街が静かだ

皆すでに海外やら田舎やらに旅立っちゃったのだろうか。ぽつねんと取り残されたようなこの寂しさもまた、好きだ。窓の外からは相変わらず酔っ払いの叫び声が聞こえてくるのだが、忘年会シーズンのそれとは微妙にトーンが違い、どことなく侘びしさと悔恨とヤケっぱちと愛しさと切なさと心強さとが含まれた響きに変わっているのが、趣き深い。そしてわしはといえば、明日頑張って早起きして早めに帰省して、おせちのお手伝いをする予定。そしてその親孝行を父上と母上から全力で拒否される予定のマスターなのでした。
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