昨年9月、国内では26年ぶりに岐阜市の養豚場で発生した豚コレラが拡がっている。当初、私は小規模の発生で終息すると予想していたが、予想に反して徐々に拡大しており、現在までに岐阜県、愛知県、長野県、滋賀県、大阪府の5府県で発生が確認された。ただし、長野、滋賀、大阪の豚コレラ発生例は、愛知県での1例目の農場が出荷した子豚によるものであり、各府県が早期に発見して防疫措置を行ったおかげで各発生農場からは被害が拡がっていない。
一方、岐阜県での豚コレラの被害拡大は、これまでの疫学的調査でイノシシが関与したものであることが判明しており、これまでに死亡と捕獲を含め岐阜県で152頭、愛知県では10頭のイノシシで豚コレラウイルスの感染が確認されている。
今回の豚コレラ発生に対する国の防疫対策会議の報告書によると、
1.原因ウイルスは、最近、中国やモンゴルで流行している豚コレラウイルスと遺伝子的には極めて近縁である。このタイプのウイルスは我国ではこれまで存在しておらず、中国大陸から入って来たことは明らかである。
2.第1例は、昨年9月3日に豚コレラの疑いで報告、翌日確定されたが、8月時点ですでに豚コレラは当該農場で発生していた。この農場での豚コレラウイルスの侵入はイノシシが関与した可能性がある。
3.第2例目は、第1例目の農場とは長良川を挟んでかなり離れた、岐阜市畜産センター公園内であった。第1例目の発生後、この畜産センター公園内及びその近くで豚コレラに罹って死亡したイノシシが発見されている。
4.さらに、岐阜市ではイノシシの死亡が昨年は8月までに畜産センター公園付近を中心に23頭も確認されており、これは例年の年間死亡頭数の3~4倍である。
5.岐阜市畜産センター公園は山の麓に位置し、岐阜市民の憩いの場であり、バーベキューパーティーなども行える。
上の項目1が気になって政府統計で県別の在留中国人数を調べたところ、岐阜県は在住中国人が多い方ではあるものの、他県と比べて特別多いとも言えなかった。しかし、技能実習生で見るとその数は愛知県と共に突出して多かった。このことは、経済的に豊かではなく、高度な知識技能を持たない中国人が岐阜県にはかなり多く住んでいることを意味している。以上を合わせて次の仮設を立ててみた。
中国から豚コレラウイルスが汚染した豚肉、又はその肉を原材料とした加工食品が違法に日本国内に持ち込まれて岐阜市に運ばれた。中国から持ち込んだのは技能実習生か、彼らの家族、友人かは判らない。郵送されて入って来た可能性もある。いずれにしても豚を含む偶蹄類の肉及びその加工品を中国から日本国内に入れることは法律で禁止されている。
この中国から入ってきた豚肉や食品を岐阜市畜産センター公園に持ち込んでバーベキューなど飲食を行った後、その残飯を持ち帰らず畜産センター公園内に捨てた。捨てられた残飯をイノシシが食べて豚コレラウイルスに感染してイノシシの間で感染を拡げていったのであろう。さらに、豚コレラウイルスが感染したイノシシの一部が養豚場に入り込んでその養豚場の豚に豚コレラウイルスを感染させて豚コレラが発生した。
この仮説は可能性の一つに過ぎないが、何故、日本にいないはずの豚コレラウイルスによる豚コレラが岐阜市の養豚場を初発として拡がっているのか、それを説明できる有力な推論と思のだが。果たして真実は如何に。
一方、岐阜県での豚コレラの被害拡大は、これまでの疫学的調査でイノシシが関与したものであることが判明しており、これまでに死亡と捕獲を含め岐阜県で152頭、愛知県では10頭のイノシシで豚コレラウイルスの感染が確認されている。
今回の豚コレラ発生に対する国の防疫対策会議の報告書によると、
1.原因ウイルスは、最近、中国やモンゴルで流行している豚コレラウイルスと遺伝子的には極めて近縁である。このタイプのウイルスは我国ではこれまで存在しておらず、中国大陸から入って来たことは明らかである。
2.第1例は、昨年9月3日に豚コレラの疑いで報告、翌日確定されたが、8月時点ですでに豚コレラは当該農場で発生していた。この農場での豚コレラウイルスの侵入はイノシシが関与した可能性がある。
3.第2例目は、第1例目の農場とは長良川を挟んでかなり離れた、岐阜市畜産センター公園内であった。第1例目の発生後、この畜産センター公園内及びその近くで豚コレラに罹って死亡したイノシシが発見されている。
4.さらに、岐阜市ではイノシシの死亡が昨年は8月までに畜産センター公園付近を中心に23頭も確認されており、これは例年の年間死亡頭数の3~4倍である。
5.岐阜市畜産センター公園は山の麓に位置し、岐阜市民の憩いの場であり、バーベキューパーティーなども行える。
上の項目1が気になって政府統計で県別の在留中国人数を調べたところ、岐阜県は在住中国人が多い方ではあるものの、他県と比べて特別多いとも言えなかった。しかし、技能実習生で見るとその数は愛知県と共に突出して多かった。このことは、経済的に豊かではなく、高度な知識技能を持たない中国人が岐阜県にはかなり多く住んでいることを意味している。以上を合わせて次の仮設を立ててみた。
中国から豚コレラウイルスが汚染した豚肉、又はその肉を原材料とした加工食品が違法に日本国内に持ち込まれて岐阜市に運ばれた。中国から持ち込んだのは技能実習生か、彼らの家族、友人かは判らない。郵送されて入って来た可能性もある。いずれにしても豚を含む偶蹄類の肉及びその加工品を中国から日本国内に入れることは法律で禁止されている。
この中国から入ってきた豚肉や食品を岐阜市畜産センター公園に持ち込んでバーベキューなど飲食を行った後、その残飯を持ち帰らず畜産センター公園内に捨てた。捨てられた残飯をイノシシが食べて豚コレラウイルスに感染してイノシシの間で感染を拡げていったのであろう。さらに、豚コレラウイルスが感染したイノシシの一部が養豚場に入り込んでその養豚場の豚に豚コレラウイルスを感染させて豚コレラが発生した。
この仮説は可能性の一つに過ぎないが、何故、日本にいないはずの豚コレラウイルスによる豚コレラが岐阜市の養豚場を初発として拡がっているのか、それを説明できる有力な推論と思のだが。果たして真実は如何に。