ムジカ公式ブログ MUSICA Official weblog

オーディオと音楽とすこしマニアック。 MUSICA are a new Hi-Fi brand from Japan.

ドーナツ盤の音質 vol.6

2016-02-03 | ムジカと音楽
『ドーナツ盤の音質 vol.5』の続きです。

これまでの古いレコードプレーヤーの解析と測定によって得られた周波数特性を

iTunesのグラフィックイコライザーを使用して再現してみました。

これをムジカの試聴室のオーディオシステムで試聴します。

微調整してみましたが

だいたいこんなところで古いレコードプレーヤーの音質に近と思います。



音質の変化ですが、

musicaで製品の開発時に使用している最近の音源では

イコライザーを使用するとナローな感じになるのはもちろん

高域はうるさく、低域はボンボン・・・。

ラジカセ以下の音質です。

ところが!

古い録音では状況がことなります!!

君といつまでも/加山雄三 や 恋のフーガ/ザ・ピーナッツ では

イコライザーを使用したときとしていないときの差が極僅かです。

低域のボンボンいう感じはまったくなく、

むしろイコライザーを使用した方がヴォーカルに張りがあり良い感じです。

昔、真空管の電蓄でドーナツ盤を聴くことが一般的だった時代には

ナローレンジなプレーヤーで再生した音と

大型のハイファイシステムで再生した音が同じような音になるように

レコーディングしたという話を聞いたことがあります。

システムによって音楽の印象が大きく変わるのは

製作側にはあまり喜ばしい状態ではありません。

話は変わりますが、

私は毎週FM局(エフエム岐阜)へ行っています。

ここの調整室には壁に取り付けられた大型のスピーカー(ラージモニター)と

調整卓の上に上に置かれた小さなスピーカー(スモールモニター)があります。

スモールモニターというのは『簡易的なラージモニター』として使用するのではありません。

リスナーの大半はカーラジオやポータブルラジオ等の小口径のスピーカーで聴いています。

超低音ばかりで構成された素材は大型スピーカーで聴くことはできますが

ポータブルラジオでは何も放送してないように聴こえるかもしれません。

そういったことがないように大型・小型両方のスピーカーでチェックし放送します。

ドーナツ盤全盛の時代にも、こういったことが行われており

あえて200Hzと5KHzあたりにピークがあり、両端は急降下という音質でレコード製作したのではないでしょうか。

それが耳に残っている私達『おじさん世代』はこの音を懐かしいと思うのかもしれません。

次回に続きます。


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