葡萄臭

本屋に入ったら、店内がファンタグレープの匂いに包まれていた。んもう店中、ファンタグレープ。本屋に入ったつもりで、間違えて巨大ファンタ缶の中に入ってしまったのかしら、と思うほどファンタグレープ。ファンタ臭濃度の濃い方へ濃い方へと引き寄せられつつ書棚を物色していると、どうやら匂いの源と思われる人物にたどり着いた。ベビーカーに赤ちゃんを乗せた、綺麗なブロンドのおねいさんだった。香水なのだろうか。彼女のお国では今、パフューム・ド・ファンタとかいうブランドが大流行中なのかもしれない。それとも体臭なのか。だったら母乳もファンタグレープの匂いがするんだろうか。いやそれどころかファンタグレープが出てくるのかもしれないぞ、などと妄想するマスターなのでした。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )