盗人宿

いまは、わかる方だけ、おいでいただければ。

怪談噺

2019-11-22 21:19:26 | YouTube
お久しぶりでございます。

ラグビーロスで腑抜けになっていたわけでも、また鬱状態が最低レベルまで落ち込んだわけでもございません。
確かに週末になると、ラグビーが懐かしくなってDVDで今回のW杯の試合を観たりしておりますが、W杯の6週間の間に録画した他の番組がほっぽらかしで、せっかく録画した「牡丹灯籠」はなぜか最終回だけ途中で止まって尻切れとんぼ。1話からすべて消去する羽目に。
他にもいくつか毎週録画予約をしている番組があり(当然「孤独のグルメ8も)、これらのCM抜きもまだ残っています。

うちにはいまDVDレコーダが3台あります。
2004年製のまだCPRMにも対応していない、現在故障中の零号機。
2009年製の、これまで何度も修理に出して中身が吹っ飛んだ、満身創痍の初号機。
そして2014年製のブルーレイ対応であり現在のフラッグシップでもある弍号機。
おわかりの通り、5年間隔で新しく買っております。
その「次の5年」が、今年なのです。

いままで爪に火を灯すようにして貯めた(市役所には内緒の)へそくりは、先日のデータ復旧騒ぎで何十万も目減りしてしまったので、来年に新製品が出たら「型落ちで安くなった2019年製」を買おうと考えています。
初号機はほとんどHDDはからっぽで、いつ壊れても惜しくないので、ヤフーオークションかメルカリでしょうかね。

それはさておき、還暦の私も「ユーチューバー」になることが決まりました。

知人から常々「あなたの声は怪談に向いている」といわれていて、現在ある作家の短編を落語の怪談噺に書き換える作業をしています。
もう原稿はほとんど上がっておりますが、長年の飲酒と加齢のせいで脳が萎縮しており(医者から70代後半の脳だといわれた)、なかなか呂律が回りません。
しかたがないのでMacOSに標準添付の「GarageBand(バーチャルスタジオ録音・編集ソフト)」を使い、いくつものトラックを作ってうまく語れた部分だけパーツにして最後にひとつにする、いわゆるアニメや外国語映画のアフレコの手法で乗り切ろうと考えています。

まだ台本を詰めている段階で、GarageBandも「とりあえず語ってみる」用途にしか使っていませんが、台本が固まったら本格始動です。
おそらく数週間はかかるでしょう。進展があったらまた報告します。

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12年ぶりの優勝

2019-11-03 11:45:14 | にゃんころ
ラグビーW杯日本大会は、南アフリカが3大会ぶり3回目の優勝で幕を閉じました。

事前の下馬評では「両者とも守備が固いのでロースコア、もしかするとノートライの試合になるのでは」といわれていました。
それは前半終了まではその通りでした。

イングランドにとって、いや、選手たちにもジョーンズコーチにも、そしてイングランドを応援するすべての人たちにとって最大の誤算だったのは、前半開始早々にプロップのシンクラーが怪我で交代を余儀なくされたことでしょう。
プロップとはスクラムを組む時の最前列3人、その左右のポジションです(真ん中の人はフッカー)。

第1列(最前列)の3人はまさに専門職で、体が大きければ誰でもできるわけではありません。
もろんベンチには交代要員がいますが、第1列は後半の疲れた時に順番に交代するのが普通であり、そのタイミングが作戦のひとつともいえます。
それがいきなり崩れてしまったのです。

スクラムが互角で初めて実力が拮抗する相手です。毎回スクラムで押されては話になりません。
実際、南アフリカのペナルティゴールの多くは、スクラムやラックの中でイングランドの反則から生まれました。

ニュージーランドほどではありませんが、国民のスポーツ人材の大部分をラグビーに投入している南アフリカ。
国内は決して安定してるとはいえず、アパルトヘイトは法律上なくなったとはいえ人種差別がいまだに燻っています。
コリシが黒人初のキャプテンとなって成し遂げた優勝は、今後あの国を少なからず明るい方向に導いてくれることでしょう。


さて、予選リーグからほとんどの試合がほぼ満員になり、長いようであっという間だった6週間のW杯は、日本に新たなラグビー熱と各地での選手と市民の熱い触れ合いを残して幕を閉じました。
大切なのは、せっかく咲いた大輪の花を、枯れさせないことです。
高まったラグビー熱を、このまま覚めさせず維持することです。

冬はまさにラグビーシーズン。
国内の高校、大学、社会人などのリーグがもうすぐ次々に開幕します。
お近くで試合があったら、ぜひ会場で生で観戦してください。
テレビで中継があったら、録画でもいいから観てみださい。
今回にわかファンになった人も、宿沢や松尾を知っているオールドファンも、個人でもチームでもいいからラグビーを応援し続けてください。
それが人気の持続につながり、さらには将来のプロ化をはじめ日本ラグビーのさらなる発展につながっていくことでしょう。

改めて、南アフリカ、おめでとう。
アクシデントがあったとはいえ最後まで善戦したイングランドも、NZを破るなど見事な大健闘でした。
そして、予選リーグで消えた国を含めて、日本で全力のプレーをしてくれたすべての国の選手たちに、ありがとう。
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3位の意味

2019-11-02 11:45:32 | にゃんころ
ニュージーランドが3位でW杯を終えました。

すべてのスポーツにいえることですが、3位決定戦は残酷なものです。
優勝候補といわれ、せっかく優勝を目指して戦ってきながら、その最大の目的が直前で失われてしまった。
ここまでの戦いで疲労は蓄積しているし、怪我人も多い。
「優勝できなかったんだから、もう何位でもかまわない、戦う意味はない」と、捨て鉢になってしまっても不思議ではありません。
そこから短期間でもういちどメンタルを立て直し、戦わねばならないのです。

NZだけでなく、ウェールズにも同じことがいえました。
前評判が高く、準決勝で惜敗しただけに、辛さはNZ以上だったかもしれません。

しかし昨日の3位決定戦は、そんな気持ちを全く感じさせないものでした。
NZの華麗なオフロードパス、ウェールズの気迫のFW攻撃。
結果、点差はついてしまいましたが、ひとつのラグビーの試合として非常に質の高いものを私たちに見せました。

そして4位になったウェールズは、私たちに素敵なものを残してくれました。


予選リーグで敗退したカナダチームは、台風の大雨で冠水した住宅の泥さらいを手伝ったり、事前合宿の時に地元の小学校の運動会に飛び入りしたり(綱引きでは子供相手にわざと負け、父兄が相手だと本気で勝ちにいく、というお約束もしっかり果たし)したそうです。
多くの地域の人たちが日本では当たり前のおもてなしをした。
それを各国の選手たちやメディアが感激し、気持ちに応えてくれた。


さて、今夜は泣いても笑っても最後の決勝戦。
予選から始まって関わってきた選手や関係者の人々、そして多くのファンのためにも、クリーンで記憶に残る試合を繰り広げてほしいものです。
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