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古今東西!真空管アンプの音が良いという説!! vol.4

2019-02-02 | オーディオ部品のうんちく

『古今東西!真空管アンプの音が良いという説!! vol.3』の続きです。

私が聴いたことがある古今東西 真空管アンプの音が良いという説をいくつかご紹介したいとおもいます。

中には???という説もありますが、

これらの説を通して真空管アンプについて考えていただく一助になればと思います。

(4)ノイズ多い説

スピーカーの周波数特性を計測するときは

無響室と呼ばれる壁による反射や一切の響きがない部屋で計測します。

人が無響室に入ると違和感を感じ、そこに居続けることに不快感を覚えます。

私は完全な無響室には入ったことはありませんが

簡易的な無響室に入れていただいたとき

耳の中の方から『ツーン』という音が聞こえ、上下の感覚があいまいになり、

気分が悪くなったことを覚えています。

オーディオアンプにおいても音源を極めて正確に増幅すると人間は違和感を感じ

そこに多少のノイズや歪、ハム等を認めたときに安心感を覚えるという人がいます。

そのため、歪やノイズが極めて少ない半導体アンプよりも

歪やノイズが多少ある真空管アンプの方が人間にとっては『良い音』に聴こえるのではないか

・・・というのが『ノイズ多い説』です。

確かに人間は正確無比なものを毛嫌いするようで

たとえば、ヴァイオリンを演奏するときはビブラートをきかすことが一般的です。

ビブラートというのは周波数がごくわずか定期的に変化する奏法で

440Hzの音を再生するときに

440Hz一定の音を再生し続けるのではなく

439Hzになったり、441Hzになったりを定期的に繰り返し

尚且つ中心周波数を440Hzに維持して演奏します。

確かにビブラートのないバイオリンの音は味気ないものです。

堅物で頑固な友人よりも、多少緩めの友達と飲みに行った方が楽しいに決まっています・・・。

だからといってオーディオアンプにおいてノイズがのったり、歪が発生することが心地よいというのは

論理が飛躍している気がしますが・・・。

この説が正しいか否かは判りませんが、

私の経験した事を書いてみたいと思います。

真空管アンプを製作するとき、ヒーターをどのように点火するかを考えなければなりません。

AC(交流)点火にするか、それともDC(直流)点火にするか・・・。

電圧さえ合っていれば、当然どちらでも規格表通りに動作します。

あるときフォノアンプを真空管で試作したときのことですが、

AC点火とDC点火を同じ条件で聴き比べたことがありました。

AC点火はハムや残留ノイズが多くなってしまいますが

音の力強さやダイナミックレンジは優れていると感じたことがありました。

DC点火では線の細い、小綺麗な音になってしまうのです。

同様の実験をパワーアンプでも行ってみましたが

そのときはAC点火とDC点火の差は感じられませんでした。

フォノアンプでは真空管で扱う信号の電圧が低く

ヒーターから発生するハムやノイズの影響を受けやすかったということなのでしょうが

ノイズが多いAC点火の方が『良い音』に聴こえたというのは奇怪です。

どのような原理で『良い音』に聴こえたのかは私には判りませんが

『ノイズが少ない音』と『良い音』が一致しなかったということに関しては

私は受け入れています。

(5)録音媒体に合う説・・・次回に続きます。




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