お茶の水なう

とどろく雷鳴。負けじと鳴き狂う蝉の声。雨上がりのアスファルトから立ちのぼる湿気。街路樹のムッとする青い匂い。トドメは駿台予備校一号館の看板だ。懐かしいような恥ずかしいような甘酸っぱいような、そんな記憶の扉がぱっかり開いた。大学受験前の夏休み、夏期講習に通ってた街、お茶の水。講義と講義の空き時間によく勉強してた珈琲スタンドで、今これを書いている。向かいの席には、サンドイッチかじりながら赤本めくってる高校生のわしが見えるようだ。ほんとに見えてたらそれはそれで夏の夜らしくていいかもしんないと思ったりしているマスターなのでした。
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