今年も母の命日がやってきた。
満60歳でこの世を去った母の年齢をすでに越してしまったが
まだまだ子どもの頃の母の印象が強すぎて
思い出す時は、自分よりはるかに年上の母である。
遺影を見ても自分より若いはずだがそうは見えない。
母はきれいな人だったと周囲の人たちからよく言われたが
息子の私から見れば、きれいなお母さんという目では
見たことがないから感じたこともない。
それどころか怒られた印象が強く、怖いイメージがある。
大学に入った頃から家を出たせいか、その頃から優しくなったが
高校卒業まではなかなか厳しい母だった。
先日読んだ漫画雑誌に「学校へ行くには10円玉は欠かせない」
という話が載っていた。学校へ行って忘れ物をすると自宅に電話をすると
「あんたシッカリしいや」と言って母が届けてくれるという話だが
我が家では違った。
母に電話すると「分かった。持って行く」と言うのに
一度も届けてくれたことがなかった。
「お母ちゃん、持って行くって言ってたのになんで持ってきてくれなかったの?」
と言うと「ああごめんごめん」と言うばかりで、
その次も、またその次も絶対に持ってきてくれるということがない。
暗に「忘れんように持って行きや」と言われているのだろうけれどそれも言わず
「今度はもってきてな。」と言うと「はいはい。そうやねえ」と言うばかり。
一緒に電話した友達からもバカにされ、笑われるし立たされるし。
そんな母だった。
満60歳でこの世を去った母の年齢をすでに越してしまったが
まだまだ子どもの頃の母の印象が強すぎて
思い出す時は、自分よりはるかに年上の母である。
遺影を見ても自分より若いはずだがそうは見えない。
母はきれいな人だったと周囲の人たちからよく言われたが
息子の私から見れば、きれいなお母さんという目では
見たことがないから感じたこともない。
それどころか怒られた印象が強く、怖いイメージがある。
大学に入った頃から家を出たせいか、その頃から優しくなったが
高校卒業まではなかなか厳しい母だった。
先日読んだ漫画雑誌に「学校へ行くには10円玉は欠かせない」
という話が載っていた。学校へ行って忘れ物をすると自宅に電話をすると
「あんたシッカリしいや」と言って母が届けてくれるという話だが
我が家では違った。
母に電話すると「分かった。持って行く」と言うのに
一度も届けてくれたことがなかった。
「お母ちゃん、持って行くって言ってたのになんで持ってきてくれなかったの?」
と言うと「ああごめんごめん」と言うばかりで、
その次も、またその次も絶対に持ってきてくれるということがない。
暗に「忘れんように持って行きや」と言われているのだろうけれどそれも言わず
「今度はもってきてな。」と言うと「はいはい。そうやねえ」と言うばかり。
一緒に電話した友達からもバカにされ、笑われるし立たされるし。
そんな母だった。