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説明

大量虐殺

2021-10-29 16:49:45 | 時事
大量虐殺とされる例[edit source]
「虐殺事件の一覧」および「ジェノサイド」も参照

米比戦争時のニューヨークジャーナルの風刺画。フィリピン人を銃殺しようとするアメリカ兵の背後には「10歳以上の者は皆殺し」と書かれている。
一般的に、1つの人種・民族・国家・宗教などの構成員に対する計画的大量虐殺等の行為は、ジェノサイドと言い、その一部はジェノサイド条約において集団殺害罪(国際法違反)として規定されている。

1936年8月-9月、スペイン内戦初期、フランシスコ・フランコ率いる反乱軍(ナショナリスト軍)のファシストによる共和主義者の虐殺。この24人の集団墓地は、スペイン北部エステパルという小さな町にある。2014年7月-8月に発掘。
古来、戦争・征服においては大量虐殺は付き物である。ここでは歴史上注目されているものを列挙する。なお、ジェノサイドの項目と一部重複するが、同項目の分類方法とは別に、いわゆる「大量虐殺」と呼ばれている事件の中でも歴史的な大量虐殺と見られるものを列挙する。
斜体は犠牲者100万人以上、太字は犠牲者1000万人以上のもの。史料の解釈や実在性・数字の正確性の疑われるものも含まれる。
ユダヤ人による占領地カナンでの先住民虐殺
秦による長平の戦いにおける事後処理
秦の始皇帝による坑儒
項羽による新安での降伏した秦兵の虐殺
共和政ローマにおける諸戦役
第一次ミトリダテス戦争小アジア戦役でのローマ市民虐殺
カルタゴ殲滅(第三次ポエニ戦争)
ユダヤ戦争
唐の安史の乱におけるソグド人虐殺[1][2]
中国における京観[要出典]
ムハンマドによるユダヤ教徒のクライザ族の虐殺
十字軍におけるキリスト、イスラムおよびユダヤ各教徒の被害
南フランスにおけるアルビジョア十字軍
ヨーロッパ、アメリカ合衆国における魔女狩り
モンゴル帝国によるユーラシア大陸の征服
金の征服
中央アジアの征服
ホラズム・シャー朝の征服
ニーシャープール、バーミヤーン、ヘラート等の破壊
セルジューク朝の征服
元寇
バグダード等の破壊(バグダードの戦い)
レコンキスタ達成後、イスラム教徒、ユダヤ教徒に対する虐殺(スペイン異端審問)
ティムールによるエスファハーン市民の虐殺(en:Siege of Isfahan (1387))
イヴァン4世(雷帝)によるノヴコロド虐殺
イギリスのクロムウェルによるアイルランド侵攻
ドイツにおける三十年戦争
張献忠による四川住民虐殺[要出典]
清による中国の征服
ヨーロッパ人によるアメリカ大陸先住民・オーストラリア州先住民の殲滅・征服
スペインのインカ帝国における虐殺
インディアン戦争(サンドクリークの虐殺、ウンデット・ニーの虐殺など)、南米インディアンの虐殺
イギリスのタスマニア人虐殺(オーストラリア)
アメリカ合衆国の南北戦争における焦土作戦(海への進軍など)
アメリカ合衆国南部諸州(旧アメリカ連合国構成州)におけるクー・クラックス・クランによる黒人虐殺。
ヨーロッパ・ロシアにおけるポグロム(古代-ホロコースト前)
ナポレオン戦争
太平天国の乱[要出典]
パラグアイにおけるブラジル軍による虐殺(三国同盟戦争)
トルコのアルメニア人虐殺
カヌードス戦争での、ブラジル軍によるカヌードスの住民25,000人から30,000人の絶滅作戦[3]
米比戦争でのアメリカ人によるフィリピン人の虐殺
義和団の乱でのロシアによる江東六十四屯居留民の虐殺
ヘレロ・ナマクア虐殺
第一次世界大戦
ロシア革命(ロシア内戦)
レーニン隷下OGPUによる反体制派の粛清や帝政派関係者の虐殺
ロシア内戦におけるシベリア大雪中行軍(英語版)(赤軍に追われた白軍とその家族数万人が厳冬のバイカル湖を横断中に凍死し、財宝もろとも湖底に沈んだ事件)
尼港事件
ソビエト連邦によるホロドモール
ソビエト連邦におけるスターリン治世下での大粛清
イギリス領インド帝国におけるアムリットサル事件
済南事件
平頂山事件
通州事件
南京大虐殺
重慶爆撃
日中戦争
中国国民党軍による焦土作戦(黄河決壊事件、堅壁清野、長沙大火事件など)
スペイン内戦
フランコ将軍による人民戦線派粛清
第二次世界大戦
ソビエト連邦によるバルト諸国占領、フィンランドとの冬戦争、ポーランド分割
NKVDによるポーランドでの虐殺、カティンの森事件
ナチスによるホロコースト。ユダヤ民族のほか「危険分子」、スラブ民族、共産主義者、身体障害者、同性愛者等の殲滅、強制労働
ナチスの移動虐殺部隊アインザッツグルッペンによる虐殺
ドイツ系民兵部隊ヴェアヴォルフ(Werwolf、人狼部隊)、ヤークトフェアベンデ(Jagdverbände、狩猟部隊)、ブントシュー(Bundschuh、紐靴部隊)による虐殺
独ソ戦
ソビエト連邦戦争捕虜に対するナチスの犯罪行為(捕虜・協力者・政治犯の大量虐殺、ホロコーストの一部)
ソビエト連邦による戦争犯罪(捕虜・協力者・政治犯の大量虐殺)
赤軍による占領地民の略奪、放火、大量強姦(レイプ・イン・ベルリン)を含む処刑、強制収容(ドイツの他ハンガリー、ユーゴスラビア、スロバキアなど)
送還捕虜の処刑、強制収容(枢軸軍からの自軍捕虜・連合軍からの枢軸軍協力者)
レニングラード包囲戦
クロアチアファシズム組織ウスタシャによるセルビア人大量虐殺
アメリカ軍、イギリス軍によるドイツへの空襲(ドレスデン爆撃・ハンブルク空襲など)
ソビエト連邦による強制収容など(ヨーロッパにおける上記のほか、シベリア抑留など)
連合軍(米英仏ソ)による枢軸軍捕虜の強制収容など(アイゼンハワーによるDEF、ライン河畔収容所など)
ドイツ人追放(民族ドイツ人の定住地、進出地からの強制移住、民族浄化)
ズデーテン大虐殺[4]
太平洋戦争
シンガポール華僑虐殺事件
マニラ大虐殺
日本本土空襲
広島市への原子爆弾投下と長崎市への原子爆弾投下
葛根廟事件
中国によるウイグル・チベット(チベット動乱など)・東トルキスタン・南モンゴル・広西チワン族自治区での迫害・虐殺・民族浄化
国共内戦
通化事件[5]
長春包囲戦
インド・パキスタン分離独立
二・二八事件
反右派闘争
イスラエルによるパレスチナ人虐殺 (Killings and massacres during the 1948 Palestine War)
日本降伏後の南朝鮮における白色テロ
済州島四・三事件[6]
麗水・順天事件
聞慶虐殺事件
朝鮮戦争
保導連盟事件
居昌事件
国民防衛軍事件
江華良民虐殺事件
アメリカ軍による無差別爆撃(1950年9月25日ソウル爆撃ほか老斤里事件)
アルジェリア戦争
ベトナム戦争
タイビン村虐殺事件
フォンニィ・フォンニャットの虐殺
ハミの虐殺
ゴダイの虐殺
ソンミ村虐殺事件
ビアフラ戦争
カンボジア内戦
暗黒の5月事件
ロン・ノルとアメリカ軍による無差別爆撃
バングラデシュ独立戦争
バングラデシュ大虐殺 (1971年)
ポル・ポト派による虐殺(カンボジア大虐殺)
文化大革命
内モンゴル人民革命党粛清事件
アンゴラ内戦
モザンビーク内戦
イラン・イラク戦争
ソ連侵攻によるアフガニスタン紛争 (1978年-1989年)
六四天安門事件
イラクによるクルド人虐殺(ハラブジャ事件など)
ルワンダ紛争
ブルンジ虐殺(英語版)
ルワンダ虐殺
ユーゴスラビア紛争
ボスニア内戦における市民の民族浄化、プリイェドルの虐殺
ナゴルノ・カラバフ戦争
ホジャリ大虐殺
ダルフール紛争における虐殺
第二次コンゴ戦争とそれに続く内乱
シリア内戦
脚注[edit source]
[脚注の使い方]
^ ...その際の混乱にあたり燕京におった胡人が大虐殺に遭った..., 前嶋信次『東西文化交流の諸相』, 東西文化交流の諸相刊行会, 1971年, 110頁
^ ...盧竜にソグド系武人の史料がほとんど残っていないのは,安史の乱末期に安史軍を構成していたソグド人が大量に虐殺されたことと関係しているという指摘がある...(栄新江「安史之乱後粟特胡人的動向」『曁南史学』 2 2003,115頁) 森部豊「ソグド系突厥の東遷と河朔三鎮の動静 -特に魏博を中心として-」『関西大学 東西学術研究所紀要』第41輯, 平成20年(2008年)4月, 145頁
^ シッコ・アレンカール、マルクス・ヴェニシオ・リベイロ、ルシア・カルピ/東明彦、鈴木茂、アンジェロ・イシ:訳『ブラジルの歴史 ブラジル高校歴史教科書』明石書店、2003/01 pp.414-419
^ ソ連のロシア人と、チェコスロヴァキアの民族主義者によるズデーテン地方にいたドイツ民間人の大虐殺(アルフレッド・デ・ザヤス (en:Alfred-Maurice de Zayas著 "A Terrible Revenge")。また、ナチス・ドイツの強制収容所が、ドイツ民間人を収容するために一時的に転用もされた。
^ 宮崎正弘『出身地でわかる中国人』PHP研究所、2006年、185頁。ISBN 4569646204。
^ “Ghosts Of Cheju A Korean Island's Bloody Rebellion Sheds New Light On The Origin Of The War” (英語). ニューズウィーク. (2000年6月19日) 2011年2月18日閲覧。
関連項目[edit source]
ジェノサイド
ホロコースト
絨毯爆撃
民族紛争 - 民族浄化
大量破壊兵器
聖絶
人道に対する罪
弾圧 - 宗教的迫害(宗教弾圧)
大量殺人
粛清
Wikipedia

Wikipedia 寄生獣

2021-10-29 08:58:34 | 🇫🇷純粋言語

注釈edit source
a b 劇中で新一の胸を刺し貫いたパラサイトは「心臓を貫いた。人間部分は即死だ」と述べている10 。傷の状態を見たミギーも「心臓への直撃」であったと述べている11 。
a b c d 劇中で迷彩服を着用してパラサイトの殲滅作戦に参加する武装集団が「自衛隊」や「自衛官」であると明言される場面はなく、ミギーや浦上から「軍隊」12 13 と呼ばれたり、自らを「軍人」14 と自称したりしている。ただし指揮官である山岸は「二佐」という階級で呼ばれており、彼らが自衛隊員であることを示唆している。
a b パラサイト「田宮良子」が赴任してきた時点では高校1年生16 、母親を殺害された時点では高校2年生で16歳17 。物語終盤で「後藤」と対決する際には高校卒業を間近に控えており18 、クライマックスから1年後となる最終2話では大学合格を目指して浪人生をしている。
劇中では「コード」で縛ったと言及されているが、それまで音楽を聴いていたヘッドホンのコードを使ったのか、何かの電源コードを使ったのかははっきりとした描写がない。2014年のテレビアニメ版ではヘッドホンのコードを、同年の実写映画版では電源コードを用いる描写となっている。
最終回のラストシーンを含めて数回、口頭の会話ではなく夢の中で「有線」と称する意識の共有も行っている。
食事や健康を気遣い、新一の置かれている状況や精神状態に応じて考えを変更するなど柔軟な思考も持つようになり、一時の感情や自己満足に流されて行動しようとする新一を諌めることもあった。
9巻のラストには、後藤との戦いに負け自己犠牲とも取れる行動を起こしたり、死を予感した際に「きみの脳を奪わなかったお陰で、友だちとして色々な楽しい思い出を作れた」と回想するなど、この頃には新一に対して友情めいた感情を抱いている。最終話では人間を「心に余裕(ヒマ)のある生物」だと賞賛するなど価値観に変化が生じている。
不定期で眠りに落ちることがあるが、新一の身に危険が及んだり、パラサイトが殺意を発すれば反応して目覚める。
物語の最後で里美がビルから突き落とされた際、新一に代わって彼女を救ったかのような描写があり、2人の繋がりが完全に切れた訳ではないことを示唆している。
加奈自身は自分の見た夢を思い返して爆笑していたが35 、夢の中の新一は右手を剣に変化させ、頭が口になっている怪物と戦っている。加奈の死の間際にはその光景が現実のものとなり、夢のことを思い返している38 。
その際にも逆上した新一に反撃されて叩きのめされている。
エピローグではアメリカン・コメディの翻訳調セリフ回しに似せた表現を披露するなど、作中他のパラサイトにはあまり見られないユーモアもある。
その際、彼の慌てふためいた滑稽な動作が、田村に「笑い」の感情を芽生えさせた。
田村は倉森に調査を依頼してはいるが、倉森が深入りしようとした際は妄言だとして取り合っておらず、また、阿部を殺害したのは三木、妻子を手にかけたのは先走って動いた草野グループの仲間である。その後も田村は彼の事は特に気にかけておらず、むしろ騒ぎを大きくすることを懸念して放置しようとしており、実態から言えば逆恨みに近い
その他、倉森の復讐行動は田村の母性本能を自覚させる契機となっている。
直感的なものではなく、視覚的にも別の存在として捉えられるようで、後藤を目の当たりにした際には「あれが人間に見えたのか」と言っている。さらに、新一とミギーが「混ざっている」ことをも見分けている。加奈のように信号を送受するような力ではないため、パラサイトから狙われることは無い。
その後の容態は不明。
劇中において新一は真樹子の家族に対して、旅の目的は父親の見舞いが目的であると受け取られる発言をしており、実際に見舞いにも行っている。しかし新一はモノローグで、母を殺害したパラサイトへの復讐と、狙われている父をパラサイトから守るのが主な動機であるかのような発言もしている。どちらが主目的であったとも解釈できる描写だが、主人公に関しては原作と同様の描写がされているテレビアニメ版『セイの格率』の公式サイトにおける第6話あらすじでは、父の身を守り母の仇を取ることを理由として紹介している44 。
a b c d e 劇中において瓶の中身を浴びた島田は、台詞で「強い酸だ! 硫酸か……!?」と述べている46 。
「#設定」も参照。
同僚の教師達からそれについて追及を受けたためで、人間の倫理観までは理解していなかった。
生まれてきた子供は普通の人間であり、「実験に使うか、用が無くなれば食う」という程度の考えで育て始める(実験するにしてももう少し育てる必要があったため)。
ただし「田村玲子」として新一と再会した時には彼の強さを感じ取り、「今戦ったら負けそうだ」と話している。
ミギーによれば、通常一匹のパラサイトの攻撃は防御との兼ね合いや、自分の触手との空中衝突を防ぐため、パターンが決まっているが、彼女の場合は少なくとも2パターン以上を持っているとのこと。また、頭部の上半分を意識的に本体から分離して敵パラサイトの体内に侵入させ、相手の体の制御を奪うなどといった攻撃手段を用いたこともある。
講義のテーマは「動物の利他行動とその疑問点」
広川剛志に興味を覚え、彼が提唱したパラサイト組織の設立やコロニー計画の策定に協力するが、本人としてはパラサイトが生まれた目的の追求が第一になっており、設立後の組織の目的にはあまり協力的ではなく、傍観者的立場を取っていた。そのため新一とミギーを始末するという意見が出た時も、彼等との戦いは避けるように反論していた。
彼女へのリンチ及び抹殺を企てた草野らを撃退しているさなかに、自身が直接行った事ではないがパラサイト達の元凶と見られた。
銃撃を受けた際、新一の母親に擬態化したため新一に大きな影響を与え、彼の「胸の穴」を塞いだ。
劇中では、直接的な描写はないものの「田宮良子」が何らかの方法で「A」を罠にかけて手を下したことが強く示唆されており、その後のモノローグで新一も「A」を始末したのは「田宮良子」だと考えていることが描写されている52 。
劇中において遺体が人間側に回収されたことが初めて明確に描写されているパラサイトとなっており、それ以前にはパラサイトの生物的特性について詳しいことが分からなかったことが描写されている。これより以前には、「A」が田宮によって爆死し、そのことが劇中で公となったことが描写されているが、劇中内の報道では「上半身が吹き飛ばされており……」と言及され、この時点でパラサイトの存在に関する情報や、寄生部分のサンプルが人間側に回収されたかどうかは描写がない。なお2014年の実写映画版では、新一とミギーが物語序盤で倒した名前不明の人に寄生したパラサイトに当たる登場人物や、「A」の遺体も回収され、胃袋から人間の指が発見されたという言及があるが、原作ではそうした言及がない。
ただし広川の死後は、後藤から「よくわからんやつだった」とも評されている58 。
実際、劇中で描かれる広川の目元は、表情をうまく作ることができないパラサイトと同じような表現で描かれている59 。
新一とミギーは広川を初めて見かけた際、四肢に複数のパラサイトを融合させた「後藤」と並んでいた広川を、反応の数からパラサイトであると誤認していた60 。
ただし後藤の台詞でそのように説明されているものの、具体的な経緯がどのようなものであったのかという描写はされていない。
このことが仇となり本拠地となっている市役所にて警察と自衛隊との掃討部隊と戦うことになる。
射殺された際、パラサイト特有の変形をしなかったため、この時になってようやく彼が普通の人間だったことが明かされた。
作品タイトルになっている「寄生獣」の語が作中で使われたのは、広川が人間を指して「寄生獣」と呼んだ、この1件のみである。
田村玲子がどのようにして作成したかは描かれていない。
三木と後藤が同一の身体を共有していることは、当初は読者に対して伏せられていた。
頭部として全身の寄生生物を統率できるのは「後藤」と「三木」の2匹で、自身以外の4匹を完全に統率できるのは後藤だけである。これについて後藤自身は三木との交代時に「できるようになったのはつい最近」と述べており、非常に難しい行為のようである。
統率が完全では無い「三木」について、ミギーは「3体のパラサイト」と感じたことがある。なお後藤と新一が初めて目を合わせた広川の選挙演説の時、広川と後藤、および草野を含めた壇上の選挙スタッフたちを見てミギーは6体のパラサイトがいると判別していた60 。新一は壇上にいた6人全員がパラサイトであると誤認するが、後に少なくとも広川が人間であることが明かされる。
この時、広川を初めとする多くの仲間を失うも、前述の通り単身で戦局をひっくり返し、「戦いこそが自分の存在意義である」と自覚するようになる。
その後は純粋な殺戮本能に従って、殺し損ねた新一とミギーを追跡。両者に追いつき戦闘を始めた。予想外の作戦に追い詰められながらも勝利し、新一から分離したミギーを取り込んだ。その後、人間の容姿を捨てて化け物となって山中に潜み、入山者を殺戮し捕食していた。以後は人間に対して凄まじい怒りを見せており、性格が変わったように激情的で人間を強く卑下するようになっていた。
劇中の表現では「以前ゴミの焼却過程でよく発生していた有機塩素化合物」62 「猛毒」63 とされており直接的に明言はされない。しかしダイオキシン類のことであると読み取れる表現になっている64 。
この時、新一にとどめを促されたミギーは「一度は肉体を共有した同種を殺すのは人間で言う殺人と同じだ」として、手を下すのを止めている。新一も長い逡巡の後、一度は手を下さない決意をして立ち去るが、ミギーとの会話を経て考えを改め、泣きながら謝罪しつつも自分が手を汚すことを決断する。
走るスピードが遅いため新一とミギーに追いつけず、両腕を変形しての攻撃をうまく扱えずに空中で衝突させてしまい勝機を逃す。
ただし直後の場面では、後藤が三木だと思って呼び掛けた相手は、実は後藤に取り込まれていたミギーであったことが明かされる。
劇中ではミギーから「育った環境のせいもあるだろうが不勉強なヤツ」と指摘されている。
テレビアニメ版『セイの格率』では「B」という名前が設定されている。詳細はテレビアニメ版の節を参照。
本編では1度きりの出番のキャラクターだが、アフタヌーンKC版単行本の第1巻では表紙に大きく描かれて登場している。
当時このような髪型は「リーゼント」と呼ばれていたが、厳密には「ポンパドゥール」の一種である。詳細は「リーゼント」を参照。
パラサイト「島田秀雄」が学校内で殺傷事件を起こす場面。
福山市は実在するが、広島県の東端に位置する市である。
2014年のテレビアニメ版では「西福山市立西福山高校」、同年の実写映画版では「西稜館高等学校」という独自の正式名が設定されているが、いずれも原作には登場しない名称である。
作中では、世界中でパラサイトによると思われる殺人事件が頻発していることは言及されたが、日本以外の国の状況は描写されていない。日本政府がアメリカに問い合わせた結果、はぐらかしの回答しか得られていないことだけが描写されている。
その描写と後述の「形状」から、作品紹介などの二次資料では宇宙からの飛来物として解釈されることが多かったという81 59 。
擬態を解いている時には表情豊かなパラサイトが、人間に擬態すると途端に無表情になることについて、実は物語世界の人間たちは(パラサイトの側から見て)元々表情に乏しい存在なのであり、パラサイトはそれを忠実に模倣しているだけなのではないかと読み解く解釈もある47 。
このため劇中ではミギーに、改名後も元の名前と語感の似た名前となっていることを看破されている88 。
劇中における「後藤」の説明によれば、寄生部分には大量の小銃弾を正面から受け止めるほどの耐久力はないが、斜めに角度をつけて弾道を逸らすことは可能とされる91 。
死ぬなどして失われた細胞は成長などで補えるのか、それとも失ったまま新たに増えることは無いのかは不明。
直後に不具合が生じたのは泌尿器。作中においてパラサイトが生殖器をその目的で扱った例は、Aと田宮良子のみ。
頭部であれば眉毛や鼻毛でも良いとされる54 。
本能的か後天的かは不明。
しかし、生まれてからずっと飼育されていたため野生の直感を信じられず96 、襲い掛かったところに返り討ちに遭った。
目に埃が入ったときには普通に涙が流れるため、新一は涙を流すことができないのは心の問題だと推測している104 。
例えば2014年および2015年の実写映画版で脚本を担当した古沢良太は、パラサイトと混じったことよりも、〔母の死や新一自身の臨死体験といった〕極限状態に置かれた経験と悲しみが彼を変貌させたのではないかという旨の見解を述べているが、あくまで個人的な解釈であるとも語っている105 。
劇中の表現では「田村玲子がおれを救ってくれたんだ。おれの胸の穴を」106 。
第5話のラストシーンで心臓を貫かれ、第6話で瀕死の重傷を負ったところをミギーに救われて蘇生し意識を回復した直後に、一度は眼鏡をかけ直すものの視力が変化しており、眼鏡をかけると視界がぼやけ、裸眼ではくっきり見えることに気がつくという描写がされている。なお原作においてもミギーとの融合が進んだ後の新一は視力が向上したという言及があり、300メートル先の群衆の中から個人の体格や服装を正確に把握できると説明されている102 。
物語の終盤では英単語が入った服も着ているが、書かれた単語は原作と異なっている。
もっと非人間的で無機質な声をイメージしていた読者や118 、男性の声をイメージしていた読者が多数派だったのではないか140 、という批評もある。ただし原作読者からの賛否は、ミギー役を男性俳優が演じた同年の実写映画版に対しても寄せられた147 。
公式サイトでは「新一の同級生」とされているが152 、劇中では3年3組の生徒であると言及されており153 154 、新一とは学級が異なる描写になっている。
原作における「島田秀雄」の学級は、新一の学級より1学年上であると言及されている29 。
原作で不明だった兄の名前は、立川ハルキ(声 横尾博之)と設定された156 。
「和輝」という名が設定されているが、原作では姓のみしか明かされていない。
加奈と校門の外で逢っている描写がされている154 。加奈の葬式の際には黒の背広と黒のネクタイを着用している155 。
ただし寄生される前は普通の頬となっている。
「ジョー」と命名される前のエピソードであるテレビアニメ第7話では、エンディングクレジットで「宇田のパラサイト」と役名表記された。
原作では学校の教師から「早瀬」と呼びかけられる場面があり姓が明らかにされていたが、本作にはその場面がない。またエンディングクレジットや公式サイトでも姓が明かされておらず、名のみが表記されている。
ただし劇中でそのように呼ばれる場面はない。
ただしテレビアニメ第2話のエンディングクレジットの役名では、単に「パラサイト」と表記されている。
なお原作においては、島田秀雄が「A」と対比され、殺人鬼「B」と呼ばれる場面がある93 。テレビアニメ第10話でも同様。
第2話では、3人の男と1人のOLを惨殺した後、容姿を「A」の顔に変更する様子が描かれており、エンディングクレジットではサラリーマン「A」という役名で表記されている。
逃げたライオンと「A」のエピソードは、原作の連載時に掲載誌が変更された際の再導入部として描かれたものであった24 。エピソードが省略されたのは、原作連載時と異なり再導入の必要がないためであると言われている24 。
「田宮良子」が「A」を「理科準備室」という表札のある部屋に誘い出し、部屋に入るのを見届けた後、「酸素ガス」と書かれた3本のガスボンベを開栓した状態で窓から飛び降り、爆発させたという描写となっている。
原作の単行本4巻の第23話で、硫酸注釈 19 を掛けられて精神が錯乱した時モノローグで「おれ」になったが、第10話では同様の場面では「ぼく」のままで、統一されている。