F高校同窓会の幹事が先月の同窓会の写真を送ってくれた。
同封された手紙には「先生から人生はお金だけではない。健康と人とのつながりがある事が本当に大切なこと、とお言葉を頂いた時、私自身もまさしくその通りと心の中で拍手を打ちました。またご厚志も賜りまして誠にありがとうございました。５年後の我々の還暦記念同窓会でもお変わりのない素敵なままでお会いできる事を楽しみにしております」と書いてあった。
手紙を同封してくれただけでなく、私の言葉をしっかりと聞いてくれていたことにとても感動した。
今年秋分の日にＦ高校の同窓会が開催された。Ｆ高校は私の最初の赴任校である。生徒との年齢差は８歳しかない。
生徒たちは高校生の時の面影はあったが、年齢とともに顔は変わっていくのだなあと実感した。同じ学年だった先生方も道で出会ってもわからないだろう。４０年近くの年月を感じた同窓会だった。
当時の学年主任は92歳になられていたが、堂々と出席された。そして各先生方がスピーチをされた。私は今したいことがあれば今しておくこと、そして幸福を感じるために、健康と良好な人間関係を保つことの大切さを話した。
先月終業式の日に、花屋さんが私の勤務先のＳ高校に来て、アレンジの花を手渡してくれた
花を注文した人は、私が最初に赴任したF 高校で初めて担任をした生徒の F 君だった。とても驚いたと同時に大変恐縮してしまった。というのもＦ君は特に私が面倒をみた生徒ではなかったからだ。
高校を卒業して３５年も経つＦ君が、わざわざ私の退職の歳を覚えていてくれて、現在勤務しているS高校までお花を届けてくれた、その優しさに思わず涙ぐんでしまった
前任校の思い出の中でこの記事を扱ったことがありますが・・・
社会科のある授業で「理想の大人像」について私のことを書いてくれた生徒達がいた。「信念をもって生きている人。Ｏ先生。何が起きても何があっても動ぜず、自分の信念をもって生きているので曲がったことが嫌い。」「気立てが良くて器量よし。元気はつらつ。希望に満ちている。Ｏ先生がいい。」
定年を目前にした今、このプリントを見返してみると、３０年ほど前の当時は、確かに元気はつらつで信念をもって生きていて、希望にみちていたなあ、と思う。ずいぶんと歳をとってしまったが、今は希望どころか不安と後悔である
今日の記事はかなり前のことになるが、昨年、Ｈ高校の教え子Ｉ君が、新米５ｋｇを送ってくれた。
自分が作った新米なのでぜひ食べてほしいとのことだった。私は高校を卒業してからわざわざそのようなことをしてくれるＩ君の気持ちがとても嬉しくてとても暖かい気持ちで満たされた。
その新米もとっくに食べ終えたが本当に美味しかった！今度は自分が買おうと思って、ネットを拝見するとすでにどれも売り切れだった！残念！
先月は６０期の教え子Ｋ君、今月は５６期の教え子Ｔさんと現任校であるＳ高校で出会った。
６０期のＫ君は、Ｓ高校のサッカー部専属のトレーナーだ。ボランティアでトレーナーをしている。Ｈ高校では２年と３年の担任をした生徒である。現在は、整骨院の院長先生をしていて精力的に活動している。久しぶりに出会ったＫ君は、依然と同様に大変優秀であるだけでなく、立派な大人に成長していた。
５６期のＴさんはＳ高校で開かれた英語の支部総会に参加していた。彼女はＨ高校で、１年の時の担任で、２年生の時はオーストラリアへ引率した生徒の一人である。私に生き生きとした表情で「奇跡が起こりました」と話しかけてきてくれた。そして今年度、高校英語で見事に教員採用試験に合格したと報告してくれた。今は常勤の講師である。とても驚くと共に大変嬉しく感じた。Ｔさんなら生徒思いの優しい先生になるだろうし、生徒からとても慕われるだろうと思った。
前回から５年ぶりに、５０期生の同窓会が開かれた。学生時代は大変だった生徒が大人になって立派に仕事をしている。
「先生、先生」とたくさんの生徒が声をかけてくれた。本当にうれしくてありがたいことだ。教師の醍醐味である。
隣に座ってくれたＩ君は、現在農業をしている。そのいきさつや苦労話を笑顔で話してくれて、生き生きと仕事を楽しんでいる様子が伝わってきた。とても温かく優しい気持ちが伝わってきて、本当に幸せな時間を過ごせた。どうもありがとう！
もうすぐ夏の全国高校野球が始まる。今は県の予選試合が行われている。一昨日、Ｓ高校は県のベスト１６になった。今日勝てばベスト８になっていたのだが、残念ながら一点差で負けてしまった。
ふと前任校で、教え子の活躍をＡ球場まで見に行ったことを思い出してしまった。１０年以上前のことになるが、真剣な眼差しで、機敏に球場を走っていた姿を思い出した。本当に懐かしい思い出である
この夏のお盆にＦ高校（新任で赴任した高校）の同窓会が開かれた。
最初は仕事や雑用に追われていたので、欠席するつもりでいた。しかし、偶然なことに両親が入院している病院に教え子が勤めていて、同窓会の出欠を聞いてきたこと、また別の教え子がぜひ来てほしいと電話してきたことなどで、急きょ出席することになった。
生徒たちは５０歳になっていた。私も５０代なので、同じ世代の仲間という感じがした。思い出話で本当に楽しいひと時となった。８クラスあった当時の先生方は、私を含めて７人も参加されていた。素晴らしい参加率だったし、先生方との会話も本当に懐かしいものとなった！
先日出張で、就職を希望する生徒のために、各企業との懇談会に出席した。各企業の人事部の方々と直接お会いして、お話をお聞きするものだ
その中で、５０期生のＭ君と、53期生のＳ君が、採用担当者として座っており、高校の時には想像できないほど、立派になっていた。二人とも、話し上手で、コミュニケーション力が高いことに驚いてしまった
人は本当に変わるものだ。あるいは私が気づいていなかっただけなのか？
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