盗人宿

いまは、わかる方だけ、おいでいただければ。

今後の予定

2020-06-27 22:39:40 | YouTube
YouTubeでチャンネル「Seineux」を立ち上げて、半年が経ちました。
芸能人でも有名人でも何でもない素人は、店を開いても品数は少ないし、誰も見向いてくれません。
この半年はとにかく「品数を揃える」ことを第一に考え、ようやく十数話を上げられました。

品数第一ということは、必然的にひとつの作品にかけられる時間は限られてくるので、そのぶん完成度が犠牲になります。
小咄は昔からの持ちネタなので、その気になれば1日に何本でも作れますけど、落語の怪談噺は元ネタを探すところから始め、落語になるように書き直し、声に出して録音し何度も修正を繰り返してようやく作品になります。

こういうものに「完成」はありませんから、どこかで妥協して終わりにしなければなりません。
しかし早く妥協しすぎると粗製濫造になるし、長く妥協しないと視聴者に忘れられてしまいます。
そのバランスが難しい。

いろいろ考えてやってみた結果、今後は基本的に下記のペースで新作を上げることに決めました。
落語の怪談噺は、月に1本。
艶笑小咄は、週に1本。
「基本的に」ですから、これより早くなることはありませんが、遅くなることはあるとご解釈ください。

それからもうひとつ。
怪談噺は今年の10月から来年の1月までお休みします。

これは私の相方、つまり私の叩き台にいろいろ意見をいってくれるいわば「共同製作者」が、来年の年明けに極めて重要な用事があり、その準備に専念しなければならないからです。
小咄は私の得意分野なのでひとりでできます(逆にそのほうがやりやすい)が、怪談噺はどうしても相方の協力が必要なので、このような形にさせていただきます。
どうぞご了承ください。

さて、そろそろ月末。7月分の怪談噺はもうできあがっていて、あとはアップするだけです。
小咄も優れたものを取り揃えておりますので、どうぞお楽しみにお待ちください。

ペース

2020-06-19 08:42:18 | YouTube
YouTubeにて、昨年末から【落語にしてみた】シリーズを、そして先月から【艶笑小咄】シリーズを始めました。

どちらも無名の新人がゼロからのスタートなので、「始めました、やってますよ」と人に伝えるためには、急いである程度の分量の品揃えを並べる必要があります。
小咄のほうは簡単なんですよ。年寄りの物書きですから、ネタの100や200はすぐに浮かんできます。
何なら毎日でも作れますが、それではさすがにペースが速すぎて視聴者がついてこられない。

逆に怪談噺のほうは、かなり無理をしました。
まず題材を探さねばなりません。怪談の短編なら何でもいいわけではなく、うまく落語になるような作品は意外に少ないのです。
やっと見つけても、そのまま読んだら単なる朗読です。セリフをト書きにしたり逆に地の文をセリフにしたり、時には登場人物を新たに加えたり削ったりして、落語の怪談噺に作り直していきます。

そうやって新たな台本ができても、今度は「いかに演じるか」です。
人物の声の使い分けから始めて、さらっと平坦に語る部分と感情の昂った部分を演じ分けたり、わざとペースを上げたり下げたりして、人様の視聴に耐えられるものに仕上げていかねばなりません。
何度も叩き台を作り、細かいところまで手直しをしていきます。

貧乏人ですから当然スタジオなどというものはなく、本番録音は世間が寝静まった深夜にしかできません。
おまけに我が家には夜行性のケモノがいます。
日を跨いでしまうと声の質が変わって不自然になるので、何がなんでもひと晩で仕上げなければなりません。
1本を仕上げるのに、5時間近くかかることも珍しくありません。


まあそんな努力もあって、両シリーズとも10本近くをアップして現在に至っています。
これからは少しペースを落として、そのぶん質を上げていきます。
だいたいの見当ですが、落語は毎月1本、小咄は毎週1本のペースで進めるつもりです。
単純計算で落語は年に12本、小咄は52本。
歳が歳ですから息切れもするでしょうし、もしかするといちど距離をおいて充電期間を過ごすかもしれません。
あくまで目論見は、ということです。

どのような形にせよ続けられる限りは続けますので、引き続きのご贔屓をお願い申し上げます。