口は災いの"素"

音楽テクニカルライター布施雄一郎のポジティブなネガティブ語録/独り言編

いい仕事

2005-05-30 02:10:14 | 日々是日常

徹夜で某製品マニュアルのチェックを行い、8時30分に終了。
立て続けに遅れていた原稿を1本仕上げ、10時30分に納品。

もうダメぇ~、とそのまま就寝。
そして、迷惑電話や宅急便の受け取りをこなしつつ、
14時起床。


さあ、今月ラストの原稿に取り掛かる。


某ピアノ教室の取材原稿。


生徒さんのコメントを掲載するために、
ちょっと一言もらおうと思っていたのが、
その生徒さん達が取材を非常に喜んでくれて、
とても熱心に、そして真面目に答えてくれた。

仕事で、ミュージシャンやエンジニア、メーカーの人、ショップの人、
いろんな人に話しを聞く機会があるが、多かれ少なかれ、
そこには「仕事相手」という前提が存在する。
これは、そのまま「利害関係」という関係性に直結する。

相手は、少しでも宣伝になれば。
メディア側は、少しでも売り上げに繋がれば。
どうしても、それらのバランスを考え、そして、場合によっては
「お仕事として」処理してしまいがちになる。

しかし、今回のような一般の方々(つまり素人さん)には、
そのような利害関係が一切ない。

純粋に、取材を喜んでくれて、
純粋に、自分の感じていることを話してくれる。
もちろん、一般の人は、取材される事なんて、一生に一度かもしれない。
その場で急に質問されても、言いたいことの1/100も話せないかもしれない。
それでも、一生懸命話してくれる。



   それを150字にまとめる。



大変な作業だ。
20分近く話しを聞いたのに、たった150字。
今日のブログは、ここまでで、既に600字を超えている。

編集部は満足してくれるだろうか。
クライアントは広告の対価に見合ってると感じてくれるだろうか。
そして何よりも、取材した生徒さんは掲載誌を見て喜んでくれるだろうか。


久々に気合の入った仕事だった。
いい仕事が出来たと思う。