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令和5年度 離任式で生徒へのスピーチ

2023-04-16 | S高校の思い出

令和5年度 離任式で私が生徒に向けて話した内容である

人生を90年とすると、私は人生のおよそ3分の2以上を生きてきました。これからの3分の1は今までと体力や気力は同じではありません。これからの人生でできることには限りがあります。すぐに病気になる可能性もあります。どうしてもっと若い時にそのことに気がつかなかったのだろう、と後悔しています。若い時にしておけば良かったと思うことで、今はできないことがあります。皆さんはこれからたくさんのことに挑戦できます。やりたいことは勇気をもって挑戦してください。挑戦しなければ後悔が残ります。そしてその後悔は長い間消えないと思います。挑戦すれば、最終的に失敗しても諦めることができます。皆さんには、将来自分の人生を振り返った時に、後悔のない人生を送ってほしいと思います。

皆さんは高校を卒業してからいずれは仕事に就き、幸せな人生を送りたいと思っていると思います。幸せな人生の条件とは何でしょうか?もし仕事で成功していても、信頼できる人が誰もいなくて一人ぼっちなら、その人は決して幸せであるとは言えないと思います。アメリカのハーバード大学が人の幸福について、何十年もの間、追跡調査を行ったそうです。その調査の結果、幸せな人生を実現している人達は、暖かい人間関係を築いている人達であるということがわかったそうです。学歴や年収や仕事とは関係なかったそうです。暖かい人間関係を築くためにどうすればよいのでしょうか?まず自分の一番身近な人、自分の家族や友人に暖かい思いやりの言葉を素直に表現してください。「ありがとう」「感謝しています」「嬉しいです」などの言葉は、自分の身近な人に、はずかしいとか照れくさいといった気持から言わないことがあります。しかし自分の気持ちを素直に言葉にしないと、相手には伝わりません。暖かい思いやりの言葉を言うことによって、相手を幸せな気持ちにするだけでなく、その気持ちを共有することによって、自分の幸せにもつながっていくのだと思います。人とつながることで幸せの気持ちは倍増していくのだと思います。皆さんが暖かい人間関係をつくることで幸せな人生を送ることを祈っています。

これで離任の挨拶を終わります。どうもありがとうございました。

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