アレ（優勝）

今年の阪神タイガースは強い。
２位の広島との差を６ゲーム開けてマジックが点灯している。
こういう年はなかなかない。
「死のロード」と呼ばれる高校野球で甲子園球場が使えない時期を過ぎると
それまで調子が良かった年でもペースダウンするのに今年は違う。

私が学生時代に阪神百貨店でアルバイトをしていたことがあり、
当時の社員さんがよく飲みに連れて行って下さった。
呑んだ席で「君はどこのファンだ？」と訊かれ、野球に興味もなかったが
呑ませてもらいたくて「阪神タイガースです」と答えると、
毎日阪神の話題をされるようになり、それから試合を観て予習しているうちに
いつのまにやら阪神ファンになり、我が家は夫婦で阪神ファンである。
就職をした１９８５年に阪神が優勝をしたので、定年退職をした今年も
アレをやってもらいたい所だが、広島もなかなか手強い。

妻の方が毎日の試合を観ながら、なかなか負けない広島に気をもんでいる。
以前、『巨人性うつと阪神性不安』という本が話題になった。
当時は勝つのが当たり前だった巨人ファンは、
負けが続くとうつのように落ち込み、
負けることが多かったが勝ち続けると、不安にかられたという内容だったが
今の妻は、阪神が連敗すると「もうあかんかもしれない」と落ち込んでいる。



そんな中、妻がやっと見つけたと言って、海苔の佃煮を買ってきた。
ブンセンの「アラ！」ではなく「アレ」である。
阪神戦の放送の多いサンテレビとのコラボ商品で春から販売していたそうだが
なかなか近所のスーパーでは見かけなかったらしい。
関西らしいシャレの利いた商品で、実におもしろい。