盗人宿

いまは、わかる方だけ、おいでいただければ。

大晦日

2019-12-31 14:50:26 | にゃんころ
還暦を迎えて初の大晦日です。

この歳になりますと「元日は 冥土の道の 一里塚」ということばが現実味を帯びてきまして、「ああ、今年も大晦日まで1年、生きてこられた」と思う一方で「これで残り時間がまた1年減ったんだなあ」とも思います。

来年の抱負といたしましては、まず YouTube に上げる怪談噺を増やすことが挙げられます。
私はネットワークの中では、ある少数派の性的嗜好者の中ではけっこう有名ですが、それ以外の人たちにはまったくの無名といってもいい。
いつもこのブログでクイズの翌日の提示連絡で宣伝はしているものの、どれくらいの人にお読みいただけているのかわかりません(ホームページを置いているプロバイダにはアクセスカウンタがない)。
怪談噺をひとつでも増やして、社会とのつながりをまた戻していきたい。
これは鬱病のリハビリの一環でもあります。

次に、体にあちこちガタがきているのを、治療しなくてはなりません。
まあ年齢が年齢ですから、自然にガタがくるのは当然かもしれませんが、

・歯がほとんどない(虫歯ではなく欠けてしまった)
・右目と左目で見えるものの大きさが違う
・足元がふらついて、よく転びそうになる

このあたりは日常生活に大きく影響するので、まあ人様の税金を使わせていただくのは心苦しいのですが、順番に治療をしていきたいです。

そして何よりも、体重が大きく減った原因を、探らなければなりません。
何十年も 50Kg 前後を維持していたのに、ここ数年でいきなり 36Kg になった。
それでも毎年の健康診断(尿検査、血液検査、心電図、肺レントゲン)の範囲では「異常なし」と出てしまうのです。

人間ドックは健康保険の対象外なので、生活保護の中では受けられません。自腹を切る必要があります。
役所のケースワーカーとも相談中ですが、まあ数万円の出費は避けられないでしょうが、手遅れの癌が見つかるよりははるかにましなので、来年のうちに精密検査を受けます。


みなさんにとっては、どんな1年でしたか。来年は、どんな年にしたいですか。

どちらさまも、よいお年を。
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お題・2019年の振り返り

2019-12-26 21:50:35 | にゃんころ
まだ終わってないのに振り返りをお題に募集する goo さんもどうかと思いますが、踊らされて振り返る私も私だ。

それはさておき、ここ十数年の中では忘れられない1年でした。

・還暦を迎えた

年齢の十の位が変わることは人生で数回しかありません。今年で 60 歳になりました。
まあ 59 が 60 になっただけですけど、役所や銀行などで書類を書く時に年齢を書かねばならず、「60」と書くようになっただけで名実ともに年寄りになった気がします。

・体重が10Kg以上減った

もう何十年も 50kg 前後を推移していた体重が、いま 36Kg まで減っています。
昔から「急に 10Kg 痩せたら癌を疑え」といわれます。
しかし健康診断では、今年も「異常なし」。
こんど自腹で癌検診でも受けようかと考えています。

・新しいiMacを買った

4月にニューモデルが出たばかりの iMac を買いました。
数ヶ月後のバージョンアップで「32bit プログラムは動かない」ようになったので、いいタイミングでした。
さくさく動いて、なかなかいい感じです。

・30 年分のデータがほとんど吹っ飛んだ

これは私に責任があるのですが、バックアップの設定が間違っていて、外付け HDD の内容が正しく保存されておらず、 貴重なデータがほとんど失われてしまいました。
まあ命に別状はありませんが、リカバリ業者に依頼してサルベージできたのはどうでもいいデータばかり。これで 30 万も取られたんだからほとんど詐欺ですね。

・オリンピック、パラリンピックのチケット抽選にことごとく外れた

フェンシングとか視覚障害柔道とか、マイナーなところを狙って応募するのですが、まあ見事なまでにハズレの連続。
まだ機会はあるようなので、くじけずに続けていきます。

・YouTubeデビューした

そこらの CD や番組を違法にアップするのではなく、きちんと出典を明らかにした二次創作物を、自分の声で録音・編集して上げました。
アップしてから3日、いまのところ視聴回数は 20 回。まあこんなもんでしょう。
ルーキーのデビューとしては、0でないだけ喜びのほうが多いです。

何年もほとんどしゃべらない、1日でしゃべるのはスーパーやコンビニで「袋はいらないです」だけ、という生活だったので、まず口(呂律)が回らない。
原稿を何十回も読み込んでリハビリから始めました。
それだけに完成してアップできた喜びはひとしおです。
来年はもっとネタを仕込んで数を増やしていく予定です。リハビリやボケ防止にもなりますし。

・のらくろに年齢で抜かれたが、膝で寝るようになった

室内飼いが一般的になって、犬猫の年齢を人間に例える計算式も変わってきました。
諸説ありますが私は「最初の1年で人間の 15 歳、それからは1年ごとに5歳」説をとっています。
すると現在 11 歳ののらくろは、人間でいうと 65 歳。
私より年上ですが、病気も怪我もなく毎年の健康診断も異常なし。

そして去年までは膝に乗せるとすぐに降りていたのに、今年の秋からはどのような心境の変化なのか毎日自分から膝に乗ってきて、そのまま眠るようになりました。
嬉しいのですが、足は痺れるしトイレにも行きづらいし、痛し痒しというところです。

60 歳の男と、65 歳の雌猫。
じじばばコンビのせせこましい日常は、来年以降も続いていくでしょう。
とにかく私はのらくろを看取るまでは死ねません。まずはしっかり食って体重を増やし、YouTube の作品を増やすのが来年の目標ですかね。


ま、こんなところです。
あと数日残っているので何が起きるかわかりませんけどね。
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ようやくデビュー

2019-12-24 03:06:28 | YouTube
2ヶ月にわたり校正と演出を練り続け試行錯誤を重ねた怪談噺を、昨夜ようやくYouTubeにアップできました。

【落語にしてみた】宮部みゆき「泣き童子」
https://www.youtube.com/watch?v=V4GfRnl0UEI

【歌ってみた】とか【朗読してみた】などはあちこちで使われていますが、いまのところ【落語にしてみた】というヘッダを使っているのは私だけのようなので、もしアドレスで飛べなくてもYouTubeで上記検索ワードを入れれば間違いなく表示されます。

いやー、長かった。
特にハードルが高かったのが、
・クライアントは落語の素人だが選美眼はとんでもなく優秀
・自分の声を客観的かつ徹底的に聴き込む機会がこれまでなかった
の2点ですね。

クライアントはあまり落語を聴かないのですが、たとえば今年の大河ドラマ「いだてん」は(視聴率が悪かったのが不思議なほど)よくできていましたが、彼女はドラマの落語シーンを観ただけで、「あ、このドラマで落語の演技指導をしてる人、うまいわ」と一発で見抜きました。
その演技指導は落語協会でも屈指の実力者、古今亭菊之丞だったのです。

また、柳家喬太郎の高座を聴かせたところ、「これはうまいだけの人ね。その先がない」と、最初の数分で酷評。
まあ実際そうなんだからしかたがない。

さらに私は談志マニアなのが災いしてか、女性を演じるのが下手です。これも一発目の叩き台で指摘されました。
そこで原作では百物語の聞き手として女性が出てきてセリフも多いのを、すべて削って女性のセリフは必要最低限に書き直しました。
このあたりは私の物書きとしてのキャリアが役に立って、懐かしかったですよ。

そして自分の声を録音して何百回も聴いているうちに、自分の声を「客観的に」分析して演じる技を、少しずつ使えるようになりました。
特に私の声は低音域で「ふたつの音程の声を同時に出している」という特徴があることがわかり、我ながら驚くやら感心するやら。
まあこれは実際にお聴きになってください。


さて、今回はこのブログもほとんどほっぽらかして2ヶ月かかりましたが、これは原作が(短編にしては)そこそこ長かったのと、私がいろいろと慣れていなかった(声の使い分けやツールの使い方など)こと、そして何よりも、

 私の家には(私以外にも)夜行性のケモノがいる

これに尽きます。
作業はいつも深夜から明け方にかけて6時間ほどできますが、このケモノが目覚めてしまうと、鳴くし走り回るし録音なんぞできません。
結局朝まで何もできなかった日もけっこうあります。

まあ次回以降はもう少し短い噺を、あくまでも「落語の怪談噺」として演じていきたいと考えています。
YouTube側ではコメントをオフにしているので、お聴きになったご感想や、怪談になりそうなネタの短編のご紹介などは、このブログにてどの記事にでも結構ですから、コメントを頂戴できれば幸いです。

他にもこの2ヶ月、いろいろなことがありました。
気づいてみれば今年もあと1週間。
私の還暦の亥年は、いま思えばあっという間でした。

明日以降、ゆっくり振り返っていきます。
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山場

2019-12-08 20:12:45 | YouTube
前回「ユーチューバーになる」と申し上げましたが、ようやく先が見えてまいりました。

まず原作となる短編が含まれた本を図書館で借りてきて、数十ページの小説をまるまるテキストに起こす作業から始めました。
これは衰えたとはいえまだまだ豪速のタイピングのできる私には、難しいことではありません。すぐに終わりました。

次に原作を何度も読み込み、ストーリーの骨子を把握して削れる描写やセリフを削っていきます。
逆に何も付け加えません。「書きことば」を「話しことば」にするために、どうしても必要な単語やフレーズのみ、わずかに加えて原作の世界観を損なわないようにします。

要するに「小説の怪談噺」と「落語の怪談噺」は、違うのです。
小説をそのまま読んでも、それは落語とはいいません。「朗読」です。
換骨奪胎とまではいきませんが、原作を最大限に活かして別物にしなければいけない。
これに多くの時間を費やしました。

そして肝心な語り手、つまり私のボイストレーニングも必要でした。
ここ10年以上、声を出すのは通院時とスーパーで「袋はいならいです」としゃべるだけ、キーボードでの会話はたくさんやっていても実際に声を出すことがほとんどなかった私は、呂律がうまく回りませんでした。

できあがった原稿を何度も何度も声に出して読み、まずははっきりと発音できるようにしました。
次に早口の練習、そして感情移入。
やはりボイストレーニングというのは大切ですね。
作り始めた頃の録音と較べて、明らかにうまくなっています(といっても本調子にはまだまだですが)。

クライアント(私に短編を紹介した人)に叩き台のダメ出しをしてもらって、台本はほぼ完成、あとは細かいニュアンスの調整を残すのみです。
せっかく年男で還暦を迎えたのですから、できれば亥年が終わるまでに発表したいところですが、後は私のがんばりとクライアントの判断次第です。

というわけで、いましばらくのお待ちを願います。
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