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ドーナツ盤の音質 vol.5

2016-02-02 | ムジカと音楽
『ドーナツ盤の音質 vol.4』の続きです。

古いレコードプレーヤーを解析してきました。

次に、実際に周波数特性を測ってみましょう。

こんなレコードがあります。



SONYのドーナツ盤のテストレコードです。

100Hz、1KHz、10KHzの信号の他にピンクノイズも収録されています。

ピンクノイズをスペアナで観測するとこうなりました。



ピンクノイズは周波数に比例して減衰していくノイズです。

低域から見ていきます。

200Hz以下は急降下で、いわゆる重低音はまったくありません。

200Hzあたりにひとやまあります。ベースがかろうじて再生できます。

300~3000Hzは意外にフラット。

5KHzあたりにピークがあります。

このピークを利用して8KHzあたりまで無理やりひっぱっています。

8KHzより上は急降下です。

回路構成やパーツから想像した周波数特性と比べてみると

1、低音が意外とでていない。

2、5KHzにピークがあり、その上の特性を改善(?)している。

1はスピーカーのエッジの硬化によるものではないかと思います。

2はフォノアンプとして使用している12AX7で無理やり持ち上げているのではないかと思います。

1のスピーカーのエッジの硬化は新品のときにはなかったはずです。

これらから総合的に考えると、

昔のレコードプレーヤーの音は200Hzと5KHzあたりにピークがあり、両端は急降下。

これがいわゆる『なつかしい音』なのかもしれません。

次回に続きます。


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