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サブウーハー発売前夜 vol.1

2018-02-08 | スピーカー
サブウーハーというと、

なんとなくブームがきて・・・

そんなに盛り上がることもなく、

そのうち、やっぱりサブウーハーはダメという感じになってブームは去って・・・

でもやっぱり低音が寂しいからと、

しばらくするとまた控えめなブームがやってくる・・・

こんな繰り返しだったとおもいます。

私もかつてヤマハのYST1000やJBLの2235Hを使用したサブウーハーを使用していました。

小型スピーカーで迫力のある音を求めるとサブウーハー・・・というのは自然な流れです。

しかし、これまで数々のサブウーハーでうまくいかなかったのはなぜでしょう?

そこでこれまでのサブウーハーの欠点を考えてみました。

1、サブウーハーが1台

昔は100Hz以下の低音では人間は指向性を感じることができないといわれていました。

人間が音の方向性を感じ取っている器官は両耳ですが、

左右の耳の音量差ではなく、位相差によって方向性を検出しています。

摂氏15度の空気中での1KHzの波長は約34cmになります。

人の両耳の間隔は15cmほどですから

360*15/34=158.8

音が真横から来た場合の右耳と左耳の位相差は158.8度です。

逆相の180度まではいきませんが、大きな位相差があります。

ところが100Hzの場合波長は3m40cmになり

位相差は360*15/340=15.88度になってしまいます。

さらには、ステレオでは音は真横から鳴っていることはなく

斜め前方から発せられる音ではさらに位相差は小さくなります。

人間は位相差がちいさくなってくると感じることができないため

100Hz以下は音の方向を感じることができないといわれてきました。

もし顔の幅が30cmある人がいれば耳の間の距離が延びて

より多くの位相差を検出できることになりますので

オーディオには大顔の人が有利かもしれません・・・。

ところが、

最近の研究では、人間はもっと微細な位相差も検出できるらしいということがわかり

いわゆる3Dサブウーハーの考え方が揺らいでしまって・・・次回に続きます。

コメント
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