち着いたらチップも埋めてやらねばなりません。
ワクチンもやってないなー。
とにかく私が安定しないことには、何もできません。
もともと NHK で制作された10分ほどの番組で、アメニというより、紙芝居ですね。
しばわんこ、みけにゃんこ、人間と会話のできる2匹が、博学のおばあちゃんをはじめとする登場人物との会話を通して、日本に伝わる考え方や知恵を紹介していくものです。
原作になった本も、番組の DVD も販売されているので、機会があればぜひご覧ください。
日本文化の単なるうんちく教育番組ではない。押し付けていない。
ああ、すてきな考え方だなあ、しゃれているなあ、心がこもっているなあ、というのが伝わってくるんですよ。
しかも、しばわんことみけにゃんこが、絶妙に、いい。
そしてナレーションとおばあちゃんのアフレコが、野際陽子。もう「よろしくご指導ください」の心境です。
テーマソングからして、いいですよ。
「縁側でのんびりと お茶でも飲んでひと休み なぜか惹かれる 和のこころ♪」
うちに縁側は、ないけどさ。
とてもほのぼのと、おだやかに、まさにのんびりと、そして脳味噌のどこかが猛烈に加速する、とても心地よい番組です。
この番組にも通じる脳味噌の加速を与えてくれるのが、テレビ東京系列で放送されている「和風総本家」。
人に勧められて観るようになったんですが、まず司会のアナウンサーが実にいい。
もともと局アナが(独立する前に)タレント化してもプロの芸人には決してかなわない、というのはフジを筆頭に民放各局がアナウンサー総タレント化を推し進めていまどのような惨状を招いているか、見れば誰でもわかるわけですが、この増田和也という局アナ、実にいい。
とにかくちゃらちゃらしていない。局もさせない。
TBS の安住アナとタイプは違いますが、「タレントがいうような番組用のおもしろいコメントより、笑いを目的としない本筋を通すコメントが、おもしろさという結果を招いている」部分は共通しています。
たいていの局アナはすべって痛くて笑われるんですが、彼も安住もすべらずに笑わせている。これは決定的な違いです。
まだ20代(年が明けてすぐ、みそじ)ですが、ちょっと彼は今後の注目株ですよ。
あまり突っ込んで話しすぎると今回のテーマから外れるので、和風総本家に戻しましょう。
先日は「海外で愛されるメイドインジャパン」。
アメリカの家具職人に愛される大工道具、イタリアの文化財修復職人に御用達の和紙。
メイドインジャパンの実力は世界のお墨付き、これはもういうまでもないことで、技術立国日本の面目躍如です。
しかしその日本がこのところ、長い低迷から抜け出せずにいます。
確かにリーマンショック、ドル安やユーロ安、自分勝手な人民元の為替レート、そして震災など、逆風ふきまくりなのは間違いない。
でもそれだけなんだろうか。本当はもっと違うところに、根源的な理由があるんじゃないだろうか。
まあタイの洪水で工場が止まったのは、これはしかたがない。
逆に、泥棒国家の中国ではなく、日本に敬意を払ってくれるタイにあれだけ工場が進出していた、という事実が重要です。
ぜひ日本企業はアジアの「友好国」に積極的に投資し、平和的に大東和共栄圏を築き上げてもらいたいです。
世界から嫌われる盗人と手を組む必然性はどこにもない。たとえあってもそれを曲げて盗人と組まない勇気を、持ってもらいたい。
吉本でさえ紳助を切ったんだから、企業が投資先として「近い、安い」という目先の利益を切り捨ててでも中国から撤退しタイやベトナムやマレーシアに進出することに、何のためらいもありますまい。
で、何をいいたいかというと、技術立国日本の低迷を招いている最大の原因に、韓国企業との競争があるわけですよ。
韓国は IMF から支援を受けた時点で、いちど倒産した国です。
その時点でデウ(大宇)財閥は解体しました。
会長が日本円で数兆円を着服して海外に逃げ、帰国して懲役を食らったのは有名な話で、会長が数兆円を持ち逃げできる時点で背景にある富の集中と私物化の実態が見えるわけですが、それでもまあいくつかの財閥は生き残った。
その生き残った財閥はいま、共産主義国に匹敵する「国営企業」になっています。
もちろんその筆頭が、サムスン(三星)とヒュンダイ(現代)です。
単純比較はできませんが、たとえば日本なら三菱+安田+パナソニック+東芝、三井+住友+トヨタ+日産、のような企業が完全に国の主導で動いているようなものです。
そりゃ強いですよ。半端じゃない。いい悪いは別の議論として、いま世界経済の中で存在が許されてるんだから、戦うしかない。
しかもここ数年、ウォンは安い。もともと倒産した国の、しかも世界の中ではその他大勢の通貨です。
おまけに国が総力をあげて輸出促進のためにウォン安誘導を続けている。このあたりはいまの日本政権にはできないことです。
まあこれもそろそろだとは思いますけど、当面は続く。これも戦うしかない。
そして何より何より、韓国(もちろん中国にもいえることですが、今回は長くなるのでパス)の企業は「安かろう悪かろう」からスタートしている、これが大きい。
世界的に景気が上向いていれば日本企業の独壇場ですが、これだけ冷え込んでしまうと「安かろう悪かろう」より「悪くても安ければよし」が世界の消費の基準になってしまいます。
確かに日本製品は、いまでも世界最高水準を提供しています。しかし世界的不況の中で、そのマーケットは縮小の一途です。
最大の問題は「悪くても安ければいい」市場を、これまで日本企業がないがしろにしてきたことです。
ブランドイメージが傷つくといって、安物を市場に出して戦う努力を、怠ってきたのです。
どこかで誰かがいっていました。ウォールストリートジャーナルだったかな。
「日本企業は再び世界を席巻する技術力も体力もある。問題はその復活のしかたを間違え続けていることだ」と。
パナソニックブランドは、トヨタブランドは、守らねばなりません。日本の技術の牙城です。
しかし、それ「だけ」でしか商売できないというのは、思い込みです。自己意識過剰です。
別会社でも別ブランドでもいい、安価な普及品を世界に向けてどんどん売り出せばよいのです。
「世界最高技術」を背景にした親しみやすい購入しやすい商品と、「安かろう悪かろう」からスタートした成り上がりが「実は私も世界最高技術」とかいう商品と、どちらがより受け入れられるか。
実質的にパナソニックであること、トヨタであることは、隠していい。隠したほうがいい。
それがすばらしいことは、もう世界の津々浦々に浸透しています。
ただひとこと、「Made in Japan」と書かれているだけで、よいのです。
このすばらしさも、みんな知っています。
そのメイドインジャパンを安く買える。世界の人々にとって、こんなすばらしいことが、ありますか。
たとえ作った工場や工員がタイであれベトナムであれ、「Powered by Toyota」でいいんです。
日本企業が主体で作っている、ただそれだけで世界を凌駕する力を、日本は持っているのです。
企業を私物化する愚かな経営者と、国の将来より自分の利益を優先する政治家には、できないことかもしれません。
しかしこれから何世紀かの日本は、特定企業のイメージより「メイドインジャパン」「日本の技術で作られた製品」を前面に押し出すこと以外、もう再び天空を舞う手段はないのです。
「の」で始まるにゃんころは、いま私のベッドで羽根布団に潜り込んで寝ています。
夜中は毎晩が運動会ですが、昼間はおとなしいものです。
私は体がどんどん衰えていますけど、あいつの食事は適正に与えているので、毛のつやもよく元気です。
去年の脱走で首輪を失ってしまったので、そろそろ新しい首輪を作って、生活が落ち着いたらチップも埋めてやらねばなりません。
ワクチンもやってないなー。
とにかく私が安定しないことには、何もできません。