ムジカモデルハウスのメインスピーカーが
ドイツ・クアドラル社のARGENTUM 570(132000円)に変わりました。
このスピーカーの使いこなしについてです。
それでは次は本当に高域の対策です。
クアドラルのスピーカーのツィーターは
伝統的に最上級のシリーズにはリボンツィーターが、
ミドルクラスにはハードドームツィーターが
エントリーモデルにはソフトドームツィーターが使用されています。
とは言うものの、
クアドラルは元来ハイエンドスピーカーの会社ですので
エントリーモデルといっても
国産のフラグシップモデルに匹敵する性能と価格です。
以前、クアドラルの修理の現場でスピーカーのユニットを外し、
ネットワークが見られる状態を見たことがあります。
そのときの印象はクアドラルはとても『真面目なメーカー』。
私たちエンジニアが次のような問題に当たったします。
電子回路上でA,B2つの直列に接続されたエレメントがあり、
その合計をゼロにしたいというような場合、
理想形はA=0、B=0、A+B=0です。
ところが電子回路というのはそうはうまくいきません。
例えば、A=5ということがあります。
この場合A=0になるように近づけていくのが正攻法ですが、
A=0とすることが困難な場合、
今どきのエンジニアであれば、
B=-5として、A=5、B=-5、A+B=0という手法をとります。
ところが真面目なエンジニアは、
まずAをできるだけゼロに近づける方法を模索します。
その結果A=2までゼロに近づいて、それ以上は不可能だと判断すると
A=2、B=-2、A+B=0とするのです。
結果はどちらもゼロです。
Aをできるだけゼロに近づける方法を模索しただけコストと時間が余分にかかります。
今どきのエンジニアはそのコストと時間を嫌います。
しかし、真面目なエンジニアは次のように考えます。
A=5というのはある特定の条件下での値であり、条件によっては一定のふり幅で変動するはず。
そのふり幅がプラスマイナス20%だとしたら、
A=5の場合はAは4から6まで変動しますので、B=-5が固定だとすると、A+Bは-1から+1まで変動します。
A=2の場合はAは1.6から2.4まで変動しますので、B=-2が固定だとすると、A+Bは-0.4から+0.4までと
変動幅が少なくて済みます。
クアドラルのスピーカーはこの考え方が徹底していると感じました。
で、高域のお話はまたまた次回です。ごめんなさい。
≪8月のイベント『なんでも相談・リクエストの日!』≫
展示機でお聴きになりたい機器はどれでも再生できます。
愛聴盤をお持ちいただいてもOKです。
また、事前にご相談いただければ展示機がないモデルも
できるだけお聴きいただけるようにします。
そして、オーディオに関する疑問・質問にお答えします。
日時:8月9日(月)、10日(火)10:00~16:00
場所:大垣市上石津町一之瀬1996番地 ムジカ試聴室(ログハウス)
入場無料。事前申込の必要ありません。お気軽にお越しください。
≪夏季休業日について≫
8月6日(金)まで 通常営業
8月7日(土)-8月8日(日) 事前予約ください(ご予約がない場合は休業日)
8月9日(月)-8月10日(火)
8月のイベント『なんでも相談・リクエストの日!』 事前予約なしでOK (10:00-16:00)
8月11日(水)-8月15日(日) 事前予約ください(ご予約がない場合は休業日)
8月16日(月)から 通常営業
こちらのページから予約状況をご確認ください。
≪試聴とログハウス見学予約状況≫
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