『古今東西!真空管アンプの音が良いという説!! vol.2』の続きです。
私が聴いたことがある古今東西 真空管アンプの音が良いという説をいくつかご紹介したいとおもいます。
中には???という説もありますが、
これらの説を通して真空管アンプについて考えていただく一助になればと思います。
(3)低電流説
電気の世界でどれだけ仕事をしたのかを表す単位はW(ワット)です。
50wの電球より100wの電球の方が明るいですし、
1wのアンプより100wのアンプの方が大きな音で再生することができます。
ワットの単位で呼ばれる数値を電力と言います。
電力は電圧と電流の積です。つまり、
電力(w)=電圧(v・ボルト)×電流(A・アンペア)です。
100Wという仕事量が同じであれば
壁のコンセントに接続して使用する100ボルトの電球も
自動車のヘッドランプの12ボルトの電球も同じ明るさということになります。
同じ種類の電球であれば実際同じ明るさになります。
しかし、流れる電流はというと、
100vであれば1Aなのに対して
12vでは8.3Aとなります。
話は変わりますが、
スピーカーケーブルや電源ケーブルは太い方がロスが少ないという話を聴きます。
これは太いケーブルほど抵抗値が低いからで
ロスとはどれだけ仕事ができなかったかと考えると
単位は電力と同様にw(ワット)を充てることができます。
前述の式から
電力(この場合ロス)=電圧×電流・・・式1
オームの法則から
電圧=電流×抵抗値・・・式2
式1に式2を代入します。
電力(この場合ロス)=(電流×抵抗値)×電流
整理すると
電力(この場合ロス)=電流^2×抵抗値
となります。
つまり、同じ太さのケーブルを使用した場合
電流が2倍になれば、ロスは4倍になります。
12ボルトと100ボルトの電球の電流比は8.3倍ですので
ロスは69倍になります。
そのため100vの電球の電源ケーブルは細く、
自動車のヘッドランプのケーブルは異常に太いものが使用されているのです。
ここでやっと真空管アンプと半導体アンプのお話になるのですが、
真空管アンプの内部の電源は200~500v、
半導体アンプの内部の電源は20~100vです。
同じ出力であっても真空管アンプは半導体アンプに比べて非常に低電流・高電圧で動作していますので
真空管アンプはパーツでのロスが少なく、音質が良いというのが低電流説です。
理屈は判りますが、
パーツのロスが少ない事と
音質が良いということはイコールとは言えないような気も・・・。
しかし、『ケーブルは太さが命』という方にはとても納得いただける説だとおもいます。
(4)ノイズ多い説・・・次回に続きます。
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